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始まりの物語

飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢飢


飢!!


*


 炎の中に鬼がた。

小高い山のような体躯たいく灼熱しゃくねつの肌、その姿は、いっそ神々しいとさえ形容してもよかった。


 炎の中に少女おんなた。

すすと泥にまみれて立つ少女の瞳はてつき、炎の中に一つの氷点を存在させていた。


 それ少女おんなを見た。少女が鬼を見た。その唇が歓喜を表す形に歪められる。少女はそれに魅入られたように動かない、少女の背後から炎の固まりが躍り出た。鬼は少女を突き飛ばすと、現れたもう一つの異形へとその剛腕をたたきつけた。


 少女は、その二つの炎の乱舞を見ていた。それが終焉し、そして鬼と少女は再び対峙し、少女と鬼の視線が一瞬交錯し、鬼は少女の傍らを通り過ぎた。


 それが、始まりの物語。

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