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迷門野球部  作者: 甲子園のソクラテス
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第7話 狙われたけつ穴

ボディービルダーがいた。僕が野球部の部室を開けて最初に頭に浮かんできた一言がこれだ。身長は190センチくらいはあろうか、黒いサングラスをしていて、肌の色は褐色で髪型は金髪モヒカン。さらに体中の筋肉という筋肉が見事なまでにそれはもうがっしりとついていた。そんなボディービルダー?が薄暗い野球部の部室でえっちらほっちらとダンベルを上げ下げしていた。これは幻覚かなにかなのだろうか。購買のパンに薬でも盛られてしまったか。いやいや僕は何を考えているんだ。そんなこと万に1つでもありえない。仮に薬を盛られたとしても僕の胃ならたぶんいい感じに消化してくれるはずだ。では幻覚ではないとするとあのボディービルダー?は一体なんなのだろうか。野生のボディービルダー?なんて聞いたことないぞ。とりあえずコミュニケーションをとってみよう。野球部の部室にいるならもしかしたら彼は野球部の部員なのかもしれない。

「ハ、ハロー。」

僕は舌をべろんべろんに動かしながら流暢な英語で挨拶した。ボディービルダーがこっちを向いた。こわっ。世紀末でも生き抜いたような雰囲気をかもし出しているそのボディービルダーはこちらを見ながらしばらく沈黙する。僕をそんなにガン見しないでくれ。僕はガン見するのは好きだが、ガン見されるのは苦手なんだ。そしてボディービルダーはこちらに近寄って来た。ヤ、ヤラレル。僕は直感でそう思った。くっ、犯される。純情で純白で穢れを知らない哀れな青年のけつ穴が汚されようとしていた。そういえばなんか僕のキャラが段々崩壊してきてるような気がするな。最初はなんかクールな感じでやってきたが、今はもうなんかただの友達のいない変態みたくなってしまっている。いや本当は僕は最初からただの変態だったのかもしれない。物語が進むにつれ化けの皮が剥がれたというわけだ。息子の皮が剥けるのと同じだと思ってくれればいい。これが言いたかっただけとかじゃないからな。勘違いするなよ!。おっと無駄話がすぎたな。話をもどそう。僕は覚悟を決めてベルトを外してズボンを脱いだ。さぁぶちこんできな、大和魂というものをみせてやろう。か、体は自由にできても心までは自由にできないんだからね!。・・・・・・・・・・・・。あれ?なにもこないぞ。僕はじらされているのだろうか。その刹那「えっ、なにしてんの!?」

ボディービルダーが話しかけてきた。そしてその声は外国人らしい見た目からは似合わぬ流暢な日本語で、それでいて世間一般でイケボと呼ばれる類いの声だった。うーん、すごいギャップだな。そして僕は彼の言葉の内容から考察した結果、もしかして犯されるとか僕の早とちりだったのでは?そんな疑問が頭のなかをよぎっていった。「犯さないんですか?」

僕はボディービルダーに素直に聞いてみた。

「いや、犯さねーよ!」

ボディービルダーは犯す気はなかったらしい。全ては僕の勘違いだったらしい。まったく。いと恥ずかしきことこのうえないな。穴があったら挿し込みたい、じゃなくて入りたいな。僕はボディービルダーに西田先輩と出会ってからさっきまでの僕の勘違いまでのことを包み隠さず全て説明した。

「なるほど、君は野球部の部員候補ということだね。うん、僕の名前はジョージ・マッケンジーだ。気軽にジョージ先輩とでも呼んでくれ。よろしく!」

握手を求めてきた。世紀末覇者の見た目な癖にえらくさわやかだな。てかホモネタのところ少しは触れてくれよ。スルーしないでくれよ。拾ってくんないと僕がただの独りよがりの哀れなホモみたいじゃないか。いや、別に僕は現時点ではホモではないけど。とりあえず僕はジョージ先輩のごつい手と握手をした。うん、なかなかの固さだ。それでいて太いな。なにかに目覚めてしまいそうだ。ジョージ先輩の指はそれはそれはがっしりとしていましたとさ。

「そういえば君の名前を聞いていなかったね。なんていうんだい?」

ジョージ先輩が聞いてきた。そういえばまだ名前を名乗っていなかったな。僕が名前を名乗ろうと思った瞬間、頭の中に神のお告げが告げられた。ふむふむ。神のお告げによると、どうやら今回のお話はここまでのようだ。これも運命だ致し方あるまい。第8話に続く・・・!

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