第二の人生始まりのお知らせ
「きみは神様の力を信じてないな。きっと後悔するぞ」
「いやー仮に神様だとしてもなんでこんな事しているんですか」
神がわざわざ会いに来る理由がわからない。まぁ神様だから簡単に会えてただ単に暇つぶしかもしれんが。
「なぜこんな事をしているかって?それは私がきみを必要とするからだよ」
「なぜ!!!」
こいつは何を言っているんだ!なぜ必要としてくるのかがわからない。
「まぁ簡単に言えば才能みたいな感じだよ」
?何を言っているのかが分からなくなってきた。神様には俺が必要?どうしてだ。
自称女神は俺に何をさせたいんだ?目的がわからない。ならば目的を聞くか。
「俺に何をさせたいんですか?」
そう俺が自称女神に聞くとはぁ~と息を吐き、真面目な顔をしていった。
「きみに第二の人生を授けようとして今回は会いに来たんだ」
は...え...えぇーマジかよ。なにを言っているんだこいつは。第二の人生なんてねぇ。きっとこれは夢だ。さっき死者が来る場所などと言っていたが多分夢の中の設定だろう。しかしこんなに夢の内容を覚えているなんて珍しいな。まぁ起きたら忘れるだろうが、まぁ夢はそんなもんだよなーなどと思っていると。
「きみはホントに信じないねぇ。まぁそんなことよりも時間がないんだ。さっさと第二の人生をきみに授けなければならない」
「自称女神を名乗る人の話を信じるのが難しいと思いますが?」
「きみには天罰を与えようと思う!所持金ゼロからスタートだ!」
「やれるもんならやってみろよ」
夢の中だからな。そんなの嘘に決まってる。
「もう時間ないから第二の人生を授けるよ」おいスルーすんなよ!!!
そう彼女が言うと俺の足元の地面に複雑な模様が浮かび上がりまるでそれは魔法陣のようだった。急に模様が浮かび上がり驚いていたら。
「夢かどうかは自分で考えな」
そう言うと模様が光りだした。
「きみには大変な事もあるだろう。もっといろいろ話をしたかったが出来なかった。私の力不足だすまない。まぁ私のためと自身のために精一杯足搔き生きることだ。頼んだよ私の希望の星」
そう彼女が言うと光りに包まれて意識は失われた。
※※ ※※ ※※ ※※ ※※
意識を取り戻したのは街中だった。しかし日本の街中ではないことが分かった。周りを見れば建物は石の建材や木で家が作られていた。焦りと動揺、不安が胸の中を駆け巡る。見知らぬ土地、そして周りの人を見れば剣などの武器を持っている者もいる。俺のいた世界では護身用の武器なら剣より銃を使う。それだけで決めるのは早計かもしれないが恐らくここは異世界と呼ばれる世界だと思った。
少し落ち着こう。恐らく時代は中世ヨーロッパとかそんな感じの異世界あるあるだろう。周りの建物も見た感じそんな感じだ。そして今の服装は茶色の布地の服に灰色のハーフパンツに靴はブーツ。持ち物は何もなし金もなにもない。...絶望的だ。
見知らぬ土地に頼れる人もなく金もない。やべーよ。ここまでやばいと何したらいいのかもわからない。まぁ見知らぬ土地で何かできるの?と聞かれたら何もできませんと言いますが。まぁとりあえず仕事を探さねば。無一文だと何もできねぇ。とりあえずハローワークみたいなところを探さねばならぬ。というか俺この世界の字読めるのか?まず会話ができるのか?
不安要素が増えていく中街を歩いて行く。
とりあえずしばらくは過ごせそうだということが分かった。なぜさっきまで絶望的だったのに?と疑問に思うことだろう。では経緯を教えよう。俺の異世界(仮)生活を!!!
まず最初にむかったのが向かったのが街で一番でかい建物。理由は一番でかければ人が多くハローワークのようなところがわかると思ったからだ。そして予想は的中、と言っていいかわからないがその一番でかい建物はギルドと呼ばれるところだ。
そのギルドは簡単にいえば何でも屋だ。依頼を受けその依頼を達成して報酬をもらう。依頼内容は千差万別。
そして登録は無料なため、最悪の場合はギルドで依頼を受けなければならない為、もう早いうちに登録をしようと思いしたのだがここであることを思い出す。これまでまだ誰とも喋っていないので話せるかわからかったのだ。まぁ街中を歩いている時日本語が聞こえたんだけども。
俺は受付に向かった。受付さんが先にこちらに気が付き声がかかる。
「ギルドにようこそ。ご用件は何ですか?」
「冒険者の登録に来ました」
冒険者とはギルドの依頼を受け報酬をもらいその報酬で生活する人のことだ。
「わかりました。少々お待ちください」
といい奥に去っていく。よかったーちゃんと会話ができる。なぜできるのか考えるだけ無駄だと思うので考えないけどね!としばらくいろいろ考えているとスタスタと音が聞こえてきた。
「お待たせしました。準備ができましたのでここに手を出してください」
受付さんが持ってきたのは大きな石の板。そしてその板の上にはカードが乗っていた。受付さんに言われた通りに石の板に手を置く。するとカードが淡く光り文字が刻まれる。そんなザ.ファンタジーの景色に感動しているのもつかの間、受付さんにこんな事を言われた
「能力持ちだったんですね。はいこちらが登録カードですなくさないようにしてくだないね」
「はい?」
なんだコンプレックスってなにを言っているんだこの人は。なぜこんなところでその言葉が出てくる。気になったので聞くことにしたのだ。
「あのー」
「何ですか?」
笑顔で気いてくる受付さん。
「コンプレックスってのは何ですか?」
そう聞いた瞬間周りが え みたいな顔をする。
「え」
お前知らないのありえなーいみたいな目で見てくる受付さん。やめてそんな目で見ないでくださいお願いします。
「知らないんですか?」
いや、知ってはいるがなぜこんなことに出てくるかがわからない。違う意味なのかなぁ。どうゆう意味なのかがわからない。なのではいと答えた。
「え...マジで?」
めっっっちゃ驚いているやん。常識がわからないと困るなと思った。そして受付さんにこう答える。
「マジです」と真面目な声で。
次に聞いた声は「えぇぇぇーーーーーーーーーー」という絶叫だった。
異世界(仮)生活は大変だと思いつつ常識について勉強しなければならないと決心した。