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迷門野球部  作者: 甲子園のソクラテス
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第2話 登校してるときにテンションあがるのは最初の1週間だけって、はっきりわかんだね

天井があった。目の前に天井があるということは僕は目が覚めたということだろう。目が覚めたからといって学校の制服がスクール水着になり思春期の男子達が常に悟りをひらかざるをえないような状況になっているわけはなく、ただただいつもの日常を僕は繰り返すはめになる。

いや、昨日はいつもの日常とは少し違う出来事があった。前回の話を読まずにここから読み初める酔狂な読書さんはいないと僕は勝手に思っているのでここでの詳しい説明は省かせてもおう。

とにもかくにも今日僕は西田先輩と昨日の件について話し合うつもりだ。別に喧嘩をしようとかそういった気持ちはない。ただ純粋に野球部に興味を持ち初めている僕がいるのだ。

僕は部活というものに興味はない。中学3年間も帰宅部のエースであり、卒業アルバムの部活動紹介で満面の笑顔でピースをしている部員達を見ても特に羨ましいとも思わない純粋な陰キャだ。ぼくはそういう人達のような普通の青春を送るのは死んでも嫌だと思っている。僕は普通が嫌いなのだ。「やっぱり僕は王道をいく」といった名言があるが僕がもとめるのは非王道なのだ。中2病の延長だとでも思ってくれればいい。だから勧誘した一年生に早速嘘をつくような普通じゃない先輩に、そんな先輩が所属している野球部に興味がでるのは僕にとっては至極普通のことなのである。

少し考え事が長くなってしまったがそろそろ登校時間なので学校に行くことにしよう。

僕はバスで学校に通っている。家から歩いて8分のバス停から10分程で学校につく。お、バスが来た。僕はバスに乗り一人席に座った。一人席は僕のような陰キャ、ぼっち、コミュ障の三冠王を達成した者のみが座れる席であり、リア充や陽キャどもが座ってはいけない聖域なのだ。

ちっ。男子学生の二人組が乗ってきやがった。聖域を荒らすんじゃない。早く一番後ろのほうの長いソファーみたいな席に座りやがれ。そして仲良く会話しているときにカップルが近くに座ってきて落ち込んでるがいいさ。しまった、これでは僕も落ち込んでしまう。

「前のほうに座ろーぜ!」

なに!?なぜ前に来る?ぼっちのこの僕に向かって友達いるアピールでもしたいのか?別に羨ましくもなんともないんだからねっ。落ち着け僕。男のツンデレはブック◯フで売ってる108円の本の買い取り価格ぐらいの価値しかないことはわかってるはずだ。ここはおとなしく寝たふりでもして意識をとばしておこう。

「俺さー、彼女と別れよっかなーと思ってるんだけどどう思う。」

うるさいな、嫌でも僕の耳にはいってきやがる。どうやら片方の男子学生が彼女と別れようか迷っているのを相談しているらしい。というか彼女いたのか、まぁ僕には関係ない。どうせ老人ホームのおばあさんかなんかが彼女なんだろう。ここでばばあとはいわずに、おばあさんといっているあたり僕のやさしさが読書さんにも見え隠れしているだろう。

「へー、なんで別れようと思ってるの?」

もう1人の男子学生が問いかける。

「俺が特殊体質で1日におならが634回でるのはおまえも知ってると思うんだけど。」

どんな体質だよ。

「そーいえばなんでそんな体質になったんだっけ?」

僕も少し知りたくなってきたな。

「ああ、それは俺が旅行でスカイツリー行った時に望遠鏡除いてるおっさんのバックからエロ本とったんだけど、そのエロ本おっさんのめっちゃお気に入りだったらしくて呪いかけらちゃって、1日におならが634回でる体質になっちゃったんだよねー。」

どんな呪いだよ、てか人のエロ本を盗むんじゃない。

「そういえばそうだったなー、忘れてたわ(笑)」

よくそんな衝撃的なことを忘れられるな。今時の男子学生の常識は世紀末かなにかなのか!?。

「でさー、話戻すけど俺の彼女が根っからの非ベジタリアンで付き合い初めてから野菜制限されまくってて、その結果俺の呪いと野菜制限が化学反応をおこして俺のおならの二酸化炭素濃度が8割を占めるようになっちゃって、このまえ彼女が二酸化炭素中毒で倒れちゃって、このまま付き合い続けるのは厳しいかなって思ったんだよ。」

呪いと野菜制限が化学反応をおこすってなんだよ、ああ僕の常識がどんどんくずれていってしまう。

「やっぱおまえが女子と付き合うのは無理があったんだよ。」

なぜそうなる。

「まさかおまえ俺のことが好きなのか?」

おなら男子学生よ。いったい君は何を言っているんだ?

「そうだよ」

それに便乗するもう1人の男子学生。そして2人の男子学生はそのまま抱き合って、朝の町に消えていった。

朝から最悪なものを見てしまった。僕はバスから降りながらこの時間に乗ってしまったことを非常に後悔していた。自分を見失わないようにしなければ、そう思いながら僕は重い足取りで校門を通っていった。


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