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十の神  作者: 八豪 蓮
5/42

4炎 学校  一騎の過去 二度目の出会い ~fateful encounter with~

どうぞ!次からはついに一騎の戦いになります!

4炎 学校  一騎の過去

            二度目の出会い

              ~fateful encounter with~



 ピピピピピピピピ

   と目覚まし時計が鳴る。

   カーテンの隙間から朝日が差す。

   その差すほうには毛布に包まる一騎がいた。

   冬の朝はかなり冷え込む。

   せっかく早く起きたのに、布団から出たのは三十分後。

   まぁ早いというのは今日から学校だからであって当たり前。

   それから、三十分経ったのだ、これからは言うまでもない。

「やっべ~遅刻遅刻!」

 パンを一枚とかばんをしょいある部屋へ向かう。

「おい、凛おきろ!」

 中には誰もいない。

「そうだ,いないんだった、あいつも学校だし、それに実家が新潟とか行ってたしな、もういないのか…」

 そしてダッシュでバス停に向かった。

 急いでたのか鍵を閉めずに出て行った。

3  このことがあの怖いものなしの一騎を恐怖させる事件へとつながるともしらずに…

4  そしてバス停が見えてきた。

 それと同時にバスも来た。

 間に合うか?

「まてやこらぁぁぁ」

 いそいで走る、朝からこんな全力疾走の高校生は見たことない。

 間に合った、そして勢いは止まらず駆け込もうとしたとき、

 ゴンッ

 と、何かとぶつかった。

「痛っぅぅ、てめぇ前見て・・・」

 一騎が頭をなでていると、ぶつかった人が落としたものを目にした。

 そのものとは、コンビニの袋に入っておりピンクのオーラを感じた。

 そして、ぶつかったやつはもちろんこいつだった。

「って一騎じゃん!」

「おう、順平」

 二人は何事もなかったようにバスに乗る。

 こんな、遅刻しそうなことは二人でしょっちゅうあったのだ。

 そして、二人は一番後ろに乗り、いつも、乗っていた時みたいに、うしろで寝転がり、一瞬で眠りにつく。

   乗客は、困っている。

   それと、一騎はもっとやな目で見られていた。

   小さな声で色々聞こえてくる。

   その言葉は無視し寝る。

   なんと、運転手は、一騎と順平の幼稚園の先生で一騎のことを良く知っていて、一騎を認めてくれている。

   なので、注意もしない。

   そして、降りるバス停が見えてくる。

   運転手が後ろを見ると乗客はもう一騎と順平だけだ。

   一騎は、椅子に寝転がり、ちゃんと寝ている、が順平はどうやら一騎に蹴飛ばされたので、バスの真ん中の

歩くところで、うつ伏せで寝ている。

「おい、一騎たち、ついたぞ」

 バス停に着いた。

 運転手が一騎をおこし、そして起きた。

 が順平は寝っぱなし。

 そして、一騎が降りるのに歩く通路の上に、寝ている。

 一騎は寝ぼけて、ふらふら歩き下など見ていない。

 もうこの後は分かるであろう。

「…あ~ねみぃ~」

 そして歩き出す。

「ふぎゅー」

 順平を踏みバスを降りる。

 順平もおきて降りた。

「おら、ガキども早く言って来い!」

 運転手が、大きな声で言う。

 だが一騎たちは寝起きだ。

「あ、うん」

 順平はちゃんと答えたが一騎は無視。

 運転手も良く分かっている。

 一騎は寝起きがすごく悪いのだ。

 運転手は幼稚園のお昼ね中一騎を起こしたことがあり、すごく暴れたのだ。

 ひとはそれを血祭りと呼んだ。

 そして、なぜか順平が、病院送りになり、後の人は無傷だった。

5  それと、あともう1人裸の変態幼稚園生が病院送りになったが、一騎も順平も覚えていない。

4  ふらふら、歩き学校に向かう。

 誰一人と、同じ高校の生徒がいない。

 瞬間、

 キーンコーンカーンコーン、

 タイムリミットだ。

 それでも一騎たちは慌てない。

 二人は、閉められた門を一騎は炎を足に順平は瞬間移動で乗り越えた。

 わざわざ、やることもないのに。

「おまえ、テレ(テレポート)で教室行っちゃえばいいじゃん」

 一騎の眠気もようやく取れた。

「無理なんだよ、俺のは目で見える範囲までなんだ、前にやろうとしたら目に見えてた、とこの限界までしか  

いけなかったんだよ」

「ふーん」

 そして二人は教室のドアの前に立つ。

 否、教室の後ろのドアの前に立つ。

  「よし、しゃがんでいくぞ」

  「おう、俺の背の小ささをここで見せるときが来たぜ」

   そ~とあける。

   こそこそ後ろからはいはいしながら入る。

