1 出逢
初期作です。
至らない所あると思いますけど...楽しんでもらえたら嬉しいです。
私は、目を閉じる前に君の顔が見たかった。もう、ずっと会えなくなるのに。約束したよね、「ずっと一緒」って。
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春。何時ものように私は通学路を歩いていた。何も変わることのない風景を。
でも、三つ目の角を曲がった時いつもと違う何かが落ちてた。黒い液体の様なモノ。
私はどうせ石油系だろうと思って無視をした。でもそのモノは手?の様なものを出して這ってきた。
「うわっ」
私は驚いて後退りをした。しかし、そのモノはこちらに近付いてきた。
「何か、いい物は...」
そう言って私は近くに落ちていた木の枝を投げつけた。
「ガ...」
当たりどころが良かったのかそのモノは消え去った。
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「遅刻した。」
そう言って反省もなく私は教室のドアを開けた。皆は苦笑いをしている。先生からは早く座れとの命令だけだ。
「あれ、依巳まだ来てないの?」
そう言って私は隣の席の野球大好き少年(見た目)に聞いた。
「あ、うん?確かにあいつ遅いよな、何時もなら机に突っ伏して寝てるけど。」
やっぱり遅い事が気になった私はホームルームの終わったあと、依巳に電話してみることにした。
〜5分後〜
教室に先生の呪縛から解放された生徒達が喧騒したり一時限目の授業の準備をしている。その中私はスマホを取り出し、依巳に掛けてみた。
「うん。出ない。無視か?あ、寝てるか?」
5回程度コールしたが依巳は全く通話に応答しない。
そうしていたら後ろから本で頭を叩かれた。
「なに思いふけてんのよ。しかも遅刻したらしいね?」
姉の凛だ。私と違って胸がある。しかも運動も出来て勉強もできるパーフェクトガールの姉である。妬ましい。
「いや、友達が電話に出なくてね...あと本地味に痛かったんだけど。」
ふっ。と姉が鼻で笑って私の顔を見てにやにやしている。
「へえ、莉夜も心配するんだねぇ。友達思いなこっちゃ!」
完全に馬鹿にして姉は私のロッカーを勝手に開けて辞書をパクって行った。
「帰ったら絶対殴る。さて授ぎ...」
ガラッ
勢いよくドアを開けて私に誰かが飛びついた。
依巳だ。その顔はとても青ざめてガタガタしていた。
「く、黒い...何かが...お、お、追ってきたの...怖くて...」
そう言って依巳は私に小さな声で言ってくる。皆は驚いてこちらを見ている。
確かに、傍から見たらいきなり女が女に抱きついて居るような感じだから...
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私は結局依巳を保健室に連れていった。依巳に合わせてゆっくり歩き、何とか到着した。しかしそこで無常にもチャイムが鳴り響いた。
「うん。遅刻した。」
私は はぁ... とため息をついて帰ろうとした。
「まって...一緒に居て...」
そうやって依巳は私のスカートを引っ張っている。
帰る気満々だった私はそれで軽くつまづいた。
「ぎゃっ。」
ごすっと床に頭をぶつけた。
「あっ...ごめんね莉夜...」
養護教諭のババアは、私の額を見て
「頭を打ったんだね。まあ、休んどきなさい。」
とか言ってきた。まあ、遅刻した授業が担任の受け持つ奴だったから丁度よく、依巳が嬉しそうに微笑んだ。
「依巳、後でデコピンするわ。」
私も笑顔で返した。
.........................................「で、依巳もその変な黒いもの見たの?」
私は依巳が落ち着いてから聞いてみた。
「何かね、手みたいなもの出してね、アアとか言って追いかけてきたの...あ、莉夜から借りてた傘...投げちゃった...ごめんね。」
軽く泣きそうな声で答えてきた。
「...え、紫の傘...?」
「うん、二週間前に私に借してくれたやつ...」
姉からの誕生日プレゼントで貰った傘。まあ、依巳が助かったからいいか...そう思って私は深いため息ついて、依巳に笑みを向けた。
「やっぱりグーパンね♪」
「...酷っ」
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一時限目が終わりそうな頃、私はふと窓をみた。
「ん?ゴミ?」
あの、黒いモノが窓から顔を出していた。瞳のようなものが付いていた。
「依巳...あっち向いてて。」
「え?うん。」
私は、何故か落ち着いていた。多分、依巳にこれ以上怖い思いをさせたくなかったからだと思う。
「ババアは、いないね。」
そう言って私は物干し竿的なもので強く突いた。
「アアァ...」
消えた。私を狙っているのか依巳を狙っているのか分からなかった。しかし、目はこちらをじっと見ていた。
「依巳、ずっと守ってあげるから」
一時限目終了のチャイムに掻き消された私の誓いは依巳には聞こえなかった。
最後までありがとうございます。
どうでしたでしょうか?
暇潰しに読んでもらえたら幸いです。
また、気が向いたら読んでいただくと嬉しくて飛び跳ねます...では、また次回に...




