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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第二章 冒険者編
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第64話

ギンたちの会話



ギン「なんかさ、年齢と見た目が全然合ってない人いるけど......あれってどういうこと? 賢者の石の錬成にでも成功しまくってんの?」


恭香『いや、どんな設定なのさ。地球では人の寿命っておよそ80年だったけど、こっちの世界ではレベルが高ければそれだけ長生きで、年老いるのが遅い、ってだけだよ』


ギン「えっ、じゃあルーシィとか何歳なの? あんなナリした上にジジィ......」


ルーシィ「あら♡ 何か言ったかしら?」


『「い、いえ......なにも」』


卵から現れたソレ(・・)に、思わず息を呑んだ。




「なっ、なんだコイツ......?」





思わず、僕は鑑定をしてしまった。



それは、ブルーノもレイシアも同じであったのだろう。





「「「はぁっ!?」」」



僕たちは全くの同時に驚きの声を上げた。




何故ならば、










名前 レオン (0)

種族 ライオネル

Lv. 1

HP 1

MP 1

STR 1

VIT 1

DEX 1

INT 1

MND 1

AGI 1

LUK error


ユニーク

食事進化


アクティブ

なし


パッシブ

なし


称号

無限の可能性 天賦の才








目の前の子ライオン(・・・・・)のステータスは、





────あまりにも異常だったからだ。





☆☆☆





『ら、ら、ららら、ライオネルッッ!?!?』



恭香が壊れた。




「うほぉー、めんこいのぅ......触りたい......」


「く、くは、か、可愛い......にしても、私......こんな魔物知らないんだけど......?」



白夜は、触りたいけどどう接すればいいか分からないと言った感じで、ナイトメアはキャラが壊れている。




恐るべしレオンッ!



一瞬でSSSとEX(?)ランクを倒しやがった!





まぁ、冗談はここら辺に......ん?




「おお? どうしたよレオン?」



レオンがてくてくと僕の前に歩いて来たのだ。


レオンの今の体長は、恐らくは一メートルも無いであろう。


うっすらと生えた金の鬣に、まだ汚れを知らぬ澄んだ瞳。




くっ......か、可愛いじゃねぇかッ!


なんか、もう、ね? 見ているだけで癒される。


生まれたてで足だってうまく動かないのだろう。


かろうじて見えているその瞳で僕を見つめながら、よたよたてくてくと歩いてくるのだ。


あぁ、可愛すぎる.........




......はっ!?



あ、危ないっ! 僕までやられる所だった!




レオンは、と言えば僕の足元でこちらを見上げている。




そして......






ガブッ!





「危なっ!?」




噛みつかれるギリギリで躱す僕。



こ、コイツっ! 僕の足に噛み付いてきやがった!?





不満そうな顔をして僕を見つめるレオン。



「な、なんだコイツ......腹でも減ってるのか?」



「私でも見たことが無いからな......一応アイテムボックスの中身を全部出してみたらどうだ?」


そう提案してくるレイシア。



「.........さらっと言ってるけど、僕の現状が知りたいだけなんじゃないの? アイテムボックスの事まで知られてるし.....」


「.........気の所為だろ?」



はぁ......、一応出すだけ出してみるけれどね?



干し肉と水筒。


先ほどの報酬金。


死神のコート。


ブラッドナイフ。


キラースコルピオンの甲殻。


邪竜の鱗、翼膜。


魔導銃(劣)。


ブラッドメタル。


死神のオーブ。


魔石。


換装の指輪。


そして最後に──白夜から返してもらった──神の髪。



もしかしたらお金とか食べる魔物かもしれないし......一応全部出してみた。




「品質SSS......だとっ!?」


「あぁ、そこの金属だけは絶対に鑑定しないでね。眼球潰れるから」


「......本当だろうな?」


「別に鑑定してもいいけど......多分ルーシィでも治せないよ? それに僕の血は無いからね? 完全に枯れてるから」


「そ、そうか......」


「......俺は、やめとこっかなぁ?」


「そ、それじゃあ私も......」



どうやらレイシアとブルーノはチキったようだ。





そんな事を話している内に、恭香が復活したみたいだ。



『ま、マスター、ライオネルとは......これまた凄いのを仲間にしちゃったね......』



ナイトメアのテイム、及び進化ですらも驚きの薄かった恭香があそこまで取り乱したのだ。



はっきり言って尋常じゃない。




「なぁ、恭香。ライオネル、って一体どんな魔物なんだ?」




長命のレイシアやナイトメアでさえ知らぬ魔物。


全ステータスが1


スキルは唯一『食事進化』のみ。


称号の『天賦の才』そして、『無限の可能性』。


そんな中、最も異質な『error』の文字。


───果たして低すぎてのerrorか、それとも.......





『ライオネルというのは、ね......』







そうして恭香は、言った、









レオンの正体を。












『別名 "神獣ゴッドイーター"。誕生して最初に食べたものの能力を全て引き継ぐ、という特性を持った、神すらも超えうる最強種族だよ』










────レオンがブラッドメタルに噛み付いたのは、それとほぼ同時のことだった。








ぴろりん!進化条件を全て満たしました!

これよりライオネルの特異進化を開始します!

レオンは♂でした!


良かったね白夜ちゃん!

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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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