表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
異世界に来た長谷川。
11/50

お見舞い

メリークリスマス

先輩が入院して二週間くらい経った。そして俺がこの世界に来てから一カ月が経った。


二週間くらいソロで依頼クエストをしていたのだが、ある技術スキルを手に入れていた。その技術スキルは「ダッシュ」足が速くなる技術スキルだ。なぜこの技術スキルを手に入れたのかとゆうと、ピンチになったら、ダッシュで逃げてたのだ。


まぁもちろん生き残るのが最優先だからいいのだけどね、そんな中先輩がそろそろ退院するのだ。その前にお見舞いに何か渡したいが、何を渡せばいいかわからない。ので、俺はメニメさんに聞きに来たのであった。


「〜てことで何かいいのがありますかね、アドバイスだけでもいいので」

「う〜ん、君は今のところ何を渡すつもりなの?」

「俺ですか?今のところお菓子がいいかなと。美味しければ先輩も喜ぶと思いますし。最悪俺が食べればいいですし」

「そういえば、なんでお見舞いに行かななかったんだ?」

「え〜とですね、実は時間がなくて行けなかったんですよね〜」

「君、それは時間を作ってでも行けよ」

「けど特訓サボるなよと言ったのは先輩ですから、俺はそれをやったまでです」

「君、それは人としてどうなの?」

「行けなかったから、何か渡そうと考えているんです。メニメさんこそ、お見舞いに行きましたか?」

「私は仕事が忙しくて、行けなかったのだ。仕方ないだろう!お前とは違うのだ!」

「仕事なら仕方ないですね。メニメさんも何か渡すんですか?」

「ふふん、私はもう用意できている。防火の服だ!これを着れば火など怖くない!冒険にも、日用品にも使える便利なものだ」

「すげ〜、それ売ればいい儲けになるんじゃないですか?」

「いや〜これはもうすでに売ってるんだよね〜」

「えっとじゃそれは買ったやつですか?」

「違う、これは私が作ったのだ。どうだ、すごいだろう」

「ええ、すごいと思います」

「で、君は何にするんだい?」

「……やっぱりお菓子にしようと思います。オススメのお菓子はありますか?」

「キックーさんのクッキー屋さんと言うお店があるんだ。そこのメープルクッキーはとても美味しいと評判だ」

「そこにしましょうかね。場所はどこですか?」

「えーと、そうだ!私も食べたいから、一緒に買いに行こう」

「そうですね、そうしましょう」

「私は準備する。ちょっと待っとれ」

「はい」

準備し終わった、 メニメさんと俺はキックーさんのクッキー屋さんに向かった。

キックーさんのクッキー屋さんに着き、クッキーを買った。


「いや〜人気だったね、キックーさんのところ」

「ええ、30分待つとは思いませんでしたね」

「けど、これでお見舞いに行けるぞ」

「さぁ向かいましょう。先輩の病室に」

俺とメニメさんは先輩のいる病院に行き、病室に着いた。

「先輩見舞いに来ましたよ」

「長谷川〜、遅すぎるわ〜」

先輩は威嚇してくる。


「いいんですか?先輩に渡したいものがあったのですが?どうしようかな〜」

「怒らないから、お願いします」

「はいはい、どうぞ」

先輩は出された袋をもらった瞬間に開く。


「これはクッキーか?」

「はい、キックーさんのクッキー屋さんのメープルクッキーです」

「うん、うん、美味しい」

「食うの速っ」

「メニメも来てるのか?店はいいのか?」

「ああ、大丈夫だよ。それより怪我の感じはどうだ?」

「ああ、大丈夫だよ。明日には退院だよ」

やけどが二週間くらいで治るのはさすが異世界ファンタジー。


「ナンセ、私からも渡したいものがある、ジャーン防火の服だ。しかも私が作ったんだ」

「ああ、ありがとう。大切に使うよ」

「おう、しっかり冒険にも連れてってくれよ」

「ああ」

「先輩、冒険はいつからできますか?」

「明日ぐらいにはできるかな」

「すぐできるんですか?」

「まぁ最初はリハビリにスケルトンだけどな。長谷川がレベル2になってから初めての依頼クエストだ。しっかり頼むぜ、長谷川」

「はい、先輩、任せてください」

「じぁあそろそろおいとましますか」

「はい、先輩しっかり休んでくださいね」

「おう、また明日」

俺とメニメは病院を出て、いつもの習慣を済ませて寝た。


*** *** *** ***


ーー次の日ーー

俺は お昼ごはんを食べ依頼板クエストボードに向かおうとした時に声をかけられた。この世界に来てから1番聴いている声だと思う。

「おーい、長谷川。なんの依頼クエストに行くんだ?」

「今から見るところですよ」

「じぁあスケルトンにしようぜ」

「いいですよ、先輩」

俺と先輩は依頼クエストを受け、依頼クエスト達成するために準備を始めた。


俺と先輩はスケルトンの依頼クエストに来ていた。リシズの森は最近来ており、先輩が入院している時に受けていたこともある。

「ひさびさの依頼クエストだ。気合い入れていくぜ」

さっきから先輩がうるさい。気合いがあるのはいいけどうるさい。


「先輩、少し落ち着いてください」

「ああ、そうだな。すまない」

流石に落ち着きがないと思ったのかすぐに大人しくなる先輩。その後は依頼クエスト達成のためスケルトンを狩り、順調に進んだ。

「長谷川、あと何体だ」

「あと二体です」

「わかった。じぁあ一体ずつ仕留めるぞ」

「了解です」

森を歩いていると、スケルトンを見つけた。ちょうど二体いる。

「先輩、俺が「シュート」で一体倒すので、残ったのを倒してください」

「了解」


俺は近くにあった石を拾い、構え、

「相手のゴールに「シュート」」

技術スキルを発動させ投げる。 投げられた石はスケルトンの頭に命中しスケルトンを魔石に変えた。


「超エキサイティング」

あのCMを思い出したので言ったが、なかなかの決め台詞ではないだろうか。

「くらえ、「強撃」」

先輩の一撃でスケルトンは魔石に変わる。

「やっぱり、まだまだだな。鈍っている。しばらくはスケルトンとかかな」

先輩はまだ鈍っているらしいが俺から見ると変わってない。先輩と俺は魔石を拾い、帰路に着いた。

「帰ったら、"重ね"と"一気"について教えてください」

「はいはい、わかったよ。けど先に依頼クエストの報告な」

「はーい」

俺は少し速歩きで帰った。

メリークルシミマス

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