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残念な異世界召還~異世界転移ってもっと楽しいもんだと思ってた~

想像力の限界

作者: 青木泊

初投稿です。

なんとなく始まってなんとなく終わる。



異世界召喚、異世界転生、チートスキルで一攫千金。

魔物を倒してレベルアップ、魔法を好き放題撃ちまくって、悪を倒して成り上がり。

あるいは便利スキルを駆使して、苦労知らずののんびりスローライフ。


このつまらない現実からの逃避。

同じことを繰り返す日々の中で、そんなことが起きたならさぞ楽しいだろうと夢見ていた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



目を開けたら知らない場所だった。

薄暗い石造りの部屋。

周りには、いかにもなローブとフードで全身を覆った集団。

手にはそれっぽい杖まで持っている。


つまり、つまりこれは・・・


「異世界召喚!!」


思わず叫んだ。

だってどう見ても異世界だ。

自分は今朝いつも通りに起床し、出かけるために玄関を開けたのだ。

そこで突然光に包まれて、気づいたらこうなっていた。

これが異世界召喚でなければ、あまりにも壮大過ぎるドッキリだ。

著名人でも何でもない自分には、そんなもん仕掛けられる覚えがない。


うわー、うわー、どうしようこれ。

勇者?勇者なのか?

ちょっとワクワクしながら見回せば、それっぽい人は多数いるものの自分以外に呼ばれた人間はいなそうだ。


「えーと・・・」

「君、言葉は分かるかな?」


まずは自己紹介だろうか?と思っていたら、ローブ&フード集団の一人が話しかけてきた。


「あ、はい。大丈夫です。分かります。」

「よかった、やっぱり『日本人』だね。じゃあまず最初にあなたに言っておくことがあるの。」


え?この人今『日本人』て言った?


「この世界に『レベル』も『スキル』も無いから。」

「へ?」

「あなたは『チート』なんかじゃ無いし、『特別な使命』も無い。」


んんん?


「あなたはね、『異世界召喚』されたんじゃなくて、元から『こちらの人間』だったの。事故で向こうに紛れ込んでしまったのを、今『呼び戻した』わけ。」


言葉が右から左へ通り抜ける。


「これからあなたがすることは、この世界で自活する訓練です!」


「はあああああああああ??!!」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



異世界召喚、異世界転生、チートスキルで一攫千金。

魔物を倒してレベルアップ、魔法を好き放題撃ちまくって、悪を倒して成り上がり。

あるいは便利スキルを駆使して、苦労知らずののんびりスローライフ。


このつまらない現実からの逃避。

同じことを繰り返す日々の中で、そんなことが起きたならさぞ楽しいだろうと夢見ていた。



現実は世知辛い。

右も左も分からない異世界で、何の特典も無しで一から完全な一般人をやる羽目になるなんて、誰が思うだろうか。


「まずは言語の勉強からね。日本語とは全然違うから、ちゃんと覚えないと他の人と会話できないよ。」

「難易度高過ぎない?!」

「大丈夫、私もなんとかなったから。」

「まさかの同じ立場!」


読んでくださってありがとうございます。

タイトルは私自身と登場人物、両方の心境。

実は世界観の設定とかかなり考えてたんですが、残念ながらちゃんと面白い長編にする技術がありません。

極力余計なところを削って短くまとめたらこうなりました。

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