   HRは始まっている。

   クラスメートは一騎が怖いのか(何もしてないのに)、先生に何も言わず築かないふりをする。

   なのになぜかいつもばれる。

   一騎たちはいつも理由を忘れる。

「よぉ、おっせぇぞお前ら!」

 靴下を履いていないある男が先生にも聞こえる声で、立つ。

 いつもばれる理由はこいつだ。

「……………誰?」

「も、もしかして、は、初めまして転校生」

 一騎は知らないので聞いた。

 順平は、なぜか緊張していて………もう触れずに置こう。

「おいおいおい、冗談はこれぐらいにしろよ、前によく流行ったけどもう時代遅れだぜ」

 一騎は本当に覚えてないらしく、順平にふる。

「おい、誰だこの騒がしいのは?」

「お前はちょっと黙ってろ、始めまして森順平です。以後お見知りおきを」

 本当に覚えて、いや知らないようだ。

「おいおい、もういいってそのジョーク、しょうがねぇな乗ってやるか、児玉だよ、こ・だ・ま」

 二人は首をかしげる。

「ははははははは、もういいって、な!仲良く行こうぜ兄弟!」

「おい順平こいつうるせぇ」

「だから、あいつも緊張してんだって」

 順平はもう別の話になっている。

 児玉はニコニコ笑いながらも、汗がだらだら流れてくる。

「たのむよぉもう限界だよぉ、昨日も会ったばっかじゃんよぉ、幼稚園から高校までずっと一緒じゃん、エー

ん俺だよぉ………!そうだ!」

 児玉があることを思いついた。

「どうだ!」

 そしていきなり脱ぎだした。

「これでお前らも…」

「早く座れ、裸王!」

 順平が昨日の変態だとわかり、転校生じゃなくがっかりしたので、もう席に座っていた。

 そして一騎も築く。

「なんだ、裸王か」

 そして一騎も座る。

「もう、おれは終わりだぁ、ぱぱ、ままさようなら」

 そして、どん底に落ちていると、

「早く座りなさい」

 先生が優しく言う。

「先生!」

 なんだか泣けてくる。

 やさしくして貰ったことに感動しそうになると、

「修寿!」

 先生が付け加えでしたの名前で呼んだ。

「エーン下の名前はヤダヨー(涙)」

 そしてやっと座る。

 先生が一騎と順平を見る。

  「長内、森、またちこくか!」

   先生がやっと一騎たちに目をやる。

「チっ児玉のせいでばれたか!」

 順平が舌打ちする。

「ばれたか、じゃなーい!」

 かんかんだ。

「わりぃクサオ!」

「クサオじゃなぁぁぁい!」

 担任の名前『御作(おさく)芋樹(いもき)→逆から読むと『キモイ クサオ』

 この間違えることはいつものことだ。

「お前らはいつもいつも遅刻して特に長内!名前を間違える癖やめんか!」

 と怒られたが、担任は以外に優しいのですぐに終わった。

 すると、クラスメートの男が一騎をいつも怖がっていたのに今日は、一騎をずっと食い殺すような目でにら

んでいる。

 それに築いた一騎は気まずいのでカバンに手をかけた。

 中は、すべて漫画、教科書なんか一冊も入っていない。

「あんたバカ?」

 席が隣のクラスメートが幼い子供のような声で一騎を悪魔と知らないのか、暴言を吐いた。

 もちろん一騎は前に隣に座っていた人など覚えていない。

 というか、一騎は一番後ろの席で、隣はいなかったのだ。

 担任がそのことに築く。

 そして、一騎が顔を上げようとする。

「そういえば、森と長内は知らないが転校生だ、名前は…」

 言おうとすると、

「凛!」

 一騎が先にその娘のことを呼んだ。

 まぎれもなく、あの小さく、可愛い生意気な中学生のような背のあの凛だ。

「なんだ知り合いか?」

 先生が聞くが聞いていない。

「お前高校生だったのか?てゆうか、何でここに?」

「だから転校生って言ってんでしょ!」

 凛はやはりツンツンしている。

「何だ、しりあいかぁ面倒見ろよ」

「あ、お、おう」

 一騎がちゃんと答えたが、

「春野!」

 凛に言っていた。

「はい」

「逆だろ逆!俺が見るんだよ」

なんだかんだでHRが終わった。

瞬間、男子生徒が(女も)凛に集まってきた。

皆が一騎をにらんでたのは嫉妬してたのだ。

凛はかなり可愛い。

少しマニアックだが。

男共はこんな凛の隣になった一騎に無性に腹が立っていたのだ。

凛は万万質問攻めされる。

そこの隣にいる一騎はいずらくなって、順平と児玉のところに行き、机に腰掛けた。

 「一騎大変だな」

 「うっせぇ」

 「お前も脱げ」

 「死ね!」

一騎たちは、少しずれてる会話をする。

   そんな中一騎は凛の様子(あと自分の漫画)を窺う。

   凛はニコニコしながら男や女の質問に答える。

   一騎はちょっと、やだった。

   なんで嫌だかは分からない。

(んだよ!俺と喋る時は笑いもしねぇ癖に)

