2炎 進撃の最終日友という救世主~friend of frend~
ここでは仲間がたくさん出てきます!
どうぞ、イッキがついに力を・・・・
2炎 進撃の最終日
友という救世主
~friend of frend~
元日 朝
むくっと、ベッドから、起き上がる。
「あれ?何で、俺ここにいるんだ?夢だったのか?まぁ夢だったんだなきっと!さぁ起きるか」
そして、ベッドに手をおき、立ち上がろうとすると、
「ムニっ」
「む、ムニっ?」
なにか、柔らかいものが、手のひら一面に広がる。
恐る恐る見てみると、一瞬、魂がぬけた。
「…………う、うわ~~~!」
小さくはかなげでどこか大人っぽい顔立ち、だが寝顔は、子供だ。
一騎が飛び上がる。 ・・・
「な、何でお前がここにいんだよ、なつみ」 ・
その、幼い体で、まるっきし子供の少女は、凛だった。
「ふぁ~ぁ、だから、凛だって誰よなつみって?もう凛の一文字も入ってないじゃない」
寝起きだからか、髪はぼさぼさ、服は一騎のだぼだぼの服。
8 そして、幼い子のように目をこする。
1 「私、ここで寝ちゃった……の…か…」
ところどころ凛の言葉がきれる。
それもそのはず。
一騎は自分で築いてないが、凛の手のひらサイズの物から手を離していなかった。
「ど、どこさわってんのよー!」
一騎にものすごい鉄拳がとんできた。
一騎は、三途の川と、いっぱいのお花畑が見えた……。
お腹が空いたので二人はキッチンに行った。
「飯、何食いたい?」
一騎がまだ寝ぼけている凛に、言う。
そして、凛が、ふらふらと冷蔵庫に向かう。
「何にもないじゃない」
「しょ、しょうがねぇだろ」
「買ってきて!」
「はぁ?」
凛がじっとこっちを見てるので、顔が赤くなり、照れ隠しにいう。
「な、何食べたい?」
「…ホットケーキ」
「んなもんねぇよ」
「コンビニ近いじゃない」
「はぁ、分かったよ、どれ買っていいか分かんねーから、お前も来い」
「うん」
以外に素直であると、心に一騎は思った。
一騎の家から、コンビニまで徒歩5分。
「どれだよ、ホットケーキミックスって?」
「あ、これよ!」
凛が片手にホットケーキミックスをもって一騎のところに来た。
「じゃぁ、これで買って来い」
凛に千円札を渡した。
これも、ビンボーの意地っ張りで、本当は、小銭があるのだ。
「小銭で良いわ」
凛は相手の心を読むのが上手い、が一騎の心は読めない。
顔色だけで分かったのだ。
「しょ、しょーがねぇな!」
凛の小さい手から、千円札を取り、小銭を渡した。
凛はクスッと笑う。
「なんだよ?」
一騎が顔を赤くさせて言う。
「べっつに!」
凛が言葉と同時に、一騎に背を向けレジに向かう。
「漫画でも読んで待つか」
一騎は立ち読みがすきだ。
そしてページをぱらぱらと開く。
すこしすると、凛が本の隙から、ひょこっと顔を出す。
「わぁっ!びびらせんなよ」
「なにおどろいてんのよ、いくわよ!」
「お、おう」
凛が帰ろうと振り向いたとき、ある本が目に付いた。
その本は、表紙が字だけ、ただ⑱に、/が入っている。
0 「この本、一騎も家にもあったわよね」
2 まだ、この聖なる本を凛は知らない。
凛がこの本を知らないことを知らない一騎は必死にごまかす。
「そ、そそそ、それは友達に借りたんだ」
「?…そ、そう、どんな本なの、面白いの」
「ま、まて」
凛から本を必死に取り上げる。
「何すんのよ」
「こ、これはまだお前には早い」
