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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
21/50

長谷川の昼食。


タイトルを変えました。

最初のタイトルは

長谷川、そうめんを食べる。

だったけど 変えました。 理由はなんとなくです。

俺は図書館を出てから思ったのだ。何をしようかと、今の時間は11時30分。あと少しでお昼だ。人によってはお昼を食べているかもしれない。しかしこれからの予定は20時に中央広場に行って、そこからのご飯である。めっちゃ時間がある。と考えているとぐ〜〜〜と腹が鳴った。あまりお金は使いたくないな。しかし腹が減ったら頭も使えない。腹ごしらえをしよう。そう考え俺は歩いて街を散策した。





しばらく街を歩いた。しかしいいのがない。飯はもちろんある。しかし少し高いのだ。外食なので仕方ないが、少しでも安くしたい。そう考えて歩いてるうちに30分経った。


「いいのないかな〜」

俺が声に出すと声が届いたのか、見たことのある料理の名前が目に飛び込んできた。


「そうめん…だと!」

思わず声に出てしまうほど驚いたがそうめんだ。この世界の食べ物は日本とは違い、パンが主食だ。俺はこの世界で麺類は見たことがない。え〜と、店の名前は小田屋か、とりあえずこれは食べるしかない!

そう思った俺は早速店に入るのだった。





店内はガラガラだった。驚くほどガラガラだった。ここまで人がいない飲食店は初めて見た。ちなみに内装はないそうです………ごめんなさい、ちゃんとあります。内装は木が主に使われていた。机と椅子は木が使われている。店内には風鈴らしきものもある。風が吹くたび聞くだけで涼しくなる音が響く。店内に入ると、店員が来た。


「いらしゃいませ!、お一人様でよろしいですか?」

と 店員が聞いてくる。


「はい、お一人様です」

俺は返事をする。


「そうですか、ではこちらにどうぞ!メニューはこちらです。ではごゆっくり」

俺は案内された席に座りメニューを開く。 店員が去っていき、メニューを見る。


「え〜となになに」

メニューを見てみると…


メニュー


そうめん……1200マリス

蕎麦…………1200マリス

うどん………1200マリス

など


うどんと蕎麦とそうめんとかあるのか、美味しそうだな。楽しみだ。


「すいませ〜ん、注文したいんですけど!」

俺が声を上げると店員が小走りでくる。


「はい、注文は何でしょうか?」

店員はメモを取り出した。


「えと、そうめんを一つ」


「そうめんお一つでよろしいですか?」

店員が確認をしてくる。 俺は頷きはいと答える。


「そうめんお一つ〜」

「了解」

店員が調理場と思われるところに叫ぶと返事が帰ってきた。


「しばらくお待ちください」

そう言って店員は下がっていった。





しばらくして店員がお盆を持ってきた。

「お待ちどうさま、こちらがそうめんです」

そう言ってそうめんがやってきた。お盆の上にはおそらくめんつゆと思われる茶色い液体があった。そしてお箸が置いてあった。 え、お箸?この世界お箸あるの!?驚きを隠せない俺、店員がそれに気づいたのか、声をかけてくる。


「この料理はお箸と言われる食器でございます。使い方はわかりますか?」

店員が聞いてきたので俺は答える。


「わかりますよ、大丈夫です」

と俺は答えた。俺がそう答えると店員は少しニヤついたちみように見えたが気のせいだろう。さぁ早く食べよう!!


俺は手を合わせていただきます、といったあと箸を取りそうめんを食べ始めた。…箸が止まらなかった。ひさびさに日本料理を食べたのと、とても美味しく止まらなかった。箸が手にくっついていたよ、あっと言う間に俺はそうめんを完食し、手を合わせてご馳走さまと言って席に立とうとすると声がかかった。


「お客様、店長がお話をしたいと言っています、よろしければお話を聞いてくださいませんか?」

なぜ、店長が?まぁまだ時間があるからいいけど。


「わかりました、お話を聞きましょう」

と言ったら店員がではこちらにと案内してくれた。案内された部屋は店員達が使うと思われる休憩室だ。

そこにいたのは黒髪黒目の青年だった。身長は180センチくらいで短髪だ。服装は店の制服を着ている。 初めは青年から口を開いた。


「わざわざ着てもらってありがとう、俺の名前は小田修一郎だよろしく。修一郎と読んでくれて構わない」

日本人だ!はじめての日本人だ!感動だ!