 凛は恥ずかしい(プライドが高い)ので、一騎の前では笑わない。

 自分でも何でか分からない。

0 「気にすんなって、次の女捜せよ」

5  一騎の心になぜグサッと来た。

 言ったのは、児玉だ。

「っせぇ裸王、死ね」

 その言葉を聴き順平が言う。

「児玉死ねばっかだな、てかその怪我どうした、裸だから分かりやすいな」

 なぜか、児玉はボロボロだった。

「いやよぉ、廊下歩いてたら、女とぶつかって、したら殴りかかってきた」

 児玉はあったことを素直に言う。

 素直というかなんで殴られたかも分かっていない。

「そりゃあ、その格好だもんな」

 順平があきれながらも、絡む。

「そんぐらいよけろ!」

 一騎はなんて単細胞戦闘バカなのだろう。

 やっぱりこいつらのエロ、変態、悪魔の会話はへんだ。

 そんな中凛との会話が一騎たちの耳に入った。

  「春野さん!」

   クラスの男子だ。

「長内とどういう関係?」

 一騎は、恋愛という物をい知らないのでどういう関係とは、友達仲間とかそういう意味だと思った。

 そして一騎はその答えが気になった。

 仲間といって欲しい、そう思ったのだ。

  「えっ一騎と?」

  凛が焦り顔を赤くさせ、一騎をチラッと見るとガン見していた。

   正確が天邪鬼な凛はやはりこんな答えだった。

「いや、どうって言われても?」

 戸惑い、ちらちら一騎を見る。

 やはりガン見だった。

「彼氏?」

 凛は一騎に顔が真っ赤になる。

 だが一騎には、凛に集中していたのでその言葉は聞こえていない。

 でも、凛は恥ずかしくやはりこんな答えになってしまった。

「な、なわけないじゃん!」

 一騎にはなわけないじゃんという意味は、どういう関係?の質問の答えになっていないので良く分からない。

「じゃあ何なの?仲いいけど?」

「えっあ、そのあれよ!あんなのどうでもいいていうか、知り合い以下みたいな感じだしその赤の他人?だよ」

 プライドの高い凛は一騎の前ではなかなか、素直になれない。

 そして凛が一騎を見る。

 そこに、一騎の姿はない。

 いるのは肌色の人間のみだ。

「ははは、だよな~あんなやつとつきあうわけないよなぁ~」

「え、あ、うん!当たり前でしょ!」

 凛はちょっと罪悪感がでる。

「あいつ、あくまだもんねぇ、死んじまえばいいんだよ!」

「そ、そこまでは………」

 さすがに凛はいいすぎかと思ってきた。

「本当死ねよあいつ、あんな喧嘩上等!みたいなやつマジキモイ!」

「本当だよな~あいつのせいで先輩に俺ら1年は目つけられてるんだぜ」

 凛はなぜかと思い聞く。

  「一騎がなにしたの?」

  「いや、あいつさぁ、いきなり入学式に、先輩を三人ボコったんだよ」

   さすがに凛はだまった。

   そこにあいつが来た。

「ふざけたこと言ってんじゃねぇ!何もしらねぇくせに!この臆病者!」

 児玉だ。

 今の言葉に数人の男子が下を向く。

 なぜ一騎が喧嘩したのか、自分達が無力、なことを知っている、見ていたやつだ。

 そして児玉が教室をでる。

「まって、児玉!」

 凛も後を追う。

 周りの女子がざわつく。

「何よあれ?意味ふなんですけどぉ」

「あんたら、クズね」

 ひとりだけ外れている少女が、たまっている陰口を言っていた奴らに言った。

 そして、キーンコーンカーンコーンと鐘が鳴り授業が始まる。

 一騎と順平はいない。

 数分前

「まって、児玉!」

「一騎は……」

「え?」

「一騎はな、理由もなしに喧嘩しねぇ!」

「どういうこと?」

 児玉が、長々と話す。

「あいつはよぉ、三年のヤンキー潰したとき、みんな一騎の強さに恐怖して、悪魔悪魔って言ってんだ、でも  

俺には一騎はヒーローだった、あんときな一騎の相手は、なぜか噂で三人って言ってたけどもっといたんだ、 

軽く十はいた、そのヤンキー共入学早々の1年、俺達と同じ代の女の子がいじめられてたんだ、その女の子は、 

