6.合流
「ふわぁ〜、やっと出れたぁ〜」
「ちょっと疲れたね....
そういえば、仲間と逸れてしまったんだよね?」
「あっ!そうでした!」
グレイシア大森林から、ようやく抜け出すことが出来た2人は、
リアの仲間を探すため、ギルドへと向かった。
= = = = = = = = = = = = = = = = =
「中に居ますかね〜?」
「う〜ん、どうだろうね」
仲間が居るかどうか、一刻も早く確かめたいリアは扉の取っ手に手をかける。
そして、勢いよく扉を開けるとーーー
「あっー!!リア〜〜〜!!」「リア〜!!!」「リア!!」
パーティーメンバーのみんなが既に戻り、リアを待っていた。
「うわぁ〜ん!みんなぁぁああぁ!!」
一気に緊張が解けたリアは仲間たちのもとへ飛び込み、
安心したのか、静かに泣き始めた。
「ふぅ〜、よかったぁ〜、リアが無事で」
「もう少しで捜索依頼出すところだったんだよ?」
「...う〜...ぐすっ.....ごめんねみんなぁ゛」
「まぁ、戻ってきてくれてよかったよ、リア」
「ところでさ、リアと一緒に入ってきた人は誰なの?」
青年のことを聞かれたリアは、
涙を拭い、泣くのをやめ、
森の中に金色の柱のようなものがあったこと、
その金色の柱に触れた瞬間、中からこの青年が出てきたこと、
記憶を失くしてしまっているということ、
キメラに襲われたところを助けてくれたこと、
森での出来事を、全て仲間たちに話した。
「ほえぇ〜、それは大変だったねぇ」
「あの森にキメラなんていたっけ?」
「そうそう!私もそれ気になった!」
「う〜ん、あの森で何か起きてるのかも?」
「とりあえずギルドに報告しとかないとね〜」
「んでさ、君は記憶がないってことは
名前も思い出せないんでしょ?」
「はい...、何も思い出せないです」
「それじゃあさ、私達で名前決めてもいい?
リアを守ってくれたお礼ってことで、ね?」
「ん〜、そうですね、自分で決めるのもなんですしお願いします」
「りょうかい!それじゃあ早速決めよっか〜」
リア達は集まり名前を決め始めた。
「....アオ....んて....かな?」
「そ...まま...ぎな...?」
「...や...王子さ...みたい...に...ケメン...から...レイ.....かな?」
「......ん...」
「グレ......ア...森林...に.....いたか...グ......で.........?」
「お.......レ....っての......かもね」
「そ...しよ...か、み...な......イ...い...?
」
「い...よ」「...ん」「......よ」
どうやら僕の名前は決まったようだ。
「よしっ!決まったよ!」
「どんな名前なの?」
「なんと!今日から君の名前はーーー
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