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迷門野球部  作者: 甲子園のソクラテス
10/18

第10話 迷問野球部から迷門野球部に題名変えます。漢字間違えてました(笑)。まあ人は失敗を乗り越える生き物だからね、これも試練ってわけだ。

起きて朝食を済ませバスに乗る。僕にとってのいつも通りの日常だ。バスの中では僕と同じヘッスラ高校の制服を着た生徒達が、眠いだ帰りたいだもっと早く死ぬべきだったのになぜここまで生きてしまったのだろう等、ネガティブな発言を繰り返している。そんな朝の通学時間限定のブラックなバスの空気のなか僕は携帯を駆使して、とあることを調べていた。とあることとはつまり野球のことである。ちなみに作者の余談ではあるが、ここにボケをいれようと30分間悶々としていたが結局ネタが思い付きませんでした。残念です。無念です。来年こそは女の子とクリスマスを過ごします。

話を戻します。僕は昨日青春ぽいことをして、野球部に入部した。つまり僕は野球に青春を捧げる、美しき高校球児となったのだ。しかし美しき高校球児はまだ野球のルールを知らないのである。さあ読者の皆さんも僕と一緒に野球のルールを覚えていこう!野球のルールを知ってるからってとばさないでね❤。とばした読者さんは地下行きです・・・。僕はとりあえず某ぺディアで野球の記事を開いた。まず野球は9人でやるスポーツらしい。この時点で僕を含めて3人しかいないヘッスラ高校の野球部は試合が出来ないという事実を改めて確認した。まあこの問題は1年の新入部員の僕が考えるよりは先輩達に任せた方がなにかといい気がする。他にも色々と書いてあったが、いちいち説明するのがめんどくさいので割愛(かつあい)させていただく。気になった読者さんは是非(ぜひ)調べてほしい。くだらないこの小説が少しは面白いと感じるようになるかもしれない。僕が野球のルールをあらかた理解したところで学校に着いた。僕は同じヘッスラ高校の有象無象(うぞうむぞう)と一緒にバスから降りていった。

朝のショートホームルームの5分前に教室に着いた僕はとりあえず寝たふりを発動しようとした。

「お、おはよう現実君!」

だ、誰やぼっちを2乗したかのようなこの僕に話しかけるやつは・・・!。警戒しながら顔をあげたら、このクラスで村八分にされている僕の最後の(とりで)三条さんだった。

「さ、三条さんーーーー!!!おはようーーーー!!!」

僕は嬉しさのあまり、感涙にむせびながら超絶ハイテンションのでかい声で挨拶した。

「ええーー!?」

当然だが驚く三条さん。許してくれ三条さん。これが本当の僕なんだ今まで騙しててごめん・・・。いや、心の中でいってもしょうがないな。ちゃんと言葉にして三条さんに伝えなくては。

「ごめん三条さん、三条さんが挨拶してくれたのが嬉しくて・・・。」

僕はちょっぴり涙もろく、哀れみを誘うような声で言った。


「お、怒ってないよ!怒ってないから大丈夫だから!!」

手をわちゃわちゃさせながら、ジェスチャーを交えて言ってくる。うん、抱き締めたくなるね。はっはっは。そんな僕と三条さんの様子をクラス中がガン見していた。まあでかい声で挨拶したりしてたらそりゃ注目されるな。

「わ、私達・・・、見られてますね・・・。べ、別に現実君と一緒にいるのが嫌とか、そういうのじゃないんだけど・・・。」

「けど?」

僕は小さい声で聞き返した。

「私、注目されるのがどうも苦手で・・・・・・。」

三条さんはうつ向きながら泣きそうになっていた。そういえばこういう極度の恥ずかしがり屋さんだったなあ。泣いてる三条さんもかわいいけど、やっぱり楽しそうに笑ってる三条さんの方が僕は好きだな。なにキザなこと考えてるんだ僕は?。自分が恥ずかしくなってきた。いや、今はそんな事を考えてる場合じゃない。

僕は気づいたら椅子(いす)から立ち上がり、教室の一番前に仁王立ちしていた。当然のごとくクラス中の視線が僕に集まる。

「お前らなに人様のことをじろじろ見てんだよ、ぶっとばされてーのか!!!!」

言った瞬間やっちまったと思いました。はい。青春よさらばだ!!。

その後の話をしよう。僕は静まり返った教室から出ていき、そのままトイレの個室に入り頭を抱えていた。そして30分後に授業をサボるのもあれなので、1時間目の途中から授業に出た。教室に入った瞬間、ありとあらゆる罵詈雑言(ばりそうごん)をクラス中の至るところで言われていた。さらに嫌われてしまったな、まったく。先生もなんか言ってくださいよ。先生をガン見してみた。目をそらされた・・・。べ、別にさみしくなんかないもんね。申し訳程度のツンデレをした後、僕はおとなしく自分の席に帰っていった。ん?。僕の机の上に、ノートのページが1枚半分に折り畳んでおいてあった。開いて見てみると、こう書いてあった。

「ありがとうございました。嬉しかったです( ☆∀☆)三条 真奈」

ふっ、時代遅れの絵文字なんか使っちゃってしょうがないなやつだな。そして僕の中から後悔が消えた。

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