ヤンキー共がいじめてた、子猫を助けたんだ、そしたら、あいつら、今度はその子をターゲットにしたんだ」

 凛がふと思う。

「あんたは止めなかったの?」

「止めたかったさ!でも能力を使っちまったら、俺の能力じゃ皆にも被害が加わっちまう、そんで俺1人

じゃ勝てねぇ、そんで一緒に猫を助けようってほかの生徒に言ったんだ、野次馬が十人くらいいたからな、そ 

したら、そいつら、逃げたんだ、そしてそのとき一騎が来た」

 話は過去に戻る。

「なぁ、一緒にたすけにいこう!」

「はぁ、やだよ」

 そして野次馬は教室に向かった。

 そんな時一騎が来た。

 髪の毛はツンツン、寝坊したらしく入学式に出なかった一騎は、寝癖がひどかったのね、野次馬が帰ってい

くときに目を一騎にやった。

「な、なんだあの目………」

 野次馬は一騎に目を奪われ、一騎が歩いていく方に目をやった。

 そして一騎が児玉の隣に立ち、児玉も一気に気づく。

 一騎は、そのいじめられてる女の子を見る。

   「お、おい、あの子を一緒に助けよう!頼む」

    でも一騎は何も反応しない。

   「おい!聞いてんのか!」

    児玉が一騎の肩をつかみ、ガッと自分のほうに向ける。

    瞬間児玉は、ビクついた。

    一騎の目を見たからだ。

   「お前は危ないから下がってろ、あいつらナイフも持ってやがる」

   「え?だったら見捨てんのかよ」

    児玉は怖がりながらも一騎を見る。

   「なわけねぇだろ、俺に任せろって」

    一騎がにっと笑う。

    児玉はわけが分からなかった。

    そして一騎がヤンキーたちのほうに歩いていく。

   「おい!」

    児玉が1人では無謀だと思い、一騎を止める。

   「あぁ?」 

    その声がヤンキーたちに聞こえたらしくヤンキーたちがこっちに気付く。

   「なんだてめぇらばぁぁ!」

    瞬間一騎が殴りかかった。

   「お前、いきなり何すんだ!」

   「おい、そこのえっと名前わかんないけどこの子頼む」

    一騎が児玉に女の子を助けろといった。

    いわれたとおり、児玉が助ける。

   「おい、俺も、戦うぞ!」

   「なんだぁ?お前ら?いきなり殴りやがって!」

   一騎が殴ったやつが立ち上がった。

「お前らただじゃおかねぇ」

「上等!」

 一騎が殴りかかろうとしたとき、一騎が止まった。

 そして、そのボスに一発殴られる。

 少しふらついたが、倒れない。

「おい、大丈夫か?…あ!」

5  一騎が止まった理由はこれだった。

5  児玉も見た。

 女の子は泣いている。

 でかいボスがどいたので、見えたのだ。

 そこには、血だらけの息をしていない子猫がいた。

「おいおい、何だよ、よえぇな!」

 一騎何もいわない。

「おまえらぁ!」

 児玉がきれそうになると、

「あ、おい、何かいってみろよ、ごめんなさいっていえば許してあげるぞ」

 ヤンキーが一騎の頭をぽんぽん叩く。

 そして一騎が顔をすっと上げる。

「なっ?なんだよ!そのめぇはぁぁ!」

 その目は、すごく、もうこの言葉しかいえない、すごく怖い目だった。

 そしてヤンキーが一騎に殴りかかろうとしたとき、

「おらぁぁぁぁあごぉはっ!」

 一騎が殴った。

 そして、次はアッパーを入れる、後ろにヤンキーがのけぞる。

   一騎は倒れさせない、後ろに回りこみ、後頭部に膝蹴りを入れる。

   ヤンキーは気絶している。

「な、なんだこいつ?や、やべぇ!」

 仲間のヤンキーがおびえる。

 ゆっくりと一騎が近づく。

 そして、児玉が騎気がつくと、そこには、血だらけのヤンキーと、血だらけの拳をもつ少年が立っていた。

 すると、坊主で小さい、エロいあの少年が先生を呼んだらしく、先生と生徒が集まってきた。

 そして、今来た人はこう思ってしまうだろう。

 悪魔が1人たっていると。

 そしてその日を悪魔の血祭りと呼ぶようになった。

 

