流れに
話し合っていると、噛み合わないなって思う。
俺の考えていること。お前の考えていること。
違って当たり前だし、それだから面白いのだとは思う。
だけど、あまりにも違いすぎる。 俺とお前は例外。
俺とお前は少しも似ちゃいない。 だから、気が合わない。
産まれた場所も、育った場所も違う。 けど、今は同じところ。
方言も、言い回しも、着ている服も、持ってる金額も、違う。
産まれた場所だけじゃなく、育った場所だけじゃなく、
俺とお前は他人だから、親が違う。 そもそもの環境が違う。
だからこそ、断言できる。 俺とお前は少しも似てはいないと。
君は、俺らの関係を「くだらない」というかもしれない。
「単に、切り捨てればいい」と思うかもしれない。
だけども、そんな簡単に割り切れる関係じゃない。
俺が嫌がったところで、なぜかついてくる。
俺が何かしたところで、付き合わなければならない事実。
簡単には、変えられないのが現実。変えてはいけないのが現実。
明日会わなくてもいい関係なら、「さよなら」の一言でいい。
けど、明日も明後日も会う。 嫌いでも、例え好きでも同じ。
だから、俺は流れに身を任せる。 それ以外に、選択肢はない。
それが運命だと思うほかないのだと、俺は結論付ける。