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私小説

作者: 赤紫
掲載日:2026/06/23

 ふと思いました。私には友人がいます。迷える友であります。彼、彼女を含意して彼らとしましょう。


 彼らは助けを求めに来てくださいました。私は看護師です。当然悩みというのは医療的なことであります。


 しかし彼らはあまりに気遣いさんです。遣り取りをする度に友情が崩壊するのではないかと怯えているのです。専門職に専門知識を求めることを価値的に考えているのです。仕事として対価が必要かもしれないと考えているのです。だから“友達の搾取になって”“申し訳ない”などと残酷な言葉が出てくるのです。



 して、私は知識を生業としてはいません。入院した方と関わることが仕事です。そも医療職を選んだのは、副次的に正しい医療的知識を知って普段から活かせるんじゃないかと思ったからであります。周りに還元することも然りです。私に入れ知恵を求めるだけで、私の当初の願いは叶うのです。搾取など(おぞま)ましい言葉をわざわざ使わずともよいのです。



 つまり…………あなたに求められたことが嬉しいという話です。



 終わった話ですから。対面で遣り取りするにも恥ずかしいので、茶化して文章に残すことといたします。

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