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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
パーティーで活動するのを決めた長谷川。
13/50

これからの話


この世界に来てから二ヶ月が経った。

俺は "重ね"と"一気"がなんとか習得できたが先輩がまだ教えるのがあると言った。それは"並行" 二つの技術スキルを違う場所で発動させること。例えば「強撃」を発動させて「ダッシュ」も同時に発動させるだとか。

あと先輩が


「いいか、長谷川。あと一ヶ月で七月だ。このチャンスがわかるか?」

七月?そういえばこの世界のカレンダーとかは俺知らないな。未だに情報不足だな。


「チャンス?何のチャンス何ですか?」


「やっぱりわかっていなかったか。話しといて正解だった。いいか、長谷川。七月になれば他のところから、冒険者志願者がくる。そうなったら新しい能力コンプレックス持ちもくるのだ。そうなった時にはお前にはパーティーを作って欲しいんだ」


七月になったら冒険者志願者がくるのか。しかしなぜパーティーを作るんだ?


「先輩、なぜパーティーを作るんですか?」


「理由はある。これまで俺と長谷川の2人でやってきた。しかし難易度の高い依頼クエストだと厳しいのだ」


「なら増やせばいいじゃないですか。他の人誘って」


「他にもある。俺が能力コンプレックス持ちではないからだ」


「何で先輩が能力コンプレックスを持っていないから、パーティーを作らなければいけないんですか?」


「理由は簡単だ。俺が力不足だからだ」


「えっ」

先輩が力不足?……なら俺はもっと力不足なのでは。


「先輩が力不足なら俺はもっと力不足ですよ!」


「今はな、能力コンプレックス持ちはもっと強くなる。俺なんか瞬殺できるほどに。長谷川もレベル3になれば能力コンプレックスの力もおそらく使えるようになる。それが使えれば俺なんか倒せるようになる。能力コンプレックスを持ってる人と持ってない人との力の差はそれほどあるんだ。だから俺がそのうち足を引っ張ってしまう。だから、長谷川はパーティーを作らなくてはいけない。わかったか」

先輩は俺に言いつけるように言ってくる。



「………わかりました」


「よし、七月まであと一ヶ月。それまでレベル3まで行くぞ、長谷川!!!」


「おう!」


それからは"並行"の修行といつもより難易度の高い依頼クエストに行っていた。先輩曰く、強い魔物を倒すと速くレベルが上がるらしい。


先輩は能力コンプレックスを持っていないのに何で知っているんですか?と聞いたら、噂で聞いたからな。と噂を信じないで先輩。

他にも先輩にいろいろ教えてもらった。例えばこの世界のカレンダーなどは前の世界と一緒だった。一緒で混乱しなくていいので嬉しかった。

月日はあっという間に流れ、七月。俺はレベル3になっていた。




名前 長谷川亮太 15歳 7月8日生まれ


能力コンプレックスロリータlv3


技術スキル 「強撃」「シュート」「貫通」「ダッシュ」


俺はパーティーを作るために募集の紙を書いた。

そして募集の紙を募集板に張り出す。


パーティーメンバー募集! 募集者 長谷川亮太

条件 能力(コンプレックス)持ちでなおかつ能力コンプレックスのレベル3以上。

能力の内容はなんでもいいです。

技術スキルはあっても無くてもいいです。

面接を行ないます。なお面接時には冒険者カードを見せてもらいます。

場所 冒険者ギルド面会室二番。

面接の時間は朝9時から17時まで 日付は七月五日まで

募集人数は4人くらいです。


これでよし。さて、待ちますか。

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