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異世界コンプレックス  作者: ジャガさん
異世界に来た長谷川。
10/50

レベルアップと図書館

そういえばもう10話目です。案外速かったです。これからも完結できるように頑張ります。

ゴブリンの巣の依頼クエストから次の日。いつものように朝早く起き、特訓をしている最中に気づいた。いつもより体が軽いのだ。

最初は気のせいかと思ったが違うらしい。先輩に体が軽いと伝えると、

「もしからしたら、レベルが上がったかもな。ギルドからもらったカードを見てみな、あれはリアルタイムで更新されている。だから変わっているなら、前と違うはずだ」

そう言われ、カードを取り出し見てみると。


名前長谷川亮太 15歳 7月8日生まれ


能力コンプレックス ロリータ lv2


技術スキル「強撃」「シュート」「貫通」

おおーー、ついに上がったー。ここに来て二週間ちょっと、ついにレベル2。これでもう少し稼ぎのいい魔物に行けるな。ちなみに借金はまだ残ってます。

「先輩、レベルが上がりましたよ。これで一歩先輩に近づきましたよ」

「ああ、おめでとう。これもお前の頑張りだな」

「えへへ、それほどでもありませんよ、それに先輩のがいなければこんなに早くレベルは上がりませんでしたよ」

「嬉しいことゆうじゃないか、よし今日は飯いっぱい食うぞ!祝いじゃあーーー!!!」

「おおー!」

俺と先輩は朝早くから騒ぎまくった。


*** *** *** ***


さんざん騒ぎまくった後、俺は先輩に連れられて、図書館に来ていた。

「ここがマッドの街の図書館だ」


その建物は大きくマッドの街の中でも上から数えた方が早いほどの大きさだった。たとえ田舎の都市マッドでもそれなりに大きい建物はあるのだ。


「思ってたよりでかいですね」

「お前はマッドの街をなんだと思っているんだ」

「田舎の都市ですね」

「田舎の都市って何!?」

「田舎の都市は田舎の都市ですよ」

「ちょっとまて、田舎の都市という謎発言について教えろ!」


俺は先輩をスルーして図書館の中に入っていく。中に入ると本棚が浮いていた。


何をいってるかわからねぇと思うが、俺も何を言ってるのかわからなねぇ。だっておかしいだろ、本棚が浮いてるんだぞ!もちろん浮いてない本棚もあるが、それでも浮いてるのもある。落ちたらどうすんだよあれ。


「驚いただろ?本棚が浮いてるんだからな。俺も初めて見たときは驚いて腰を抜かしたよ」


よくよく考えればこの世界は異世界だ。しかも多分ファンタジー、だから本棚も浮くのか。それで納得する。


しかしどうやって本をとるんだ?そう思っていると前に見えた人の前に操作パッドみたいなのがありそれは半透明で緑色をしていた。

それを操作して本棚が動き、ズシンと重そうな音を立てて床に着く。もう口が塞がらなかった。これが異世界ファンタジーの実力か、そう思ってもう驚かないのは無理かもしれない。そう思った。


「図書館に来たはいいけど、なに調べましょうね、先輩」

「俺は今は田舎の都市について調べている。お前はぶらぶらして気になるのでも読んでたらいいんじゃないか?」


どんだけ気になってるんですか田舎の都市。


「わかりました。ぶらぶらして来ます」

俺はぶらぶらいろいろ見ていて気になるのがあった。


「英雄スバル」

英雄とゆう言葉に引きつけられた訳ではない。決して。それにしてもこの本薄いな〜それはともかく読んでみる。けどこの本手描きかな?ちょっと読みにくい。


「 時は大昔の大昔、能力コンプレックスが神に授けられていないと思われる時代」


へー人間は能力コンプレックスが授けられていなかった時代があったのか。


「人間は魔物と魔族によって全滅の危機に瀕していた」


おい、いきなりピンチだな、どうすんだよ。


「人間は神と呼ばれる者たちに常に祈っていた。しかし祈りも虚しく、人は無残に殺されていた。しかしまだ諦めていない人がいた。


その者の名はスバル。スバルは魔族や魔物と戦っていたが、いつも戦争では負けてしまった。


スバルは自分は負けなくても、周りがどんどんやられて行くのが嫌になり、心の底から神に祈ったそうだ、俺に魔族と魔物からみんなを守れる力をくれと。


その祈りが届いたのか、戦神を名乗る神、レットにより人間で初めての能力コンプレックス持ちになったと言われる」


スバルという人間が初めての能力コンプレックス持ちになったのか。


「スバルはその後の活躍はまさに無敵、という言葉は彼にあると言われるほどの戦いぶりだったとゆう。


そしてエルフで初めての能力コンプレックス持ちのガーレ、


ドワーフでの初めての能力コンプレックス持ちと言われる、ブライ。


リザードマンで初めての能力コンプレックス持ちのリマス、


竜人で初めての能力コンプレックス持ちのドーラ達と協力してさらに魔族と魔物を追い詰める。


がしかし、追い込まれた、魔族も能力コンプレックス持ちが生まれ、その者の名はバルスという。 魔族達も能力コンプレックス持ちがどんどん増え、戦いはさらに激しくなっていき、最終決戦はスバルとバルスの一騎打ちだったそうだ。