「???…まぁいいわ」
そしてコンビニを出る。
「ねぇあんたの友達ってどんな人?」
一騎はコーヒー牛乳を店の前で飲む。
「あぁ?あぁさっきの話の奴?」
「そう」
そして、う~んと色々考える。
(何で、凛が俺の友達なんか?それに友立ちに借りたのは、本当だけど、他には?とか聞かれたらいないとか
言うのなんかやだしな」
「え、えっと面白い奴だ、変で、ボーズでお前より背はもう少し高い」
「ふーん、なんかあいつみたいな感じ?」
凛が一騎の後ろを指差す。
「え?」
まるでさっき言ったとおりの男がしゃがみ込みふふふと笑っている。
そして、向こうが一騎に気ずく。
「あれ~一騎じゃん!な~にやってんのって女ずれ?てか、一騎マニアックなしゅみだね~彼女?」
ずけずけとあれこれ聞いてくる。
「やかましい!」
その言葉は無視。
「ねぇねぇ、いくつ?中学生?名前は?」
凛にあれこれまた聞く。
「凛、相手にすんな!」
「つれないな~!一騎!てか凛ちゃんか~!俺は森順平!よろしく」
「あ、う、うん」
凛は一騎を見て、助けを求める。
「じゃ、じゃぁな順平!」
「え~もう、あ、じゃぁこれやるよ」
本を渡してきた。
一騎はなぜか凛に見せないようにとっさに隠す。
「これサイコーだぜ」
「あぁ、ワリーな」
そして、2人は別れる。
凛は首を、斜めに傾け、?マークをだす。
昼 色々あったが無事帰宅。
一騎はテーブルに、袋を置く。
その袋には焼きそばパンとカレーパンが入っている。
「あれ?一騎はホットケーキ食べないの?」
「あぁ!俺は甘いもんがきらいなんだよ」
そして一騎が袋を開ける。
凛が、ずっと椅子に座って一騎を見ている。
「な、何だよ」
あまりに見られるので、食べるのをやめて、聞いてみる。
すると、凛が袋からホットケーキミックスを出す。
そして、一騎に突きつける。
それに、一騎は少しのけぞり、苦しむ。
「な、何だよ?」
「ホットケーキ!」
凛はもっと一騎に近づける。
「なんだよ、早くつくってこいよ」
「無理」
「え?」
小さい声で凛が何か言ったが一騎には聞こえなかった。
「だから、出来ないの!料理!」
「はぁぁ?」
そして、キッチンでは結局一騎が作る。
一騎は料理が上手い、家庭料理だけだが、プロ顔負けの味だ。
「ほらよ!」
ことっと、りんの前に置く。
凛はフォークで豪快にさし、小さな口をめいいっぱいひろげ、口に運ぶ。
「どうだ?うまいか!」
「ん~~~~~!」
凛は顔一面の笑顔を咲かす。
「そっか上手いか!それはようござんした」
自分の笑顔に気づいたりんは、急いで布巾で口を拭き、頬を赤くさせる。
「ま、まあまあね」
口では照れ隠しに言うが、心の中じゃ、いままで食べた中で一番おいしかった。
凛は市販のものでここまでおいしくするとはすごいと思うが、口には決して出さなかった。
そんなこんなで月日がたった。
その日は雪がつもり、そとは白一面だ。
冬休み最終日。
ベッドは凛が占領している。
一騎は自分の家なのにと思いながらも、お人よしなのかベッドを小さな少女に譲り自分はソファーで寝てい
る。
「ふぁ~ぁってもう昼回ってるし!冬休み最後の日が~~~」
泣きじゃくる一騎、そこに、寝起きの凛がふらふら歩いてきた。
りんの顔を見て思った。
(こいつがいなかったら、この冬休みおれ、1人だったんだよな)
そう思った一騎は凛に言う。
「うし、もう何にもねぇし、飯でも買いに行くか」
「コイゼリヤ行きたい」