「一騎はそれであくまって呼ばれるようになったんだ」

「そんなことが………」

 凛が悲しい顔をしていうと、

 キーンコーンカーンコーン

 鐘が鳴り、児玉と凛は教室に戻る。

 すると順平はもう教室にいた。

「一騎は?」

 児玉が聞く。

「ん?いつものとこ!」

 そして一騎だけがいない教室で授業を始める。

 そしてやっと午前中の授業が終わり、昼食だ。

「凛ちゃん一緒に食べよう」

 さっき一騎の悪口をいっていた女子だ。

「あ、ごめん」

 凛が断ったとき、

「そうそう、春野さん、俺達とたべよっ、いいところがあるんだ!」

 今度は男子だ。

「あ、あの、私一騎達と食べるから!」

 凛が少し大きな声で言った。

 そのとき1人の女の子が近づいてきた。

 そしてその子が凛の頭に手を置きなでてきた。

「よし、よく言った、いこ!」

 そして、凛の手を引っ張り教室を出た。

 集まってきた男女はボーゼンとしている。

「あ、あの、私一騎たちとお昼食べに行こうと思ってたんだけど」

「だから、今から行くのよ」

 凛はわけが分からない。

「あ、あなたは?」

「ん?私?私は花音(かのん)谷岡花音(たにおか かのん)!」

「い、いや、名前じゃなくて!」

 花音は凛の腕をぐいぐい引き階段を上る。

 そして、やっと止まった。

 小さい凛は花音が前にいたので前が見えなく、やっと見えた。

 屋上だ。

 そして上から声が聞こえる。

「お、花音はやくこいよ!あ、凛ちゃんも!一騎がめっちゃ腹減ったって!」

 順平だ。

「うん、今行く!」

 そして入り口の上の、四角いところの上に上る。

   凛が上る前に、凛に言う。

「あいつら。クラスの人、私きらいなんだよねぇ!あいつらのほうがよっぽど悪魔だし!」

 そう、この子は一騎が助けたいじめられていた女の子だ。

「ちゃんと一騎に誤んなよ!あいつ鈍いから凛ちゃんの、顔真っ赤にしていった照れ隠しだって分かってない

からさ!」

 凛が顔を赤くさせた。

「……うん」

 小さな声で、答えた。

 そして階段の入り口の上に上った。

 そこには、児玉と順平と一騎がいた。

 凛がもじもじする。

 一騎は後ろを向いていてまだ築いていない。

「ほら!」

 花音が小さな声でポンッと凛の背中を叩いた。

「おぉ!花音、凛!」

「あの………一騎!」

 凛がすこし強く言った。

 そして一騎が振り向くと同時に、

「ごめん!」

 と頭を下げた。

 その時一騎と凛の頭がゴチンッ☆とぶつかった。

「痛って!」

 一騎が頭をなでる。

「お、凛じゃん!なんか言った?」

 ごめんが聞こえてなかったようだ。

   プライドの高い(意地っ張り)凛はもう誤りの言葉は決して言わなかった。

