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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第二章 冒険者編
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第63話

レオン登場は次回になりそうです。


それにしても1日2話投稿はきついですね.....

せめて100話超えるまでは続けたいものです。

あれから十五分後、僕たちはパシリアへと到着した。


恭香曰く、


(うん、あと二十分くらいなら持ちそうだよ)


との事だったので、なんとか間に合った事になる。





そう、安心しているのもつかの間、







「うわぁぁぁぁあっ!? ど、ドラゴンッッ!?」



門の前にならんでいた他の街からの行商人らしき人たちが、恐怖に染まった叫び声をあげたのだ。




まずいっ、と思った時には手遅れだった。



僕からしたらただの変態にしか見えないが、それも一般人からしたら、白夜は恐ろしいドラゴンにしか見えないのだ。


それはこの街の人だとか、そういう事は関係無しに、見る人すべての心に恐怖を...........







「ドラゴン!? ......あぁ、白夜ちゃんじゃねぇか」


「ねぇ、白夜ちゃんの上に乗ってる人って......執行者ですよね?」


「執行者かっ!? ふぅ、なら安心だなっ!」


「「「「はぁ、心配して損した」」」」




おい、お前はいつの間に有名になったんだ?


それと、なんだこの圧倒的な信頼は......?


僕が街を離れている間に何があった?




僕の疑問が尽きない。





「お、おいあんた達っ! ど、どど、ドラゴンだぞっ!? しかもこの大きさっ! 間違いなく古代種だっ! は、は、早く逃げないと......」


「い、いやっ、もう逃げても無駄だっ! は、ははは、いい人生だったぜ......」


「おいおい、落ち着けって。確かにドラゴンのまま街を飛び回られた時は心臓が止まるかと思ったが......」


「ドラゴンのまま『頼むのじゃっ! その串焼きをっ! どうか妾に恵んでくれなのじゃっ!』とか言ってるのを見たら......ねぇ?」



「「「「「怖くなくなっちゃうよな?」」」」」



「それに執行者ったらアイツ(・・・)をぶっ潰してくれた奴だろ?」



「「「「「「うん、彼なら信用できるっ!」」」」」」



.........なるほど、なるほど。


とても説得力のある説明をありがとう。



「おい、白夜。結局恵んでもらったのか?」


『うむっ! 美味だったのじゃっ!』


「はい、お前しばらくご褒美無しね」


『ぬがぁぁぁぁぁっっっ!?』


「クハハハハハハッッ! 我が来たぞォっ!!」


「「「「え......誰?」」」」








僕は思う。








なぜこいつらをパーティに加えてしまったのか、と。






そんな後悔は後の祭りだった。






☆☆☆





今回、白夜に来てもらうにあたってレオンの卵と恭香は、レイシアに預かってもらっている。




というわけでギルドまで来たのだが......



「おい、ルーシィ。何故武装してここにいる?」



そこには武装したルーシィやエルビン。


それだけでなく他の冒険者たちの姿も見えた。


恐らくは百人程度は居るだろうか?



「あら、右腕ないじゃない! 少し待ってね、いま戻すわね? 『オールヒール』♡」


死神の加護の影響もあってか、むくむくと生えてくる腕。


......気持ち悪っ!!



「それにしても凄いな、流石はLv.4......これならアーマーの顔面治せたんじゃ......」



「そう? 私は全力でやったけれど、顔面と股間だけは治せなかった(・・・・・・)わよ? ......あぁ、話戻すわね? 白夜ちゃんが、『主様の新しい従魔が生まれるのじゃっ! ランクSSSなのじゃっ!』って触れ回っていてねぇ......」


絶対に治せたのに治さなかったな、この筋肉。


そう確信した。





が、今、なんて言った?



