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2パート

「これを見て。」



パソコンには地図の上にレーダーのようなものがあり、稼働していた。



「以前のデータから作り上げた探知システム。これならそのラセツとかいうやつも探しやすいはず。鬼の反応が出れば黄色いアイコンが…」



説明している途中、いきなり黄色いアイコンが表示された。



「鬼だ。行くよ。」



暁美の車に乗り込み、現場に駆けつけた。現場は日中でも薄暗い廃工場だった。そこでは鬼と思われる影が2つ揺らめいていた。



「2体いる。」



ヨモツは車から降り、走りながら魔法少女ヒカリに変身した。



2体いるうちの片方をステッキで殴ろうとするとすぐに消えてしまった。どこからともなく足にひっかかり、転びそうになった。


「カメレオン型だ。」


次の瞬間地中から蜘蛛が現れ魔法少女ヒカリを転ばせた。


「カメレオン型と女郎蜘蛛型だ。両方とも時間がかかりそうだ。」



雄介や暁美が銃で援護をするが、カメレオン型は巧みにかわして舌を使い魔法少女ヒカリを惑わした。女郎蜘蛛型はダメージを受けないように地中に潜ることを繰り返したため時間ばかりがかかっていた。



そんな中、あたりが暗くなり上空からゆっくりとラセツが現れた。



「貴様はラセツ!」


「あいつがラセツなのか。」


「おやおや、こんなところで不完全な形態の魔法少女に出会うとは、願ってもないことです。てっきりあの光球でなくなったのかと思っていましたが随分お元気なようですね。」


「だまれ!クレハはどこだ。今すぐ開放しろ!」


「どこ?残念ながらわたしにも皆目わからないのです。この次元にやってきた時からはぐれてしまって。私のほうが知りたいくらいです。クレハさんはどこでしょうか。」



しゃべりながら魔法少女ヒカリは魔法力をためたステッキを投げつけた。やったかと思ったがバリアで阻まれていた。



「やれやれ、まともに話を聞くこともできないとは。やれ、小鬼。」


下級の鬼たちがたくさん登場した。


「小鬼です。戦闘能力は低いですが数を多く生み出すことができるので気に入っています。時間稼ぎくらいにはなるでしょう。」



小鬼は魔法少女ヒカリに襲いかかってきた。魔法少女ヒカリは次々と小鬼を倒していくが数が多い。暁美や雄介も銃で援護するがなかなか減らなかった。



そしてついに時間が経過し、変身が解けてしまった。



「いやはや、そんな不完全な姿でこの私にたてつこうなど本気で考えていらっしゃったのですからお気楽なものです。とどめをさしあげましょう。」



女郎蜘蛛型の鬼が近づいてきた時、雄介は飛び出し女郎蜘蛛型の鬼に飛びついた。



「命知らずの愚か者がいるようですね。そちらから先に。」



女郎蜘蛛型とカメレオン型の鬼は廃工場の中に逃げこもうとしている雄介を追いかけた。



カメレオン型の鬼が雄介の首をつかんで持ち上げ放り投げた。



「雄介さんが死んでしまう!」



ヨモツはもう祈るしかなかった。



突如、雄介がいる廃工場でまばゆい光が上がった。その光は柱のようになり、横に大きく広がった。



「な、何が起こったんですかあれは!」


「わからない。何だあの光は。まるで翼だ。」



光が止むと同時にカメレオン型の鬼がふっとばされてラセツの足元に転がった。


「ラセツ様…」


「何が起こったのです。」


「あの男が、変身しました。」


「なに!面倒なことになりそうですね。今のうちにさようならしておきましょう。」



腕から光球を放ち、あたりが炎に包まれた。



その炎の光に包まれてゆっくりと立ち上がる姿があった。まばゆい光に包まれていた。


暁美が言った。


「同じだあの時と。」


「ものすごい光だ。」



召喚された蝶は光り輝き、馬に変わった。



「小鬼、あやつを捉えてください。」



小鬼が大量に襲いかかってきた。その姿はパンチやキックなどで小鬼を次々と倒し、ジャンプして馬にまたがった。そして、ブレスから自分の背中ほども横幅のある大剣を取り出した。



「雄介くんが魔法使いに…いや、もはや魔法使いですらない。魔法騎士だ。」



暁美が小さくつぶやいた。馬を走らせながら大剣を振りまわし、小鬼を撃破した。そして、カメレオン型の鬼の前に現れた。



なんとか走って逃げようとするカメレオン型の鬼だが光をまとった大剣をふり、波動を打ち出した。その波動はカメレオン型の鬼を貫き、カメレオン型の鬼はその場で倒れ撃破された。



女郎蜘蛛型の鬼は襲おうと地中に潜っていた。


魔法騎士は地面を拳で殴ると猛烈な衝撃が走り、女郎蜘蛛型の鬼を打ち上げた。



魔法騎士は大剣を両手に持ち、大きくジャンプして打ち上がった女郎蜘蛛型の鬼を切りつけた。



女郎蜘蛛型の鬼は落下しながら撃破された。



降り立った魔法騎士はゆっくりと暁美たちの方を見た。



「ほんと、すごいことしでかしたね。」


暁美は驚きながらも後輩が増えてうれしかった。


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