第62話
ナイトメアの詳しい容姿としては、
身長二メートル前後。πがでかい。
金髪ロングの蒼い瞳。フード付きローブ着用。
下はYシャツに黒のタイトスカート&パンスト。
見た目の年齢が二十代後半。って感じですね。
ローブ脱いだらOLさんです。
あぁ、やっとロリっ子以外がパーティに.....
あの後、
「な、なんじゃこやつはっ!?」
「クハハッ! 古代種のドラゴンよっ、我を忘れたかっ!? 我が名はゴッドオブ・ナイトメア! 破壊神の生まれ変わりにして世界最強の魔術師なりっ! クハハハハハハッ!」
「いや、真面目にわからんのじゃが......だが、この圧倒的威圧感.....どこかで感じた気が......」
「.........ぐすっ」
という感じでナイトメア───ひとまずはそう呼ぶこととしよう───が拗ねてしまったのだが、白夜にコイツの正体を明かしてやると、
「なにぃっっっ!? あ、あの骸骨じゃとっ!? と、到底信じられんが......確かにこの感覚......間違いなさそうじゃな......」
数百年前、ナイトメアの封印が解かれた際その場に居合わせた白夜としては、その時の威圧感にも及ぶ───いや、それ以上に違いない。
「ク、クハッ、クハハッ、クハハハハハハッッ!! よ、ようやく我を思い出した様だなっ! 竜の子よっ! さぁ! 我に恐怖せよっ! クハハハハハハッッ!!!」
そう、ナイトメアは元気を取り戻したのだったが、
───それは間違いなく、空元気であった。
だが、白夜はそこへと追い討ちをかけるかのように、山の惨状を眺めながら、
「いや、のぅ? いくら強くても、これはないんじゃないのかのぅ? 妾より馬鹿じゃの、お主。」
「ぐはぁっっ!?」
追い討ち、と言うより止めを刺してしまった白夜であった。
吐血し、ぷるぷる震えているナイトメア。
あんまり強そうに見えなくなったな.......。
ステータス、確認してみるか.........?
僕はこの時の行動を、少し、後悔することになる。
何故なら、
名前 ギン=クラッシュベル (19)
種族 吸血鬼族(真祖)
Lv. 799
HP 10300
MP 94560
STR 17600
VIT 18200
DEX 30900
INT 70400
MND 50400
AGI 37800
LUK 899
ユニーク
正義執行Lv.1 (new)
真祖
マップ
影魔法Lv.4
魔導Lv.1
アイテムボックスLv.3 ↑+1
影の王Lv.3
経験値3倍
吸血
眷属化
限界突破Lv.1
疾風迅雷Lv.3 (共有) ↑+1
アクティブ
創造Lv.2
鑑定Lv.3
威圧Lv.2 ↑+1
テイムLv.4 ↑+1
パッシブ
小剣術Lv.4
刀術Lv.1 (new)
体術Lv.2 (new)
拳術Lv.1 (new)
蹴術Lv.1 (new)
並列思考Lv.3
魔力操作Lv.2
危険察知Lv.3
直感Lv.2 (new)
全属性耐性Lv.4 ↑+1
混乱耐性Lv.3
痛覚耐性Lv.4 ↑+2
毒耐性Lv.3 ↑+1
石化耐性Lv.3 (new)
出血耐性Lv.3 (new)
アクロバティックLv.2 ↑+1
称号
迷い人 執行者(new) Cランク冒険者(new) 創造神の加護 死神の加護 魔導神の加護 白銀竜の主 獄夢の主(new) 竜殺し 超越者 魔導の神髄
従魔
白銀竜プラチナドラゴン
ゴッドオブ・ナイトメア (new)
名前 未定 (6982)
種族 ゴッドオブ・ナイトメア
Lv. 5
HP 258000
MP 768000
STR 121100
VIT 98020
DEX 569600
INT 698000
MND 138900
AGI 81400
LUK 202
ユニーク
神化 (new)
獄夢の世界 (new)
魔導Lv.1 (new)
限界突破Lv.1
忠誠心Lv.1 (new)
アクティブ
身体強化Lv.1 (new)
念話Lv.1 (new)
威圧Lv.3 (new)
パッシブ
鎌術Lv.5 ↑+1
気配察知Lv.1 (new)
気配遮断Lv.3 ↑+1
危険察知Lv.1 (new)
魔力察知Lv.3 (new)
魔力操作Lv.3 (new)
魔力遮断Lv.1 (new)
並列思考Lv.4 ↑+1
全属性耐性Lv.4 (new)
痛覚耐性Lv.5
毒耐性Lv.4 ↑+1
称号
中二病(new) 神格(new) 獄夢(new) 破壊神の加護(new) 魔導神の加護(new) 滅亡の使徒 大陸落とし 超越者 ギンへの忠誠(new) 魔導の神髄(new)
強くない訳が無かったのだから。
☆☆☆
「まぁ、そんな感じになりまして......」
「「「.........」」」
そして今現在、ギルドの面々へと説明をしていた。
すぐ終わるものだと思ってたら三十分以上音沙汰なしだったのだ。しかもその上、膨大すぎる魔力が感じられた、と思ったら山の山頂付近が跡形もなく消し飛んだのだ。
......誠に申し訳ございませんでしたッ!