「俺の名前は長谷川亮太だ、よろしく、俺も亮太と読んでくれて構わない」


「亮太かよろしく」

と言って手を出してきた。

「こちらこそよろしく、修一郎」

俺も手を出し、2人で握手をした。そのあと俺と修一郎は休憩室に座った。俺はなぜ呼ばれたのか聞いてみた。


「ところでなんで呼ばれたんだ?何かしたのか?」

それを聞いた修一郎は答える。

「なぜかって言うと日本人だと思ったからだ。箸を使えるのと食事の挨拶だ。日本の挨拶だったからな。今じゃ外国の人も使える人もいるが見た目が日本人だしな」

まぁそうだよな、知っている人が見たら一瞬でわかる。


「けど、なんで日本人だから読んだんだ?」

「いろいろ聞きたかったからだ。何をしているのか?どうすればいいのかとな」

何をすればいいのかわからなかったのか。俺もだけど。


「日本人ならば聞きやすいかなと思ってな。けどどうすれば日本人か見極めるのが大変だった。見た目だけじゃ変えようと思えば変えれるだろうしな」

まぁそうだな。

「日本人を見分けるため何か特徴はないかと考えたんだ。思いついたのが、和食だ」

だからそうめんとかうどんか…

「箸を見てすぐ使えるのは日本人とか日本文化が好きな外国の人くらいだろう?だから、料理を作るようにしたのさ」

ふふんと腰に手を当てドヤ顔で言ってくる、修一郎。ウゼェ。


「でな、和食を思いついたのはいいけど、作るのが苦労したぜ」

そりゃそうだ。日本では材料を集めるのも簡単だが知らない土地だと何がどこにあるかわからないからな。


「がんばって集めたんだ。けど、どうやって作るのかがわからなくてな、適当にやってみたのよ」

よく集めれたな。しかし まじかよ、作り方知らなかったのかよ。どうやって作ったんだよ? 疑問に思っていると笑顔で修一郎が言った。


「んで適当に作ったらなんか、作れた」


「え」

驚き、これほど驚いたことがあるだろうか?いやない!

修一郎は俺を気にせず話を続ける。

「いや〜びっくりしたよ、適当に作ったらイメージと一緒だったんだ」

ポカ〜ントするしかない。まじかこいつ。すご。


「んでカクカクシカジカで今に至る」

今度は腕を組んでドヤ顔をしてくる。そこを飛ばすな。まぁいいけど。 そういえばこいつ金はどうしたんだ?冒険者になって稼いだのか?


「そういえば修一郎は金はどうしたんだ?」

俺の質問に驚いて え、と修一郎が声を漏らした。


「それは、もらったんだよ」

「誰からだよ」

金をくれる人なんていたのか?優しいな。


「神様だよ、確か名前はオトニだったかな?」

神様か、こいつも俺と同じで死んでこの世界に送られたのか、で神様にあったと…もしかして、能力コンプレックスを持っているのではないか?俺はあった神様の能力コンプレックスをもらった。ならこいつもあった神様から、能力コンプレックスをもらっているかもしれない。っていうかこいつ神様から金をもらったのか!ロリコンになった元凶(あいつ)はくれなかったぞ!!! 考え込んでいると、修一郎がこちらに手を振ってきた。


「どうしたんだ?」

俺が首をかしげると


「いや、見えてるかな〜って」

なるほど、俺をボケたと思ったようだな。そこまで歳じゃねーよ!むしろピッチピチだ!


「そこまで、歳ではない、そういえば話は変わるが修一郎は歳いくつだ?」

う〜んと考え、修一郎は答える。


「俺は25歳だよ」


「えっマジで?」

俺より年上かよ。


「別にこのままの喋り方でいいよ、気にしないから」


「そうか、わかった」


「そういう、亮太は歳いくつ?」

少しニヤついた顔で言ってくる。


「 俺は15です」

修一郎は驚く


「若いね〜、十も離れているのか、17とかだと思ったけどな〜」

悔しそうに言ってくる。


「他に聞きたいことはないですか?聞きたいことがあるって言われてきたんだけど」

修一郎はごめんごめんと謝り、本題に移ろう。といった。


「本題は〜 〜〜〜…

…無駄に伸ばしてくるな。


「今、何をやっているの?」

俺は質問に答える。


「冒険者をやっている」


「冒険者か…質問に答えてくれてありがとう。なぁ亮太、実は俺、気づいたら神様のところにいたんだ」

急に話変えてきたな。んで気がついたら神様のところと…


「俺は家で寝ていたら気がついたら神様のところにいたんだよ、んで今に至る。それで思ったんだ、ここは夢じゃないかと。だってこんなの信じれるわけないだろう」

まぁそうだな。寝ていたら信じない。けどここは…


「悪いが、ここは現実だ。俺はこの世界に来る前にトラックに轢かれた。それで気がついたら女神を名乗るガキがいたよ、それでそいつにこの世界に送られた。俺は元の世界だと死んだんだ。女神を名乗る奴にもそう言われた。それでその記憶もある」

そうか、と修一郎は小さく呟いた。


「おそらくだか、修一郎は寝ている間に死んだんじゃないのか?寝ていたから記憶がないのだろう。予測だけどな」

俺の意見に修一郎は肯定する。


「たぶんな、お前の話を聞いて、そう思ったよ、ありがとう亮太。ここは現実だ。たぶんだけどな、これから俺はどうしようか、悩んでいたんだ。夢かもしれない世界で頑張る気なんて起きなかった。夢だと思ったら死んだら起きるんじゃないかと思ってな、けど似ている境遇の奴に聞けてよかったよ、今回の飯代はタダでいいぞ」

修一郎の言葉に俺は驚く。


「まじで!いいのか?」

「ああ、いいよ、相談で金を払ったと思ってくれ」

「ありがとうな修一郎。今度は仲間と来るよ!」

「おう、待ってるぜ」

俺は休憩室を出て、そして小田屋を出た。


「腹も膨れたし、周りを歩くか」

俺は故郷が一緒の奴に会えて嬉しく意気揚々と歩き出した。

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