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ジュエル!  作者: asobito
幼少期編
2/67

プロローグ

 オレの名前は一条(はじめ)。田舎町に暮らす普通の高校2年生。外見は中肉中背で顔は・・・まぁ中の下くらいなんじゃないかな。可もなく不可もなくって感じ。勉強も運動もそつなくこなすタイプ、飛び抜けてなにか才能があるわけでもないので友人からは「器用貧乏」とか言われたりもするが。まぁ「どこにでもいる普通の高校生」っていうのが一番わかりやすいか。趣味は映画鑑賞、ゲーム、友人達と旅行に行ったりするくらい。

 両親はオレが中学の時に事故で他界。それから親戚の叔父さんの所に世話になってたけど高校に入って一人暮らしを始めた。叔父さん達に世話になりっぱなしも気が引けるというのが一番の理由かな。親の残してくれたお金があるけど将来の為にできるだけとっておきたいのでバイトをして生活の足しにしている。金銭的なこともあるし、高校卒業後はどこか就職するかなぁと大雑把な将来設計を考えてる。

そんな高校2年生の秋にその設計を根本からぶち壊す出来事が起きる。



「いや、マジでシャレにならん・・・。」

「まぁ自業自得ってやつだな。補習がんばれ。」


 下校途中のオレの横でこの世の終わりみたいに顔を青くしているのは親友のサイトー。原因は先週やったテストが壊滅的で明後日から補習が盛り沢山になったことだ。周りがテストだ勉強だって言ってる時に連日徹夜でゲームしてクリアしたことを自慢してたバカにつける薬はない。まさに自業自得だ。


「はぁ、めんどくせー。ん?あ、そうだ今日新刊でるんだった。わりぃちょっと待っててくれ!」


 本屋の前を通り過ぎようとしたらそう言ってサイトーは本屋に駆け込んでいった。アイツがマンガ以外読んでるとこ見たことないしきっとマンガ買いに行ったな。ツッコミたい事はあるがいつものことなのでもう諦めている。また周りでアイツの勉強のフォローすることになんのかなぁと溜息を吐きつつ何気なく周りを見渡す。


「ん?外人か、あの人。」


 横断歩道のど真ん中に金髪の美女が突っ立っていた。ちょっと離れている上にこちらからは横顔しか見えないが明らかに美女だ。服装は質素な白いシャツとグレーのロングスカートで着飾ってる感じじゃない。美女はまったく動こうとしない。


「あれ、まずくないか・・・。」


 危ないことを知らせた方がいいかと歩き出すが、すぐに歩行者信号が点滅し赤になる。それでも美女は動かない。車道をみると車が交差点向かって走ってくるのが見える。スピードを下げるわけでもクラクションを鳴らすわけでもなく何事もないように交差点を通り抜けようとする。


「マジか!?くっそ、間に合うか!?」


 全速力で横断歩道に向かう。車はすぐそこまで来ている。横断歩道に飛び込み美女をこちらに引き寄せようと手を伸ばすが空を切る。


「は?」


 掴もうと伸ばした手が美女の体をすり抜けた。ありえない状況に思考が止まってしまう。


プァァァァァァアアアアアア!!!

「初っ!!!」


 車のクラクションとサイトーの声で我に返る。だが、車はもう目の前に来ていた。


「あっ・・・・。」


 体に衝撃が伝わる瞬間目の前が真っ暗になった。

はじめましてasobitoです。

とりあえずプロローグはできたので投稿してみようと思います。続きも形になり次第という見切り発車もいいとこですが楽しんでくれる人がいたら幸い。

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