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1パート

「雄介さん!あなたも魔法少女目指してたって?」


「むかーしね。ほら、よく小さい頃ってドラマ見て触発されるでしょ。それの延長線上というか。」


「魔法少女でしょだって。そのためにはいろいろ捨てる必要が…」


「おっしゃるとおり。」


「前の魔法少女かぁー。あってみたいなー。」


「あら、なら話は早い。会うか。」


「あら、会えるの?」


「会えるよー。すっかり大人の人になってるけどね。その人もあって話をしたいって言ってたから。」



そう言って雄介はヨモツを警察に連れて行った。



「暁美さん、魔法少女の方を連れてきました。」



髪の長い女の人が顔を上げた。



「あら、あなたが昨日鬼を撃破したという魔法少女さんね。」


「は、はい!」



魔法少女の先輩に会うということでヨモツはがちがちに緊張していた。



「ちょっといいかな?お話がある。すぐ戻るね。あと、雄介くんもいらっしゃい。」


「は、はい!」



暁美は書類をまとめて立ち去っていった。


「こ、これは…取り調べか!」


「違うだろ。というかこの世界のこと勉強してるって言ってたけどいらんことばっか覚えてるな。」



「私じゃなくてこいつが吹きこんだのよ。」



ハーブはメガネをずりあげていった。


「なに?よんだ?私の百科事典見る?」


「見なくていい。」



暁美が部屋に入ってきた。二人にコーヒーを出した。



「魔法少女にあえて良かったよ。魔法少女は大変だからねー。ねぇヨモツさん。」


「そうですねー。」



コーヒーに大量に砂糖を入れながらヨモツは緊張しながら作り笑いをした。暁美は名刺を渡した。



「何かあればそこに連絡してちょうだい。」



ヨモツは珍しそうに名刺を見ていた。



「そして雄介くん。これを。」



透明なケースを開けて綺麗な石を渡した。



「警察官になったらあげようと思ってたんだ。忙しくて今になっちゃったけどね。私の魔法石。」



「うれしいです!大切にします!」



暁美は手を降って部屋を出て行った。手を振り返しながらヨモツは言った。



「あー綺麗な人ー。」


「信じられるか、あれであのひと30代後半なんだぞ。」


「すごいな。」



雄介は暁美からもらった魔法石をかばんに入れた。棚の中からファイルを取り出して机の上に置いた。



「これはなに?」



「暁美さんは昔、15年前かな?魔法少女だったわけでその報告書さ。」


「おお!みるみる!」



ヨモツはファイルを開いて目を通した。



「ビルの高層階で初めて変身した魔法少女ヒカリは鬼を次々と撃破した。すごいね。」


「魔法少女ヒカリは3色の形態を使い分けて戦ってたのさ。それぞれに特性が違っててね。」


「そして、百鬼という強烈な敵を前に魔法少女ヒカリは強の形態というさらに強い形態になって撃破。」


「そして、般若か。」


「壮絶だったよ。大量に鬼を復活させて街中に鬼が溢れちゃうし、般若は圧倒的な力で魔法少女ヒカリをねじ伏せ戦闘不能に追い込んだ。」


「戦闘不能?それってかなりまずいんじゃ。」


「それでも希望を捨てなかったのさ。人々の祈りを力に変えて魔法少女ヒカリは最強の形態、天の形態を手にして般若を倒した。ってわけ。」


「すごい話だな。」


「その一部始終をみて自分は暁美さんみたく魔法使いになりたいと警察官目指して今に至るわけ。暁美さんもそのこと知ってたんだろうねー。」



「素敵な話。」



「とにかく、まずはラセツだ。そいつをまず倒さないと。」



暁美がまるで計算したかのようなタイミングで入ってきた。



「そうだ。そのラセツってやつの話で見てもらいたいものがあるんだ。少し来てくれる?」


「わかりました。」


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