「それを聞いたギルドマスターが、急遽、この街の冒険者や、OB、OGを集めまくってな?」


そう続けるエルビン。



「おい、白夜。」


「ん? なんじゃ?」


「お前、晩飯無しね」


「ぬがぁぁぁぁぁっっっ!?」



「うふふ♡ みんな『彼は一体、どれだけの戦力を揃える気だ?』って言って無償で集まったのよ?.........って、ねぇ? その後ろの女の子......いや、気のせいよね?」



......うん、気のせいじゃないと思うよ。


きっとルーシィの勘は、こう言ってるのだろう。



『またヤバイの連れてきやがった』と。





「.........いや、気のせいじゃないですよ、ルーシィさん。コイツ、そこのドラゴン娘よりやべぇ奴連れてきやがった......」



そんな、またどこかで聞いたことのある声が後ろから聞こえた。



後ろを振り向くと、そこには赤い髪をした鎧のおじさん────ブルーノがいた。


しかも後ろに騎士団を引き連れて。




「まさか騎士団まで来ちゃったのか?」



「お前......SSSだぞ? これから生まれるのは......って言うか、騎士隊長さん、そりゃあどういう意味だ?」


そう、エルビンが問う。




あっ! まずいっ! ブルーノは鑑定持ちだっ!!



どんなに鑑定レベルが低くても、種族名だけは確認できるのだ。





───それが、遥かに格上の相手だったとしても。




そう思った時にはもう遅かった。




「あ、あぁ、まさか古代種のドラゴンだけじゃなく、あの伝説の『滅亡の使徒』をテイムしてくるとは......しかもソイツ、進化......してないか?」






瞬間、ギルド内を静寂が支配した。








「クハハハハハハッッ!! その通りっ!」




中二病の高笑いがギルドに響く。




あぁ......終わったな、これ。



レイシア辺りがまた頭を抱えることになるのだろうか?







そんなことを考えていると、噂をすればなんとやら。




「騒がしいと思ったら、もう帰ってきて......」



おそらくは先ほどの高笑いが聞こえたのだろう。



地下から出てきたレイシアが、僕のボロボロの姿をみて驚愕する、そして隣のナイトメアを見て更に絶句する。




あ、バレたな、これ。


その予想はどうやら間違っていなかったようで



「......少し、自重してくれ」





その目に光る物が見えたのは秘密。






☆☆☆





『あぁマスター、無事だった?』


「うん、全然無事じゃなかったよ」



地下の訓練場の中心には、僕よりも───もしかしたらナイトメアよりも───大きくなっているレオンの卵。


そしてその傍らには見慣れた教本が置いてあった。



ちなみに、ここにいる面々は、僕、恭香、白夜、ナイトメア、レイシア、ブルーノ、ルーシィ、エルビンの八名だ。




『それにしても、最古代種かぁ......確かにユニークスキル無しでも中級神クラスだね......』


そう、恭香が呟く。

.........ユニーク使えばどうなるんでしょう?



「クハハハハハハッ! 我は強いのだッ!」



くっ、白夜とは違う意味でめんどくせぇ......


見た目が三十路前のお姉さんが、黒に青い模様の入ったローブを着て高笑いしているのだ。


これが日本だったら......と思うとゾッとするね。



「って言うか、お前、あの大鎌どこいった?」



いつの間にか無くなってるじゃねぇか。



「クハハハハハハ! 魔導のスキルで擬似アイテムボックスを作ったのだよっ! クハハハハハハッッ!! 我すごい!」



......あぁ、そう。





それにしても、古代種の上は最古代種って言うんだな....。


ならば白夜も次の進化でこんな感じに......










「あれ、僕......弱くね?」



『......いや、他の二人が異常なだけだよ』


「あぁ、お前もかなり強いからな? 私でもタイマンで相手するのが精一杯だろう」


『いや、真夜中にマスターとタイマン張って勝てる強さを持ってるレイシアさんもかなり常識外だからね?』


「「「同感」」ね♡」


「......」



......まぁ、なんだ。



あの二人が頭おかしいってことか?



『全くもってその通り』



......はぁ、もう、あれだな。


主人公がどうのこうの考えるの、やめよう。






そう、決心した僕だった。




「そんな事より、レオンの様子はどうなんだ、恭香?」


『あぁ、レオン君なら数分後には生まれると思う......』




ピキッ!




「「『「.........えっ?」』」」



恭香が、そう言い切る前に、何かがひび割れる音がした。




「ま、まさか......もう生まれるのか?」



恭香が計算を間違えた?


たった数分のミス。


───だが、『理の教本』である恭香が......?




そんな疑問が頭を過ぎったが、




ピキッ、パキッ!




卵から発せられる音が大きくなり......







────そして、










『こっ、この魔物はっ!?』








恭香の驚愕に染まった声が聞こえた。




次回! レオンの正体とは!?


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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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