カニ討伐依頼《クエスト》
ハッピーニューイヤー
今年もよろしくお願いします。
依頼が終わった後、俺は先輩に"重ね"と"一気"について教えてもらっている。
「じゃあ教えるか」
「はい」
俺と先輩の特訓は続く。
「はぁ〜」
「どうしたんですか?」
「いや〜ちょっとね」
なんてことはない。思ってたより"重ね"どう"一気"が難しかったのだ。
「地道にやっていくしかないな」
「そうです。努力は報われるんです」
「そうですか、頑張ります」
「はい、頑張ってください」
受付さんに挨拶をした後、俺は先輩を待ちながら、"重ね"と"一気"を習得できるよう頑張るのだった。
「先輩、今日の依頼はなんですか?」
「お前忘れたのか?超足長カニの討伐だ」
そうだった。超足長カニはその名の通り超足が長いカニである。超長い足で攻撃してくる。商人などは商品がやられてしまうこともあり、迷惑しているらしい。
「わかってるならいい。そろそろ見えるぞ」
先輩が見た方にいたのは、カニだった。しかしただのカニではない。陸にいるカニ。そして足が超長くハサミもでかい。全長10メートルはありそうなカニがおる。しかも大量に。
「先輩、あれ倒すんですか?」
「ああ、お前の「貫通」があればいけるはずだ。目と目の間を当てろ。そこが奴らの急所だ」
「わかりました。行きますよ」
俺は弓を出して弾き、呟く「貫通」、矢は少し光を放ち俺は矢を放つ。放たれた矢はカニに突き刺さりカニを魔石に変えた。
「先輩、一体仕留めました」
「よくやった。第二射撃用意、撃てー」
「はい」
俺は先輩の掛け声に合わせて放った。放たれた矢はカニに突き刺さりカニを魔石に変えた。
「二体目倒しました」
「よくやった。しかし気をつけろよ。こっちに近づいてきてる」
カニ達はこちらにぞろぞろ来ている。でかいからか、移動スピードはそこまで速くない。
「長谷川、第三射撃よーい、撃てー」
「はい」
三体目のカニを魔石に変えたが、そろそろ、カニのハサミの射程距離に入りそうだ。
「長谷川、もう剣に持ちかえろ。剣で直接叩っ斬る」
「わかりました、先輩」
俺は急いで剣に持ち替えてカニと対峙する。
「ダメージを与えれば急所に当てなくても倒せるが、時間がかかる」
先輩がアドバイスをしてくるが事前に話して欲しかった。
「わかりました。カニはあと4体です。2体づつ倒しましょう」
「異議なし」
カニはこちらを見つめて思いっきりハサミで攻撃してきた。カニのハサミは地面に突き刺ささった。
「あっぶねー、食らったら死ねる」
ギリギリで避けれたが、次は危ない。速攻で決める。
「強撃」 を放ち、カニを魔石に持ち替えた。
二体目は、こっちに来てる。 カニはハサミを突き刺してくる。
「あぶねえ」
カニはハサミを振りかぶって突き刺してくる。カニのハサミを技術「強撃」で弾き、距離を詰め、一撃を入れる。しかしそれではやられず。カニはハサミで攻撃してくる。
「まだ耐えるか、しつこいなカニ」
「しかしちょろい」
またも技術「強撃」でハサミを弾き、距離を詰め、一撃を入れる。カニは魔石に変わった。
先輩の方を見ると、カニは魔石に変わっていた。
「流石ですね、先輩」
「当たり前だ、先輩だからね」
魔石を回収して、ギルドに報告しに帰った。




