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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第二章 冒険者編
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第72話

おや? 何だか様子が......?

あれから数年が経った。





え? 嘘だろ、って?




本当だって。なぁ、恭香?



『.........そ、そうだねー』



ほら見たことか。







僕たちはこの数年の間に色々あった。


───そう、色々、とな?




オリビアとイチャイチャしたり、


輝夜とムフフをしたり、


人化した恭香とデートしたりと、




うん、色々あった。









え? 白夜?






えーっと.........白夜.........白夜か?







あぁ、そんな奴も居たな。




完全に忘れてた。





確かオリビアとアイギス、マックスが仲間(監視人)になった日に僕の開発した魔法を食らって行方不明になったのだったか?







いや、帰ってきてないよ? あいつ。




というか、僕の従魔の欄から名前が消えてるし。





「死んだか」




僕たちはそういう結論に至った。





『白夜ちゃん、死んじゃったんだねー(棒)』


「クハハハハハハハハッ! 死んでしまうとは情けないっ!」


「白夜ちゃんは死んでしまったのですかぁ.........?」




夜の食堂に、恭香、輝夜、オリビアの悲しげな声が響く。








「あぁ、白夜。僕は君の犠牲を忘れな......ぶふぇっ!?」





「今まで忘れておったじゃろうがァっっっ!!!」



後ろから白い幼女が飛んできた。




「な、なんで生きてるんだっ!? あ、あれから数年......」







「経っておるわけないじゃろうっ! まだ一日(・・)も経っとらんわっ! 最早ミスリードのレベルを越しとるぞ!?」









てへっ。






☆☆☆






訂正しようっ! まだ前話から一日も経ってません!



『ホントゴミだよね、読者を騙そうだなんて。多分私との会話あたりで「あれ?」って思った人は居たと思うけど、多分ずっと一人で語ってたら騙せてたと思うよ? もうホントに死んだら? 多分読者は諸手を挙げて喜ぶと思うよ?』



いやいや、きっと読者さんたちはわかってくれ......



「クハハハハハハハハッ! きっと今人気投票でもやったらダントツの最下位であろうなぁっ! きっと『ベネフィット伯爵の後にいた騎士』よりも下であろうっ! クハハハハハハハハッ!!」



.........ベネフィット伯爵って誰?



『隣街ビントスの領主の人だね。その騎士の人は『雷龍召喚』で最初に沈んだプライドだけの人だね』



.........いや、そんな人に票を出す人いるのか?

そもそも人気投票やるほど人気でもないだろ、これ。



『くっ.........、なるべく彼の名前は使いたくなかったけど......、こうなったら奥の手だよッ!』








ぴろりん!恭香は奥の手を使った!











『"こいつ嫌いランキング"。もしそんなのがあったら、あの「アーマー・ペンドラゴン」よりも確実に上.........』






「もっ、申し訳ございませんでしたァッ!!!」







僕は土下座した。





あ、アイツより上とか......か、考えたくもないっ!




ほ、ほんとマジですいませんでした!


これからはふざけること無く日々精進致しますのでっ!



何卒ッ! アーマー・ペンドラゴンの方に票をお入れ願いますっ!!






「カカカッ! 天罰じゃっ! 主様に天罰が......」


「よし、白夜。吸血しようか」


「ま、待つのじゃっ! ま、まだ心の準備がっ! や、やめ......こっちによるなっ! このロリコンがっ!」


「あ、僕、今この瞬間から白夜のこと嫌いになったわ」


「ぬがぁぁぁぁぁぁぁっっっ!! やっちまったのじゃぁぁぁっっ!!」




ごめんなさい、やっぱりコイツだけは虐めさせてください。







この後、人前は僕が恥ずかしいので女子部屋で吸血を行いました。





ん? あぁ、もちろん女子はみんな居ましたよ?






