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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
18/50

超越者の道《オーバーロード》初依頼

パーティーネームが決まり、それを受付さんに伝えたら、

「パーティーネームは超越者の道(オーバーロード)ですね、わかりました。それで登録しておきますね。あとこれをどうぞ」

とそして紙を渡された。紙にはこう書いてあった。


1000000マリスを要求する。

ーギルドよりー

俺は一瞬固まった。


「あの、これは?」

「賠償金ですよ」

そんなとてもいい笑顔で言わないでください。

「もし断ったら?」

「そんなことあるわけないじゃないですか、もしもあったら、冒険者の資格剥奪ですよね。他にもいろいろ着くと思いますよ」

ですよね〜

「これを一括払いですか?」

「いや、何も一括払いでなくてもいいですよ。分割で。毎月10万マリスでどうですか?」

「いや、月どれぐらい稼げるかわからないので、一か月でどれだけ稼げるかわかってからで」

「いいですよ、それで。けどちゃんと払ってもらいますからね」

「わかりました」

そうして俺は仲間の元に戻った。




「と言うわけで百万マリスの借金が出来ました。さぁ早く仕事に行って一刻も早く借金なくすぞ!」

この世界に来てから三か月。それなのに百万マリスの借金ってないわ〜。

「ええ、そうね。借金なんて嫌だもんね」

「ああ、全くだ」

「そうですね」

「誰なのじゃ、パーティー結成早々に借金を作ったやつは誰なのじゃ」


「お前だよ!!!」

皆が一斉にツッコム。

「皆が一斉に言わなくてもいいじゃろ!!!」

「いや、お前が原因だからな。低身長」

「ほう、私に借金を増やして欲しいようじゃな」

ラプソディは威嚇するようにドラゴンの力を発動させる。

「別にいいぞ。けどそのかわりお前はパーティーから外れてもらう。そして借金も自分で背負うんだな」

「ごめんなさい、長谷川様。私が間違っていました。許してください」

速攻で手のひら返したぞこいつ。ちなみにパーティーリーダーは俺になっている。


「まぁいい、早く依頼クエストを受けて金稼ぐぞ!!!」

「おう!!!」

俺たちは依頼板クエストボードを見て、いい依頼クエストがないか、探した。


*** *** ***


俺たちのパーティー、超越者の道(オーバーロード)の初依頼(クエスト)はゾンビがいる墓地の魔物の全滅だ。前に先輩と受けたのを思い出す。今回行くのは、街の近くの墓場で名前をミルチ墓地だ。墓地にどんな魔物がいるかわからないため、危険な依頼クエストだ。そのため、準備万端にして、 ミルチ墓地に向かう。


「きたな、ミルチ墓地」

俺たちは何事もなくミルチ墓地に着いた。

「じゃあ行くぞ。入ったらゾンビが大量に来るだろう。隊列を組んでそれぞれ対処するぞ」


「おう!」

隊列は前列が俺、アイル、ラプソディ。 後列がライム、レイ、だ。俺とアイル、ラプソディでゾンビ供を蹴散らして、ライム、レイが後方で支援する。


「行くぞ」

それたちは墓地に入っていった。墓地にはゾンビが大量におり、一斉にこちらを向き、襲いかかってきた。

「きたぞ、落ち着いて対処しろ」

しかしライムが

「しかし、臭いわね、長谷川。何とかしてよ」

「そんなん言われても俺困るんだけど!!!」

「しょうがないわね。私がなんとかしてやろうじゃないか」

「なんとかできるの?ラプソディ」

「当たり前じゃ。ドラゴンの力をとくとみよ」

ラプソディはそう言って息を吸い、

竜の息吹(ドラゴンブレス)

息を思っ行きり吐き出した。吐き出された息は火炎でゾンビ供を一気に焼いた。


「すごいね、ラプソディ!」

「あたりまえなのじゃ、ドラゴンの力じゃぞ」

「じゃあラプソディがすごいのではなく、ドラゴンがすごいのか!」

そう言った俺に

「違う!!!ラプソディもすごいのじゃ!!」

「はいはい、そうですね」

俺がそういいながら撫でると。

「お主、わしを子供扱いしてあるの」

「えっ、違うの!!!」

「同じ歳じゃ!!!」

「お二人さん、じゃれ合う前にゾンビ倒してくださいよ」

ライムが会話を遮る。

「わかったよ。ラプソディがバカにした、ロリータ能力コンプレックスの力見せてやろう」

「ちが、バカにしたわけではない。面白かっただけじゃ」

「何が面白かったのかな?」

「いや、あの………」

ラプソディが返答に困っていると

「早速、じゃれ合わないでください!ゾンビ来ますよ!!!」

おっと、こんなことをしている場合ではなかった。

「じゃあ、行くぜ。短剣ナイフ

そう言った瞬間に俺の手にナイフが握られている。俺の能力コンプレックス、ロリータは武具を言えばその武具が出てくる。例えばソードといえば、剣が出てくる。出てくるといえばちょっと違うが、装備された状態になるのだ。他にもランスといえば槍が装備されるし、弓矢アローといえば弓と矢が装備される。意外と強力な能力だ。


「「シュート」&「貫通」」

俺は先輩に教えてもらった"重ね"を使った。二つの技術スキルを使ったナイフを投げた。投げた、ナイフはゾンビを貫通して2人目、3人目とどんどん貫いていった。

「すごいな、長谷川。俺も負けれん。「鉄拳」」

アイルは気合を込めて叫んだ。そしてアイルが発動した技術スキルは「鉄拳」腕が鉄のように硬くなる技術スキル。アイルが持っている、もう一つの技術スキルの「鉄脚」は脚が鉄のように硬くなる技術スキルだ。

技術スキルを使った、アイルは文字道理にゾンビを粉砕している。


「不浄なる魂よ、今浄化されたまえ、「聖なる水の渦」

レイは能力を使い、ゾンビを倒しているようだ。しかし、気になる。水に触れたゾンビが瞬殺されているのだ。もしかしてレイはアンデットなどに強いのかな?


竜の息吹(ドラゴンブレス)

竜の鉄拳(ドラゴンナックル)

竜の爪(ドラゴンクロー)

竜の尻尾(ドラゴンテール)

忙しくなっているのはラプソディだ。さまざまな技でゾンビ供を蹴散らしている。しかし、あいつ、ゾンビにめっちゃ狙われている気がする。たまたまか?


一方でライムは暗殺者みたいなことをしていた。能力コンプレックスの力でスライムになれるようだ。その大きさは直径約30センチくらいだ。その姿で隠れて、隙を見つけて、一瞬人に戻り、首を切る。こんなことを繰り返している。なぜ、ライムがゾンビを切っているかって?簡単だゾンビが多すぎて、対処できなかったので参戦してもらったのだ。前衛が戦っていると間からゾンビが抜けて、レイとライムが対処しているのだ。俺たちは必死にゾンビを倒しては倒しては倒して。やっとこさ、全滅させたのだ。

終わった瞬間俺たちはその場に座った。

「やっと全滅したのじゃ」

「ああ、疲れたな」

「ほんと、ですね。汗出まくりです」

「ゾンビ一体一体は弱かったけど数が多くて体力が削れる」

ライムの通りだ。ゾンビは数が多くて体力がやばい。もうやりたくないなと思いつつ、腰を上げて、皆に呼びかける。

「よし、さっさと魔石を拾って帰るぞ!」

「おう」

こうして俺たち超越者の道(オーバーロード)の初依頼(クエスト)が終わったのだ。

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