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三話

読んでくださってありがとうございます!


叔父さんの家にたどり着いた。


ここは、お母さんが生まれ育った実家でもあるらしい。

大きなお屋敷のような家で、裏庭には池があって鯉もいる。

屋根は瓦で、玄関の左右や裏庭の所にも木がたくさん植えてある。


ガラガラ・・・


「お邪魔します」


「おかえりなさい、敏夫。そしていらっしゃいようこそ祥子ちゃん」


「ただいま、母さん。祥子ちゃん連れてきたよ。姉貴と祐樹さんはもうすぐ帰って来るだろうから、晩御飯の準備でもしてなよ。俺は畑の様子を見に行ってくるし」


「これからお世話になります、おばあちゃんのお手伝い私もしたい!」


「あらあら、それじゃあ手伝ってもらおうかね」


「祥子ちゃん、荷物はここに置いておくからね」


「叔父さん、ありがとう」


とりあえず、おばあちゃんに自分の部屋を案内してもらって自分の荷物を置く。

私の部屋は、和室で角に机とイスが置いてあって、真ん中にちゃぶ台のようなものも置かれていた。

私は机の横にキャリーケースとリュックとボストンバックを置いて、キャリーケースからエプロンを取り出す。


ふと気になった櫛をハンカチで包んで、机の上に置く。


とにかく今は白無垢の人の事なんて考えたくなかった。


私は意識を振り切るように頭を軽く振って、部屋を出て襖を閉めて階段を下りておばあちゃんの手伝いをしに行った。


「そんなに慌ててこなくても、おばあちゃんは逃げたりしませんよ」


「そんなつもりはなかったんだけどな」


「お転婆さんだね」


「えへへ・・・」


そんな一幕がありながらも、きちんとお手伝いしました!


お母さんたちは両働きで帰ってくるのも遅いから、私がご飯やお弁当を作ってあげたりしているんだよ。


「「ただいまー!」」


お母さんたちが帰ってきたみたい。


「おかえりなさい、お母さん、お父さん」


「ただいましょーちゃん」


「ただいま祥子」


お母さんは私のことを「しょーちゃん」と呼ぶ。お父さんは祥子と普通に呼んでくれるんだけどね。


「おかえり。洋子、祐樹さん」


「ただいま母さん。晩御飯出来てるでしょ?久々に母さんの手料理食べたい」


「うれしいこと言ってくれるねぇ。出来立てだからたくさん食べるんだよ?」


「ありがとう」


「どういたしまして」


「お義母さん、お世話になります」


「祐樹さんも召し上がってね」


「ありがとうございます」


お母さんたちとおばあちゃんと一緒にリビングに行くと、叔父さんが座ってたから、横に座るとお母さんたちも座っていく。

全員座ったところで、みんなでいただきますをして晩御飯を食べた。


部屋に戻って、押し入れにある布団を引っ張り出して寝る準備を済ませた後に、荷物の整理をする。


明日は初登校になるから、制服も準備しておかないといけない。

制服は、白のシャツに茶色の上着と赤と黒のチェック柄のスカートで、可愛いなと制服の前でにやけてみる。


下からお母さんがお風呂に入りないと声を掛けられて、それに返事をした後に寝巻と替えの下着をもってお風呂場に行く。


体を洗って、湯船に浸かって今日あったことを振り返ってみる。


最初は不安しかなかった。そして期待もしていなかった。


駅に降りてみればやっぱり寂れた田舎で、都会の方がよかったとか無理をしてでも一人暮らしをするって言えばよかったって後悔していれば、知らない女の人に声を掛けられる。

あの時は何も感じなかったのに、今考え直してみるとおかしい。


結婚式でもないのに、白無垢を着ている時点で違和感に気づかなかったんだろう。


湯船の中でブクブクさせながら考えていたけど、埒が明かないしのぼせそうだったからお風呂から上がって敷いておいた布団に寝っ転がって明日に備えて寝ました。



ホラー感出てるといいんだけどな・・・


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