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迷門野球部  作者: 甲子園のソクラテス
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第15話 男ならカッコつけろ

 生まれ変わったら女子高のプールにばらまかれる塩素になりたい・・・・・・。はっ!、今の状況が絶賛ピンチすぎて余命宣告されたときに言う予定だったセリフを頭に浮かべてしまった。危ない危ないまだまだ僕もこの小説も生き続ける予定だ。さて、更新期間がだいぶあいてしまったので前回のお話を覚えていない読者さんも少なからずいるだろう。というわけで前回までのあらすじ。熱血高校球児である僕は(野球初めて3日ぐらい)なんやかんやあり休日の朝食をハンバーガーチェーン店のマフィアド・ドナールートでとることにした。マフィアド・ドナールートの列に並んでいると横入りしてくる茶髪DQNが出現。僕がペル〇ナを使い粛清しようとするもまだ朝ご飯を食べていなかったためペル〇ナは不発。誰もが茶髪の粛清をあきらめたはずだった。だがまだ果敢にも立ち向かう少女がいた。頑張ってるなと思い、その少女を見てみるとなんとびっくり婚約者(予定)の三条さん。感動の再会をはたし、三条さんに声をかけたらなんか茶髪に目をつけられてしまった。つまり今から僕が茶髪に正義の鉄槌を下すというところから物語はスタートする。


「なんだてめぇ?てめぇも文句あるのかこら?」


茶髪が頑張って低い声を出しながら僕に威嚇いかくしてきた。


「文句しかあらへんわこら。ね、三条さん?」


「え、私!?。なんで私にふってくるの!?。」


「なんでなんか言わないでよ三条さん、僕たち婚約者(予定)じゃないか。」


「ええっ!?」


「というわけで僕と三条さんはこれから式の準備があるので失礼するよ。」


「ふぇっ!?」


 僕はそのまま真っ赤になってる三条さんの手をひっぱて店から出ようとした。完璧な作戦だ。


「おいまてこら!。」

 

茶髪が僕の肩を掴みながら言ってきた。だが僕はその手を振り払い、店の出口へと足をはやめた。それでもしつこいことに茶髪はまだなんか言ってきたが、めんどくさいので無視を決め込んでいたらお店の外までついてきちゃった。もしかしてだけどついてきたってことは僕とパーティーが組みたいのか?。しょうがないやつめ。


                 茶髪がパーティーに加わった。


いやパーティーにいれてみたけど嬉しくねーよ。こいつとパーティーなんて全裸禁止されても組みたくないな。よし、適当な理由つけてパーティーから追い出そう。


「茶髪さん、申し訳ないんですがうちのパーティー髪染めるの禁止なんですよね。いやーほんと申し訳ないっす。」


「パーティー?何の話だこら。てめぇ馬鹿にしてんだろ?。」


茶髪はそう言うとファイティングポーズをとった。


                 茶髪が謀反を起こした!


 くっ!。平和にパーティーから抜けてもらおうと思ったが、やはり争いは避けられぬか。まぁいいだろう。しかし三条さんは僕にめろめろりんちょなうで使い物にならないな。つまり僕が一人でやるしかないというわけか。ふっ、この僕の本気を見れることを幸運に思うがいい。


「ええやろ、僕が相手したるわ。かかってきな。」


僕は手でこいやとジェスチャーをして茶髪を挑発した。まず茶髪が右ストレートをうってきた。ぼくはそれを華麗によけry・・・・・・。


「なんだたいしたことねーじゃん。」


あかん、顔面にクリティカルヒットさせられた。痛いじゃないか。僕は倒れて地面の上で優雅におねんねする形となってしまった。あの野郎め。て、財布をあさるな茶髪。ああ、なけなしの5千円が抜かれる。


「こいつは授業料だ。その女は見逃してやるから次からは俺には向かうんじゃねーぞこら、それじゃあばよ。」


そのまま笑いながら茶髪は行ってしまった。


「げ、現実君?。」


三条さんが心配そうに地面に倒れて半泣きになっている僕の顔を覗き込む。


「わ、私なにもできなくてごめんなさい。」


そう言って三条さんは僕の涙を拭いてくれた。カッコ悪いな僕・・・。


「き、気にするな三条さん。僕が好きでやっただけだから。それよりも・・・。」


僕は倒れている自分の体にムチを打ち、そのままゆっくりと立ち上がった。ふらふらになりながらも僕は三条さんに満面の笑みでピースした。そして思いっきり深呼吸をして、僕は口を開いた。


「ちょっとあの茶髪追いかけてくるわ。」


僕がそういうと三条さんはめちゃくちゃ不安そうな顔をした。僕のことを心配してくれているのだろうか。やっぱりやさしいな。


「心配するな三条さん!。」


僕は右手の親指をぐっとたてた。そして親指をたてていた右手をポケットにつっこみ、僕はカッコつけながらカッコつけた言葉を言った。


「だって・・・、だってさ。このまま馬鹿にされて終わったら僕と三条さんのメンツがたたないでしょ?。」


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