東京HINATABOKKOサークル
とある事情から会社が吸収合併され八重洲のオフィスビルに異動が決まった”僕”は慣れない職場の雰囲気から逃れようと、複合ビルの共有スペースである喫煙所の前を通った。そこはいつも日光が降り注ぐ、日向ぼっこに最適な場所だった。いつしかそこは他の会社の人々との交流の場となり、5時以降もみんなで集まる『東京HINATABOKKOサークル』が結成される。想いを寄せる者、転勤する者、結婚する者、破産する者、そして新しく加入してくる者。四季を通じて様々な人間模様が”僕”の周りに花咲く。
-僕らはあの時、遅い青春を送った-
2008/11/18 04:05