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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
23/50

暇人の話し合い。

はい、皆さん長谷川です。現在俺は15歳の少女のあとを付けています。字面だけだとやばいですね。しかしそんなことはないです。現在迷子の俺はラプソディに道案内してもらっています。


ラプソディは空を飛べるので迷うことは無い。(迷ってたけど) なのであいつのあとをついて行けば迷うことは無いという作戦だ!これは完璧。


現在「ダッシュ」を使い追跡中。しかしあいつちゃんと迷わずに行けるかな?って言うかあいつどこに行くつもりだ?まぁいいか。見失わないように行こう。



*** *** ***



ラプソディのあとをついて行ってすぐに知っている場所に着きました。役に立ったなラプソディ!そして現在の時刻は12時30分。あと7時間半もあるぞ!!!時間ありすぎ!暇!何をしようかな?昼寝でもするか?う〜ん、よし、寝よう。俺は昼寝しやすい場所を探し歩いた。




うん、ここだな。俺は昼寝をしやすそうな場所を見つけた。


場所の名前は中央広場だ。…うん、目的の場所だ。だってなかったんだもん。また迷子になるのは嫌だし。


しかし来てみたが何故かもうアイルがいるんだよな。しかも厳つい顔で考えているし。ポーズは完全に考える人だ。完全に一致している。

まぁアイルのことなんて置いておいて俺は昼寝でもするか。

俺は横になり昼寝をした。




*** *** ***



ゆさゆさと揺られて 意識が目覚める。体を起こし伸びをする。目を擦りながら周りを見ると仲間がいた。困ったような顔でこちらを見ている。


「やっと起きたのじゃ、ほれ、早うせんかの。お主が寝ておって話し合いが進まんのじゃ。ほれさっさと起きるのじゃ!」

ラプソディは俺の体を揺さぶりながら大きな声で叫ぶ。


「うるっせー!!!静かにしてろ!」

俺が怒鳴るとラプソディが反論する前にライムが間に入ってくる。


「まぁまぁ落ち着いて。実はね、今暇すぎて話し合いをしていたの」

こいつらも暇してたのかよ。けどレイの姿が見えないが。


「なぁ、レイは居ないのか?」

俺がライムに聞くと、


「レイはまだ来てないね、レイはしっかりしてそうだから大丈夫だと思うけど…」

確信はないんだよな。だってまだパーティー結成してから全然経ってないもんね。


「レイのことは分かった。んで、なんの話し合いをしていたんだ?」


「ああ、なんの話し合いかと言うと…」

「パーティーが強くなるための話し合いじゃ!!!」

ラプソディが元気よく言ってきた。ふむ、なんで話し合いが進まないんだ?


「わかった。けどなんで話し合いが進まないんだ?」


「理由は…意見を聞けばいいと思うよ」

ライムが目を逸らして言ってくる。………なんか嫌な予感がする。


「わかった」

俺はパーティーが強くなるための話し合いに参加した。



*** *** ***



「強くなるためにはドラゴンと戦うのが1番じゃ!!それを押すのじゃ!」

こいつは何を言ってやがる。ドラゴンと戦うとかバカかよ。ごめんバカだったね!


「何を言っている、ラプソディ。強くなるためには筋トレだろ!!!」

おぉ、まともだ。アイルは普通だったんだな。 よかった。


「ちなみにメニューは重り100キロを背負い、腕立て伏せ千回だ!!!」

……前言撤回。これはアカンやつや、ダメなヤツや。


「二人ともこの意見しか言わないんだよね」

「ちなみにライムの意見は?」

技術スキルの習得と実践訓練」

「比較的まともだ」

ライムの意見に俺は驚いた。

「そんなんで驚かないでよ!!!」

俺の言葉にライムが頬をふくらませている。


「なぁライム、この話し合いはどれぐらいの時間やったんだ?」


「…………1分も経ってないくらい」

「おい」

マジかよ、そんなに短いことある!? 進む以前の話だと思うんだけど。


「私が来たのがさっきなんだもん!その途中にラプソディとあって一緒に来たんだよ!」

「そうか、てか今何時だ?」

ライムは時計を確認して答える。


「え〜と今はね、19時34分だよ」

その時間を聞いてあることを思ってしまった。だから遠くを見つめる。

「あと30分くらいか……暇だな!!!」

「うん、暇だね!!!」

そう、暇だと!!!あと30分何すればいいんだ!!!

ふと思ったがそう言えば俺めっちゃ寝たな。


「なぁ、ライムよ何すればいいと思う?」

俺はライムの方に向き直り聞く。


「長谷川のパーティーが強くなるための意見を教えて欲しいな」

めっちゃ笑顔で言ってくるんだけどこいつ。なんで笑顔なの!?ライムの言葉が聞こえたのか、脳筋とバカ竜(バカ2人)が食いついてきた。


「長谷川の意見が聞きたいのじゃ!」

「俺も長谷川の意見を聞きたいぞ!」

「はいはい、わかりましたよ、俺の意見はね……」

考える。考えた末に思いついたのは……

技術スキルを覚えることとパーティーの連携の確認とかかな?」

うちのパーティーは技術スキルを覚えてない人が多い。技術スキルはあって損は無いものだ。絶対覚えた方がいい。


「ふむ、わかったのじゃ。だいたいライムと一緒じゃな?」


「まぁそうだな。だいたい合ってる」

だいたい合ってる。そうとしか言えん。けどこの話し合い、レイがいないからな。


「てかこの話し合い、レイの意見も必要じゃないのか?」

パーティーが強くなるための話し合いだ。ならパーティーである、レイの意見も必要なはず。

「あ」

「あ」

「あ」

「あ、ってお前まさかレイのこと忘れていたんじゃないだろうな?」

全員が俺から目を逸らす。こいつら忘れてたな。レイ、泣いてもいいのよ。俺はそんなこと思いながら時間が過ぎるのを待った。


*** *** ***

仲間に忘れられた人視点



「はくちっ」

くしゃみをして、ずずーと鼻をすする。

「風邪引いたかな?」

私はそんなことを思いながら中央広場に向かい歩いた。

書いてて思ったけど長谷川が辛辣になっている気がする。脳筋とバカ竜って。

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