第2話目(後半)
文章に出てくる《》の場面は回想シーンとなります。
青年は奇跡的…………運命的に目的の人物へと接触出来た。
見た目の美しさとは別に青年が今の状況に陥った原因は今も変わらずにいた。
もしかしたら今は真面な人間になっているのでは?と考えもしていたのだが。
しかし幸運にも変わってはいないらしい。
大学に行き同年代の裕福な学生達を見たのも、青年にとって自分がどれだけ惨めなのか改めて認識した。
『清水 善治郎』と『清水 彩夏』。
しかし、どう復讐すれば自分は納得出来るのか?
大学から野梅社長の元へと帰る間ずっと考えていた。
青年は夜になり野梅社長がいる事務所に現れた。
心配していた様子の野梅社長に今日の出来事を話し、復讐をしたいがどうすればいいか悩みを打ち明けた。
「そうか。わかった、私も本当に君を巻き込みたくはなかったが、このままだと君1人で間違いを起こしかねない。私の復讐計画を教えよう。手伝ってくれるね?」
強く頷く青年に野梅社長は計画を教え始めた。
青年は野梅社長から教えられた方法で復讐の為に動き始めた。
まずは『清水物産』の役員半数の直接的な部下を狙い陥れ、役員の情報を手に入れた。
陥れる為に弱みを無理やり偽造したりもした。《痴漢の冤罪、浮気の証拠写真、万引き、傷害、DV加害者等》
役員の情報を元に同じく陥れ弱みを握った。役員には裏切られなくする為に家族も陥れた。
《麻薬中毒にさせられた妻や娘》
1年を掛け役員の半数を傀儡へと変貌させていた。
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