国に喧嘩売っておいて、何を言っているのだか。
やはり根っからの日本人である。
「そ、それは本当にあのナイトメア・ロードなのか......? SSSランクの......?」
そう、恐る恐る聞いてくるベラミ。
やはり、『大陸落とし』で有名なナイトメアさん。
昔話にもなってるらしいからね。
題名『滅亡の使徒と傲慢大陸』とか。
きっとそんな感じだろう。
「う、うん。もう進化しちゃったらしいけど......」
「「「「ひいいぃぃぃぃっ!?」」」」
冒険者たちの大絶叫が響いた。
あれほどの魔力だ。信じないわけにはいかないのだろう。
「あ、あのっ! そ、そ、そそ、その、ナイトメアさんは、い、今どちらへっ!?」
そう聞いてくるは顔面蒼白なブリジットちゃん。
.........これ言っても大丈夫なのだろうか?
「い、いやぁ、とっても言いづらいんだけど......」
ゴクリ、と音がなる。
「そこ、みんなの後ろに立ってるよ?」
ベラミを除いた全員が気絶した。
☆☆☆
「クハハハハハハッ! 我も有名になったもんだなっ!」
あの後、ぷるぷると震えているベラミから報酬を受け取ると、僕たちは白夜に乗ってパシリアへ帰ることにした。
そして現在進行形で、白夜の上に乗ったナイトメアがはしゃいでいる、というわけだ。
(なんだが凄いことになってるね......)
恭香に念話で事情を話した時の第一声が、それだった。
はぁ......全くもってその通りです。
(そもそもナイトメア・ロードがもう既に古代種だったのに......それが進化するとか殆ど前例がないよ......? しかも神格所持者って......本人がその気になればいつでも神様になれる状況だよ、それ?)
......そんな事じゃないかと思ってましたよ。
何か、変な単語が聞こえた気もするが......気のせいだろう。
(それに、なんだがスキルとか称号も大変なことになってるみたいだしね......正義執行なんて、聞いたこともないんだけど?)
そう、一番大変なのはステータスだが、スキルと称号もかなりやばい事になっているのだ。
正義執行Lv.1
自ら正義と断定したことを為す時のみ発動可能。
身体を"執行者モード"へと移行。
時間制限や反動は無く、スキルレベルに応じて能力が上がる。
Lv.1 ~ 全ステータス1.2倍 全状態異常無効
神化
神格を持ち、且つ神に至っていない者の持つ能力。
その身を一時的に神へと昇華させ、自身の能力を爆発的に増大させる。
獄夢の世界
効果範囲の空間を結界によって隔絶。
その結界の中に、自らの世界を構築する。
その世界の中において、使用者は神に等しく、理から外れた事象を起こすことも容易い。
──それは、自分の死すら無かったことにする程に。
(世界の名前と内容は使用者によって異なる)
神格
神格を得た者の証。
己が望めば神にもなれる。
破壊神の加護
破壊神の加護を受けた証。
進化時のステータス上昇極大。
(会得経験値3倍、大器晩成)
P.S. テメェ、俺の生まれ変わりを名乗るだなんていい度胸してんじゃねぇかッ! ハッハッハ!
「神様って、暇なんだろうか......?」
(.........何人かは、の話だよ?)
それでも否定はしないんだね......
それにしても、神格......ねぇ。
死神ちゃん、僕より優秀そうな部下候補が出来ましたよ。
もうコイツ、引き取ってもらえませんかね?
冗談半分にそんな事を思いながらも、僕たちはパシリアへと戻るのだった。
この時の僕たちは、まだ知らない
───もっとヤバい存在が、誕生しようとしている事に。
ナイトメアは文字通りの化け物です。
最早SSSのクラスに収まりませんね......
※因みに吸血鬼(真祖)の進化条件は、
・圧倒的強者への勝利
・血の全損
・???
となっております。
次回、レオン君誕生なるか!?
 




