約束の日
急展開は基本。主人公の出番はない。
長谷川「え」
目を覚ますと、 気づいた時には赤ちゃんになっていた。私は記憶を呼び覚ます。確か私は死んだ。トラックに轢かれて、そして気づいたら目の前に美少女がいた。
青い髪で黄色い瞳をした美少女がいた。その少女の名前は確かリムルだったかな。リムルと名乗る人は自分が神さまだと言った。神さま曰く私の存在は珍しいらしい。神さまは前の自分の名前を教えてくれた。
田中まな
それが前の名前。今の私の名前はライム。それが私の名前。私は前世のことを知った。けど私はゆっくり過ごしていた。ただ何もない日常。けど私にとっては知らないことをしれて嬉しかった。 この世界には能力というものがあるらしい。私にもあるのか気になるところだ。そして技術とかもあるようだ。私も覚えあるのかな?そして冒険者!前世ではライトノベルでは冒険者になって冒険するのがお決まりのような感じになっていた。中学校の時に友達から借りて読んだのを覚えている。面白かったな〜。
そして私はあの日のことを忘れない。絶対に。
5歳の時にある事が起きた。私の前には石の板があった。そして石の板の上にはカードが乗っていた。なぜこの板があるかというと、この板で私が能力を持っているのか調べるためだ。
なぜ調べるのかというと 能力を持っていれば仕事には困らないという。能力によってだけど、兵士の能力を持てば兵士に、道具の能力を持っていれば道具屋に、それ以外でも冒険者でも十分通用する。冒険者のような危険な仕事をしなくてはいけないが、それでも能力持ちは強いため、依頼の難易度が適正なら異常事態が発生しなければ、大丈夫らしい。異常事態が発生する時もあるので一概に言えないが。
そんなことを思いながら、石の板の上に手を置く。
するとカードが淡く光り文字が刻まれる。そんな光景を見て感動していると、カードの光りが収まる。そして両親がカードを見る。
「!!!」
両親はとても驚いていた。そして何かを堪えるように部屋を出て行った。出て行った両親は涙を流していた。私はなんで泣いているのかわからなかった。だから両親のあとを追って聞いた。
「パパとママはなんで泣いているの?」
泣きながら父は答えた。
「それはねライムが悪魔に犯されているからだよ」
悪魔?一体なんのことだ?
「悪魔ってなんのこと?」
「そういえば、ライムには見せていなかったな」
父はポケットにしまっていたカードを取り出し、こちらに見せてきた。
カードにはこう書かれていた。
名前 ライム 5歳 6月19日生まれ
能力スライムlv2
技術なし
「能力スライム…」
私にも能力があった。
「そう、スライムだ!忌むべき魔物スライムなんだ!」
「いいじゃんスライムでも、何もないよりマシだよ」
「そうだな。けど私は我慢ならんのだ、スライムと一緒にいるのが」
…スライムと一緒にいるのが?
「私は魔物と一緒にいるのが我慢できない。だから家から出て行ってくれないか?ライム?」
……… 何を言っているのかがわからない。…スライムと一緒にいるのが嫌だ?
「…なんで そんなこというの?」
「だから言っただろう?私は魔物と一緒にいるのが我慢できないんだ。もちろん金は出すぞ」
「あなた、いきなり何をいうんですか!!!」
声を荒げたのは母だった。
「マクシィ、そんなに怒ることか?私は魔物と一緒にいるのが我慢できないのだ。ならすぐに言った方がいいだろう?溜め込んでストレスにならないようにな」
「ライムは読み書きが完璧ではないのですよ!!!そんなので外に出てはすぐ死んじゃいますよ!!!私はライムを出て行かせるのは反対ですからね」
「お前も泣いていたではないか!!!」
「ええ、泣いていました、しかし彼女は魔物ではありません。ちゃんと育てればいいではありませんか」
「それでも認めんぞ!出て行け!!!」
しばらく問答があったあと、結局、私は15歳になるまではこの家にいることになりました。この後から父と母の仲は悪くなりました。これから10年の時が流れました。約束の日です。私は15歳になり冒険者になるべく、マッドの街に行く馬車の待合場所にいる。
「母上、行ってきます」
「いってらっしゃい。気をつけてね」
母は笑顔で送ってくれた。私は馬車に乗り、馬車は進み出した。マッドの街に行って冒険者になって大活躍してやる。
私は前世の記憶を思い出し、小さい声で言った。大きな声でなくては意味がないかもしれないけど。
「冒険者王に私はなる!!!」
前世の記憶を思い出して言ったが少し恥ずかしかった、この言葉が真実になるようにと思いつつ、無事マッドの街に着くのを祈った。
長谷川「本当になかったよ。次はあるんだよね?」
作者「多分ないです」
長谷川「え」