☆☆☆





まぁ、そんなことがあった日の夜。




『私だけ女子部屋じゃなかったから、こんな気はしてたんだよね......』


「よく分かんねぇが、なんでこんな夜中に.........ふぁぁぁぁぁっ......眠っ.........」



僕は街の外に居た。


───恭香とマックスを引連れて。



「いや、さっきはふざけてたけど、そろそろ真面目にやらないとまずいかな、って思ってね。修行しに来ました」


「しゅ、修行ッッ!? お、お前っ、今何時だと......」



夜の一時ですが何か?



「元々、僕は夜になったら修行するつもりだったんだ。それに監視人が必要かと思ったんだが.........まぁ、マックスが許可するなら帰ってもいいよ?」


「くぅっ! 分かったよ! 付き合えばいいんだろ!? 付き合えばっ!」


「えっ、僕って男色趣味は無いんで.........ごめんなさい」


「うぜぇぇぇぇッッッ!! どんな解釈してんだテメェはっ!」


「おい、今何時だと思ってるんだ。少し声を控えたらどうだ?」


「くっ! 覚えてろよっ!」


『なんにも反省してないよね、マスターって』



反省? はて、何の事やら。



と、まぁ、冗談はこの辺にして。



「真面目な話、僕と白夜、輝夜の実力がかけ離れすぎている。確かに頭脳戦とかは僕の領域だけど、それでも僕はこのパーティのリーダーだからね。僕はアイツらから頼られるくらいには強くなりたい」




恐らくは世界でもトップクラスの才能を持つ白夜。


近距離、中距離、遠距離。すべてに対応し、その全てにおいて白夜を圧倒するこのパーティのエース、輝夜。


才能、という点においては白夜より劣ってはいるが、それでもブラッドメタルの能力を受け継いだレオン。


そして今回入った三人。



オリビアの強さは前回見たから分かるが、後の二人の強さは全くの未知数。


正直、仲間と言いきっていいのだろうか、という気持ちはあるが、それでも僕は、彼らを仲間だと思いたい。



────せっかくの異世界だ。少しくらい友達に恵まれたって良いじゃないか。傲慢になったって良いじゃないか。




「だから、まぁ、従魔たちにも、監視人たちにも負けないように努力しないといけないわけさ。僕は才能無いからね」


『珍しく真面目モードだね。確かにマスターの才能はオリビアちゃん以下だし、何ならそこのマックス君やアイギスさんよりも少し、劣ってるくらいだからね......』



まさかの新事実。



「なぁっ!? お、俺ってこいつより才能あるのッ!?」


『うん、多分だけれど、マックス君はマスターの眷属になればブルーノさんをも簡単に超えちゃうと思うよ? 正直、このパーティって天才ばっかが集まってるんだよね.........』



僕以外、ってわけか。


───思えばあの賢王(エルグリッド)が、僕相手に才能の無い奴を監視人に選ぶわけがなかったな。



「なぁ、マックス。お前のステータス見せてもらってもいいか?」


「え? あ、あぁ、いいけど驚くんじゃねぇぞ?」



.........驚く?


ハハハハ、こいつは何を言っている?



輝夜のステータスを見た僕がこれ以上驚くものなんて........









名前 マックス (19)

種族 人族 (ハイヒューマン)

Lv. 21

HP 1550

MP 3200

STR 1120

VIT 1390

DEX 980

INT 190

MND 680

AGI 820

LUK 110


ユニーク

魔剣召喚Lv.1


アクティブ

闇魔法Lv.2

身体強化Lv.2


パッシブ

魔剣術Lv.3

槍術Lv.2

体術Lv.2

馬術Lv.3

気配察知Lv.2

危険察知Lv.3

痛覚耐性Lv.3


称号

魔剣士 天才 エルメス王国騎士







「改めてっ、俺はマックス! 魔剣使いだ!」












その晩、とある草原に驚きの絶叫が響いたという。

マックスは魔剣士!?


次回、執行者モードなるかっ!?

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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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