その結果は死闘の果てにスバルが勝ち、戦争は人間、エルフ、ドワーフ、リザードマン、竜人の連盟軍の勝ちになった。しかし英雄スバルはバルスとの戦いの傷によって戦争が終わった後に死んでしまった」


最後の最後にスバルは死んだのか。しかしいつのまにか人間、エルフ、ドワーフ、リザードマン、竜人の連盟軍が作られていたんだ?

再び本のタイトルを読むと。

「1分くらいでわかる英雄スバルのお話」


…なめてんのかなこの本。けどとりあえず勉強になった。本を本棚に戻すと「あーその本読んだんですか?」と声が聞こえた方に向いてみる。そこにいたのは、女性だった。


服装は図書館の制服かな?時々見る人と同じ服装をしていた。制服は長い紫色のスカートで黄色のラインが入っている。上は紫色が主でこちらも黄色いラインが入っている。顔はメガネをかけており髪は茶色のロングでウェーブがかかっている。身長は俺と同じくらいかな?


「あの聞いてますか?その本読んだですよね?」

お姉さんに質問される。俺はとっさに答える。


「あっはい読みました。すぐ読めましたよ」

「ええ、そうでしょう。だって必要最低限の情報しかないからね。仕方ないね」

必要最低限て。けど急に連盟軍ができたのは驚いたけどな。


「けど急に連盟軍の が出てきたのは驚きましたよ」

「まぁいいじゃないか。あの本は興味を引くことをが目的だからね。詳しく知りたければ調べれば出てくるからね」

「そうなんですね」

「君は続き調べないの?」

「いや、俺はいいかなと思ったので」

「そうかい?ではオススメを教えよう」


今思ったがこの人は何もんなんだ?図書館の職員ではありそうだけど。

「あのすいませんが自己紹介しませんか?あなたのことなんて呼べばいいのかわからなくて」

「ああ、そうだね、じゃあ私から。私の名前はマリィ。このマッドの街の図書館の館長よ」


マジかよ、館長かよ。

「次は俺だな。俺の名は長谷川亮太。冒険者をやっている」


「冒険者てことは能力コンプレックス持ち?」

「ああ、そうだよ」

「なんの能力コンプレックスなの?」

目を輝かせながらこちらを見る。


「えーと、あまり言いにくいんだけど、確かロリータ能力コンプレックスだったかな?」

「そうなんだね、ありがとう」

そういえば、浮いてる本棚のこともわかるかもしれない。


「あの館長さん、聴きたい方があるんですけど」

「なんだい?長谷川くん」

館長さんがそう聞き返したら、前にドサァと音が聞こえた。そこには本に潰されていた先輩がいた。


「あ〜あ、先輩何したんですか」

そう俺がいい、近づくと、後ろから尋常じゃない気配がした。振り向くと館長が怒った表情で杖を持っていた。


「本を、大事にしやがれ〜「火球ファイヤボール

そういい、先輩に向かってサッカーボールぐらいの火の玉が飛んで行った。

「先輩ーーー」

と叫んだ時には火の玉は先輩に着弾し爆発した。


*** *** *** ***


あの後先輩は無事に生きていた。 そして病院に入院した。俺達は病院に入院した先輩の病室に来ていた。


「いや〜すいません。本を雑に扱われるとついカッとなってやってしまうんですよね〜」

よくそれで館長やめさせれないな。


「いや、大丈夫ですよ。俺が悪いですから」

全身にやけどを負ったのに自分が悪いとゆう先輩。マジカッコいいです。尊敬できる人に会ってよかった。


「そういえば、長谷川くんは聞きたいことがあるのではないかな?」

「ああ、はい。どうやって本棚浮かしているんですか?」

「あれは私の魔法によって浮いている」

マジかよこの人。本棚浮かすのに、本雑に扱われるとついカッとなって「火球ファイヤボール」飛ばすのか、コワ。あの図書館そのうち死者出そうだな。いやもう出てる可能性が…


「とりあえず、おいとましますか、ごめんねナンセくんあと長谷川くんも」

「おい、長谷川。俺がいないからって依頼クエストサボるなよ。1人でもいける依頼クエスト探していけよ。あと特訓もサボんなよ。あと死ぬなよ」

「わかりました、先輩。頑張ります」

俺と館長は先輩の病室を出た。俺は先輩が早く退院できるのを祈りながら、特訓をするために走って帰った。

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