4.出会い
小説書くのってやっぱり難しいですね....
「えぇーっと....君は....誰?」
「わぁ........かっ...い...」
そう目の前の少女に問いかけてみるが、
聞き取れないほど小さな声で何か言っているだけで、
何故か、じーっと見つめられたまま、答えは一向に返ってこない。
待ってもいても無駄だと確信したので、軽く手を振ってみる。
「んー?おーい」
「........はっ!あ....す...すいません.....」
「い....いや、いいよ....。ところで君は?」
「あ!はい!私の名前はリアです!よろしくお願いします!」
そう元気よく言うと、力強く手を握ってくる。
「そ...そうなんだ....。えっと、よ...よろしくね...」
そう言って、僕は思わず苦笑しながら手を握りかえす。
「あ...あのぉ.....あなたの名前は...?」
「ん?僕の名前?」
「はい...そうです...」
「えっと....僕の名前....名前....か...」
「うん?どうかしたんですか?」
「あぁいやね、こう、なんか、よく思い出せないんだよね」
と、僕は微笑しながら答える。
「あ....そ...そうでしたか....、すみません....」
「ううん、気にしなくて大丈夫だよ?記憶が無い僕が悪いわけだし」
「そ...そうですか....、えっと、ところであなたは何故こんな所に?」
「うーん、それも憶えていないんだよねー。というか何も思い出せないんだよね」
「それはちょっと辛いですね....」
「あ、そういえば君もなんでこんな所にいるの?」
「あ〜、それはですねぇ〜........」
リアは少し言いづらそうに、ビッグボアという魔獣を夢中になって探すあまり、
仲間と逸れ、このグレイシア大森林の奥深くに迷い込んでしまったこと、
帰り道が分からないことを話した。
「ん〜、それは大変だね。」
「そーなんですよぉ!
この森は暗いし変な音するしですっごく怖いんですよ!」
リアは若干涙目になりながら言う。
「んー、良ければさ、一緒にこの森から出ない?」
「えぇ!良いんですか!」
「うん、もちろん」
「よかったぁ、この森から1人で出るのすっごく不安だったんですよぉ」
僕がそう言うと、リアはとても嬉しそうにしながら答える。
「よし、そうと決まったら早速行こうか」
「あぁ!ちょっと待ってくださいよぅ!!」
そう言って僕は、先程リアが通って来た場所を歩き出す。
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