「いや、その、私があんなこと言ったせいで皆が一騎悪口を………」

 頭をぶつけた痛さでなのか、一騎があんなふうに言われたからか、凛の目は涙をいっぱいためていた。

 それに、築いた一騎が、

「おいおいおい!気にすんなってな!いつものことだし!」

「………うん」

 凛が目をこすりながら、上を向いた。

「悪口言われたのはいいけど、凛が言ったことはちっとばっか傷ついたぜ」

「え?」

   凛は言ったこと(聞かれたこと)を思い出す。

(彼氏?)

(な、なわけないじゃん)

「え、あれのこと!」

「そうだ!それのことだ」

 一騎は両腕を組みうんうんとうなずく。

「いや、でも、あれはさ、私たちまだそういう関係じゃ・・・」

「まぁそんな深く考えんな!でも、赤の他人はやだったぜ!せめてクラスメートくらいに」

 凛がピクリと反応する。

「え?それのこと?それで怒ってんの?」

「あぁ?ったりめーだろ!」

 凛がまたピクリとする、今度はおでこに怒りマークが浮かんできた。

 それでも、作り笑顔で聞いてみる。

「ほ、他には?ほら、最初の方の奴とか?」

「あぁ?あれか!」

「そうそう!」

   凛が両手を貝殻で結び前にでる。

「あれもちょっとむかついたな!いや、ちょっとどころじゃねぇな!」

「そ、そんなに?」

 凛が顔を赤くさせる。

 そして、人差し指同士をツンツンさせてもじもじする。

「あぁ!だって、クサオの野郎、俺じゃなくて凛に面倒見ろとか!ふざけんな!」

「え?……それのこと?」

0  一騎が首を傾ける。

6 「そうだけど!他になんかあったけか?」

  「………………………………………………」

   凛からへんなオーラがでる。

「ひぃぃぃぃぃぃ」

 児玉たちは怖くなり飛び降りた。

 一騎はぶつぶつ、そのときのことを語っている。

「な!凛!そうおもうだろぉ!」

 言った瞬間。

「死ねぇぇぇぇ!」

 双剣で(峰)で一発、いや二発か、そして一騎は空たかく消えていった。

 下で児玉たちが震えている。

「たすけてー」

 児玉はただ泣き言。

「凛って!あんな怖い子だったの?」

 花音が震える。

「まんだいこぶつ、まんだいこぶつ」

   順平はをなんか言っている。

「南無阿弥陀仏だから!」

 児玉が震えながら、弱弱しく突っ込みを入れる。

 これが高校生活だ。

 平凡で平和、高校生の特権だ。

 この幸せがいつまでも続けばいい。

 誰もがそう思ていた。

「あいつらが神の使い手か、我々、超能力者たちの敵、そしてあの女が空様の夢を…凛様」

 だが、この幸せは長くはつづかなっかった。

 そして、その夜、凛が姿を消した。

       エピローグ        

   