「はい?」
「はやくいくわよ!」
最後の日だし、ちょっと奮発してもいいと思いいやがらずに行った。
そして、2人は距離など気にしないで、いや恋愛というものをそもそも知らない二人は、歩く距離など、気
にしないでコイゼリヤに向かう。
そして一騎はふと思う。
(凛も明日か学校だから、もういなくなんのか!まぁ多分中学生だし義務教育だしな)
それと同時に一騎も学校のことを思い出した。
「ガッコめんどくせぇなぁ」
「そっか、明日からがっこうかぁ」
凛はニコニコしながら言う。
(そんな楽しみなのか?そもそもこいつはもっと田舎のガッコだな多分、あんな神の家だっけか
、あんのは森とかがいっぱいある所だろうしな!したらもう会えないのか)
そしてなぜか一騎の心がイラつく。
あえなくなるのに凛がわらっているから、とは分からない一騎はこのイラつき何なのかも分からない。
(なんだ?俺胸が何かくるしい!病気か?」
鈍い一騎であった。
そして何とかコイゼリヤに入った。
「あぁ~くそ四十分も待たされたぜ」
一騎は待たされたのもあるが、さっきの凛のことでもイライラしていた。
「まっおいしいもの食べれるんだから良いじゃない」
「俺の金でな!」
「はいはい」
ツンっとした態度でこたえた。
(前々から思ってたけど顔可愛いくせして、中が可愛くねぇよな)
「まっ好きなの頼めよ」
イライラを押さえ、ニコニコしながら言った。
それが良かったのか凛は機嫌よく答える。
「うん!」
そして、一騎はハンバーグ、凛はパンケーキにアイスそれとパフェ。
二人が会話もせず、食べている、よっぽどお腹がすいていたのだろう、もうお昼からかけ離れている時間だ。
そして最後に来た、パフェを凛はたいらげる。
瞬間、周りが一瞬で暗くなった。
その闇に入った瞬間、暗い気持ちになった。
「何、何よこれ?」
非日常を知っている凛でもこんなことは初めてだ。
5 周りにいた、客達もいない。
2 コイゼリヤの面影もない闇の中。
「くくく、俺様の闇に入ったら最後もうお前らは終わりだ!殺してやるよ優しさはしらねぇんだ!この俺様の
手で激しい血の雨を降らしてやる!この黒神の使い手アギト様がなぁー」
「神の使い手!?」
「おぉそおだよ心神の使い手!」
アギトは凛のことを知っていた。
「なんで、私のこと知ってんのよ!」
「はっ俺はこの闇に入ったものの暗い過去を見れるんだ、そこで心神の使い手になったときの記憶があったん
んだよ」
「勝手に見ないで!」
凛は相当やだったのか、どなりちらかす。
「おう、おっかねぇな」
(だが、なぜあの男の過去は見れないんだ?)
その少年一騎はというと、闇に落ちていた。
凛は、同じ様な心を読む力だから大丈夫だったのか一騎はピクリとも動かない。
「あんたを倒せば、この闇からぬけられるって事ね」
「あぁそうだ、出来たらのはなしだけどな」
アギトはにやりと笑い一騎を見る。
「一騎、隠れてて」
「・・・・・・・・・・」
返事はない。
聞こえていないんじゃない。
聞こえないのだ。
「無駄無駄、そいつは今俺の闇に支配された、お前はぶじだったがな、ハハハそいつを庇って戦うか?」
「ちっ」
凛がアギトに向かって突っ込んだ。
「何だよ置き去りかよ」
「はぁぁぁぁぁあ!」
凛が小さな背中から日本の刀を出す。
そしてアギトに切りかかる。
「ほお、双剣つかいか!」
そして、アギトに刃が下る。
アギトが避ける。
「おせぇ!」
ガキン!
