0.エピローグ
初投稿です!
よろしくお願いします!
遠い遠い昔、
世界は九つの種族に分かれ暮らしていた。
平地に住み、魔法の才能や身体能力が低く、非才なものは人間族、
森の奥深くに暮らし、弓や風の魔法に長けたものがエルフ族、
洞窟やほら穴に暮らし、鍛治や土の魔法に長けたものはドワーフ族、
深海に住み、水や氷の魔法の扱いに長けたものが人魚族、
空を鳥のように駆け回り、雷の魔法を扱うものは翼人族、
誰にも見つかることのない様な秘境に住み、全ての魔法を操り、
竜に化ける秘術を持つ不老長寿の最強の種族が竜人族、
獣の様に本能のままに生き、
身体強化魔法などを使うものは獣人族、
魔法や武器を巧みに操り、
闇魔法の才能が竜人族以外の種族よりも高く、
治癒魔法以外ほぼ全ての魔法が使えるものが魔族、
異界に住み、滅多に姿を現さず、
薬草や治癒魔法の扱うものが妖精族、
命のあるものは見境無く襲う、魔獣、
妖精や魔族、魔獣の成れの果てが魔物、と呼ばれていた。
そして、これらの九つの種族には、
それぞれ神に創られた「守護者」と呼ばれるものがいた。
まだ、平和で争いなどが全く無かった時代、
「守護者」たちはよく集まり、話し合いをしていた。
そんな日常が続いていたある時、魔族の「守護者」が言った。
曰く、魔族以外の種族は全て我々よりも劣っていると。
曰く、魔族以外の種族は不要だと。
その言葉を言い残し、出て行った魔族の「守護者」は「魔王」となり
魔族以外の種族に戦いを挑んだ。
結果、「魔王」は封印され、
竜人族以外の「守護者」は「魔王」の封印に自分達の命をも使い果たし、
世界から消え去った。
竜人族の「守護者」は、いつか、「魔王」の封印が解かれた時の為、
自分を森の奥深くに封印した。
竜人族の「守護者」は自分を封印する前に、
エルフやドワーフ、人間、竜人などの皆に言った。
ーーー魔王の封印が解かれた時、僕の封印を解き、共に戦かって欲しい、と。
しかし、その言葉と竜人族の「守護者」が封印されている場所は年が経つにつれ、
忘れ去られてしまっていたーーー
感想や誤字・脱字など教えて頂けたら嬉しいです!