   二時間前

 学校も終わり、順平と帰りにラーメンを食べて帰った。

   児玉たちは先に帰ったらしい。

   一騎帰宅

  「ふぅ、やっとついた」

   一騎がいつもあけているドアを今日、開けるとき、おかしいとは思わなかった。

   鍵が開いていたのだ。

   それに気づかず、警戒もせずに一騎は家に入った。

   もしかしたら、何かいるかもしれないのに。

   リビングに向かう。

   そしてドアノブを掴むと。

「あ~~あ~あ~~~~…………………」

 何かうなり声が聞こえてきた。

「な、何だ?」

 一騎は怖いものがないので、恐れを知らない。

 ドアを開けようとすると、今度は心の中に何か聞こえてきた。

 怖いものなしとはうそだ。

 学校で一騎は恐怖した。

 あの女に。

「………ホットケーキ……」

 一騎の心にホットケーキ?と聞こえた。

 その声に一騎はなぜか恐怖を抱いた。

   やけくそになり一騎はドアをおもいきり開いた。

「だ、だだだ、誰だ!」

 一騎は恐怖で目を瞑っている。

「お腹が~~~~~」

「え?」

 一騎は恐る恐る目を開けた。

 そこには小さな女の子がいた。

「り、凛?」

「お、おそい!ばか!」

 いきなり立ち上がった。

「わ、わりー!って何でおれが誤るんだ?ていうか何で居んだよ!」

 凛はそれをあっさり無視して、テーブルを向いにいすに腰掛けた。

 そこにはナイフとフォークが並ぶ。

 一騎は呆然と立つ。

「何やってんのよ?早くホットケーキ作って!まだ材料あるし!」

 一騎は我に帰った。

「いやいやいや、待て!何でお前居るんだよ」

「ん?家出!」

 一騎は黙り込みやっと搾り出した言葉は、

「か、帰れ!」

「やだ」

 即答だった。

   

   仕方なく一騎はホットケーキを焼いた。

   それを万遍の笑顔でほお張る。

「何で家でなんかしたんだよ」

 凛は一瞬何か寂しさ?いや違うそんな顔をした。

 その後すぐに答えた。

「別に、言わなきゃいけないの?」

 もうこの性格に慣れた一騎は返事をしても無駄だと思い、何もいわなかった。

 だが、今日の凛は少し変だ。

 一騎はそう思った

   そして凛が一瞬で大量のホットケーキを手品のように消して、立ち上がった。

「どこ行くんだよ?」

「お風呂」

 相変わらず、凛は主語、動詞のどっちかしか言わない。

「まだ沸いてねえよ!」

「シャワーでいい」

「しゃ、シャワーって!」

 一騎は何か違うことを思った。

 自分では硬派とか言っているのだが顔に出てしまっている。

 凛はそういうことをあまり知らないので首を傾けて?マークを出す。

 そしてそのまま浴室に向う。

 浴室はリビングの横にある。

 普通の家はリビングを出たところにあるのだが一騎の家は変わっている。

 これは一騎のお父さんがこういう風にして欲しいと言ったらしい。

 そしてドアの向こうから、布のこすれる音が聞こえる。

 一騎がその音を聞くとそわそわ焦りだした。

 すると凛は勘がいいので、一枚ドアの向こうから、言った。

「覗かないでよね!」

「!覗かねえよ!そんな貧相な…」

「何か言った」

 一騎が言いかけると凛の言葉と同時にドアの隙間から黒いオーラが出てきた。

「な、何も言ってねえよ」

 凛がふんっと鼻を鳴らしてやっとお風呂に入った。

 (なんだよいつもと変わらねえじゃん!)

 一騎はさっきの凛の違和感は勘違いだと思った。

 そう、勘違いだったらよかったのに………

 浴室で小さな小さな口を開いて一騎には絶対に言わないようなことを聞こえないように口にする。

 涙を流しながら………

「誰か………助けてよ……………一騎………………」

 そうして凛は一騎の前から姿を消した。

ここまでお読みになって下さりありがとうございます!ここまでが十の神の1章といったところです!次は2章に突入です!

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