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1パート

これは魔法少女ヒカリの続編に当たりますが前作を読まなくても内容がわかるようにしてあります。


是非安心して読んでいただければと思います。

「これでもう少しは…戦えるよね。ヨモツお姉ちゃん…」



クレハはヨモツの腕のブレスに最後の魔法石のエネルギーを渡した。



「クレハ!あなたそんなことをしたら魔法少女になれなくなってしまうじゃない!」


「お姉ちゃん…ラセツを倒して…この世界を…」



クレハはそう言うと気絶した。



ヨモツは立ち上がり、魔法少女に変身した。ヨモツ自身の魔法少女の力にクレハの魔法少女の力が加わり、クレハの魔法少女ヒカリとしての姿は最強形態の紫色だった。



「必ずあなたを助ける。」



背中に大きな蝶の羽を生やし、大空に舞い上がって魔法少女ヒカリは飛びたった。片手に剣を持ってラセツに挑んだ。



「性懲りもなくまた来ましたか。何度来ても同じことですよ。」



ラセツに剣で切りかかる魔法少女ヒカリ。ラセツも剣を召喚した。ラセツは男性なためか重い剣を平気で持っていた。



ラセツが剣を振り下ろし、それを受け止め続けてはいるもののその重さからだんだんと耐え切れなくなってきた。



そして次の瞬間耐えられずに魔法少女ヒカリの剣は弾き飛ばされた。ラセツの剣が振り下ろされ魔法少女ヒカリの顔部分のマスクに当たった。



元々魔法少女ヒカリは全身スーツであり、顔部分は特に頑丈に作られているが耐えられなくなり、割れてしまった。



魔法少女ヒカリの最強形態ですら歯が立たない。どうすればいいというのだ、片膝をついてそう思った瞬間。顔部分に蹴りが入り、魔法少女ヒカリは弾き飛ばされた。



「あなた達姉妹にはなかよく綺麗な死に様を差し上げましょう。まずはお姉さんあなたから。」



片手に光球を作り出したラセツ。その目は確実に魔法少女ヒカリを捉えていた。



しかし、いきなりその手が止まった。



「なんだ、この力は…そうか。不思議なこともあるものですね。この世界以外にも般若の力があるとは。行って是非拝見しましょう。」



ラセツは自分のいる世界以外にも般若の力を感じ、その世界へワープするゲートを作り出した。



「般若の受け皿が必要になるかもしれませんね。」



ラセツは、念力でクレハの姿を浮かせラセツ自身とともにワープゲートに入った。



「クレハを連れて行くな!!」



魔法少女ヒカリはなんとか立ち上がり、最後の力を振り絞って走り、ワープゲートに飛び込んだ。



それと同時にワープゲートは小さくなって消えた。



魔法少女ヒカリはワープゲートの中で飛んでいるラセツの前に飛び出し、魔法少女ヒカリはなおも攻撃を続けた。



「クレハを離せ!」


「残念ながらそれはできませんね。」



光球が魔法少女ヒカリをはじき飛ばした。



魔法少女ヒカリは大きく回転しながらワープから抜けた。



ワープから落とされたものの幸運にもふかふかしたところに落下したため怪我はなかった。














「今日は昼ごはん何食べよかな日替わり弁当でもいいがなんか別なのを食べたい気分だ。」


雄介が歩いているとゴミを出すゴミ袋置き場に上半身を突っ込んでいる変わった女の人がいた。



「あのー、なにかお探しものですか?」


「い、いやそういうわけではなくて。」



ヨモツが上半身を引っこ抜くと雄介がいた。



「んで、何していたんですか?」


「あなたに関係ないでしょ。」


「関係あるんだなそれが。」



雄介は警察手帳を見せた。



「け、警察!」


「そういうこと。何してたの。」


「実は人を探していましてね…手がかりがないかと…」


「あら、そういうことですか!早く言ってくださいよ。人探しですね。メモしますので大体の特徴を!」


「年齢はだいたい二十歳くらいで、黒い服を着ていて、やせています。」


「ふむふむ。それで?」


「背中に大きな黒い羽が生えていて、よく変身します。それと、魔法が使えて…」


「ちょーっと待った。」


「え?」


「遊びじゃないんだからふざけないでまじめにね。」


「いや、わたしいたって真面目ですよこう見えて。」


「後半の情報はふざけていったわけではなく?」


「はい。」


「なら信じるか。魔法が使えるわけね。それで最後にあったのはどの辺なの?」


「最後にあったのは…あ、そうだ。人に捕まってます。人なのかなあれは。」


「誘拐!」


「私も手ひどくやられましたよ。」


「暴行!」


「そんな感じです。」


「わかった。私の方で探しておきます。連絡先の方は?」


「方って?」


「ほら、携帯とかスマートフォンとか。」


「持ってないです。」


「持ってないのか!家の電話番号でいいや。」


「家もないですよ。こっちでは。」


「どこかに泊まるの?」


「いいえ。」


「待てよ。状況がよく飲み込めんぞ。君は何者だ?」


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