「なっ!」
アギトは避けたはずだが刃を食らっていた。
だが、切れてはいない。
(何よ今の感覚確かにきったと思ったのに」
凛が小柄な体をいかして、後ろに大きく跳ぶ。
「おまえ、心が読めるんだったな、だから避けても無駄ってか!」
凛が構えなおす。
すると、
「なっ!?」
構えた右の刀が闇で覆われる。
「何よこれ?」
すると、いきなり刀が寂れてきた。
「ははは、俺の闇は、相手の絶望を見たりいじったり出来る、そして物の場合は壊れたときの絶望を与えられ
る、もっとも人は、死んだら何も考えられねぇから無理だけどな」
「くそっ」
凛は小さな口でチッと舌打ちする。
「次は俺の番だ、俺に切りかかって当てたんだ、楽に一撃で殺してやるよ」
そして、アギトの拳に闇がまとう。
ものすごい速さで凛に向かう。
そして、凛も切りかかった。
が、アギトが左手の闇で凛の最後の一本の刀に触れた。
すると、光のごとく、一瞬でなくなった。
「しねぇぇぇー」
必死に拳をかわす。
アギトが凛の顔を狙って殴る。
いや殴るんではない。
次は闇の形を変えた。
その闇は、馬鹿でかい刀の形をしている。
「あっ」
そして、凛に切りかかった。
大きすぎてかわせない。
そして、手をクロスさせ、最小限に攻撃力をしようとした。
だが、
「そんなことしても、俺のこの技は相手の魂を刈り取るんだ、いくら固めても無駄だ!」
そして、アギトが刀を構える。
「くらぇぇ、魂のないガラクタ人間になれぇぇぇ行けネクロマンサー」
そしてぶぉぉんとアギトが刀をふる。
振り切った。
凛はあの状況で動けない。
もう凛はいない。
いない?
「おかしいぞ、なぜ殻の体がねえ?」
「凛ちゃんならここだけど!あ、あと一騎も」
アギトが後ろを振り向くと片手に凛、片手に一騎とある本を持っている少年が立っていた。
「あぁ?なんだてめぇ?」
「俺はある国の王子にして勇者のぼうずの……」
アギトがもう一度聞く。
「何だてめぇは?」
「……森順平だぁ~」
今の間は何だったのか分からないが、貯めて言うほどのことでもない。
「名前じゃねぇ!何で俺様の闇の中にいる神の使い手でもこの中には入ってこれねぇはずだ」
「そんなの自分で考えろ」
順平は胸を張って堂々と言う。
だが自分でもどうして入ったのか分からなかった……
「んだと…あぁ?」
アギトが瞬きをした瞬間に、順平が消えていた。
目の前にはある本だけが落ちていた。
ドカッ!
「グフッ!」
アギトがお腹を抱えた。
そしてひざをついた。
「テメェ!」
そして上を向くと誰もいない。
アギトは怒り狂う顔をしていたが、いないことを確認すると目が点になった。
「どこ行きやがった!」
アギトは周りをきょろきょろ探す。
ドカッ!
今度は後ろから背中をけられた。
「どこだてめぇぇぇぇぇぇぇ!」
もうアギトが怒り狂う。
そして、
ドカッ、ドカッ!
何発もアギトは蹴られ殴られる。
「こいつの心の中はなぜ読めねぇ!パンチや蹴りは憎しみからくる技なのに!」
「それはなぁ!」
アギトが前を向く。
そこにやっと順平の姿を確認した。
「これは一種のプレイだ!」
アギトは何も言わない。
「SMと考えればいいのだよ!」
今度は口調が変わった。
「くそっでたらめな奴め!」
色々な意味で。
すると、アギトが何かを思いついた。
「オラァァァァァ!」
気がつくとさっきいた場所とは全然違う場所にいた。
そして、もといた方向にアギトが走る。
「ま、待て!」
順平もアギトの考えが分かった。
0 そして、順平も追いかけようとした時、
3 グシャッ!
何か踏んだ。
ビニールに何か本のようなものを……
「ウワァぁーー!俺の娘達を踏んでしまったーー」
予想以上に嘆く。
その隙にアギトが向かう。
一騎たちのほうだ。
順平が一騎たちを移したが、アギトは一騎たちの、闇の心が読めるので分かった。
「はぁ…ここまでくればあの十八禁男も追いつかないだろ」
アギトは走っていた足を止める。
その時…
「移神!」
声が聞こえる。
順平の声だ。
瞬間移動だ。
その瞬間、アギトの前に現れた。
「お前は!何で!」
「界神!」
「ガフッ!」
順平が移動する前に何者かに胸を貫かれた。
そこにばたっと倒れた。
「アギト、もう退却だというのにあいつは」
何者かが順平を担ぎ消えた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。次もよろしくおねがいします!