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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第二章 冒険者編
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第58話

バトルシーンのみです。

僕は考える。






何故こうなった? と。







僕は思い出す。




『いや、レイシアさんを馬鹿にされて怒らないわけがないだろう?』


とはベラミの言。



『お兄さんが馬鹿にされてるんですよ!? そりゃ怒りますよっ!』


とはブリジットちゃんの言。



ちなみに、



『......なぜ僕をお兄さんと呼ぶ?』


『はっ!? な、な、何となく...?』


『ふぅーん......? それで? なんで僕が馬鹿にされてブリジットちゃんはおこっちゃったのかなぁ?』


『うぐっ......な、なんとなくですっ!』


顔を真っ赤にして叫ぶブリジットちゃん。



───ふっ、僕も罪な男だぜ.....


でもさ、そろそろ成人女性にモテてもいいんじゃないでしょうか?




という場面もあった。







そして最後に思い出すは、






『決闘じゃぁぁぁぁっっっ!!!』



との、豚の言。





そして現状。




現在地は街の郊外。



目の前には完全武装した騎士たち総勢500人。



対して僕はフード付きジャケットに半ズボン。


それに加えて予備のブラッドナイフ一振りのみだ。


───一応アイテムボックスに入れてきた死神のコートを羽織ってはいるが、恐らくはあまり意味はなさないだろう。まだ完全に乾ききってないし。




街中(・・)の人がギャラリーに来ている。


......何だか僕のことを心配しているような目をした人たちばっかりだな......。そんなに弱そうに見えます?





───それと、こっち見てんの分かってるからな、アーマー君?







とまぁ、そんな状況だ。




「これよりッ! 領主の軍兵 対 "執行者" ギン=クラッシュベルの試合を開始するッ! この勝者がバジリスク討伐の権利を得ることになるのだぁぁぁッ!!」




豚が叫ぶ。




歓声は無い。





「「「「「一緒に討伐すればいいのに......」」」」」



そんな声が聞こえたような気がした。





ちなみにこの状況は、



『騎士全員と彼を戦わせてみたら分かるのでは?』


『ふふっ、もちろん勝ちますよね? 負けたら恥どころじゃありませんし......あっ、もちろん受けますよね?』


とかほざきやがったあの二人のせいである。




僕と騎士たちの気持ちにもなって欲しい。



僕→討伐レースにすれば早く終わったのに......


騎士→なんであの豚のために誰かも知らない奴と.....



という訳だ。


得するのはあの二人と一匹だけなのだ。


───あぁ、あの豚の後ろにいた騎士だけはめっちゃやる気なんだけどね......




豚はみんなの反応に不機嫌そうに鼻を鳴らすと、





「それではっ! 決闘開始だァっ!!」






やはり、歓声はなく、


まるでそれが合図になったかのように正午の鐘が鳴った。





☆☆☆




「『ウッドバインド』!」



土魔法Lv.3

『ウッドバインド』

魔力で創った木のつるで対象の身体を縛り上げる。

完全なる捕獲用。威力は低い。



という魔法を初っ端から発動した。



何故土魔法が発動出来るかというと、魔導Lv.1では、六属性それぞれのLv.3までは使用できるのだ。


つまりは、火、水、風、土、光、闇、の全属性が使用可能なのだ。まさにチートですね。




───まぁ、相手からしたら悪夢でしか無いのだが。



「な、なんだこれはっ!?」


「み、身動きが取れん!」


「こ、これはっ!? き、木属性魔法っ!?」


「しかも全員同時にかけるなど...なんという魔力量だ!」



流石の騎士様たちも、僕が大量の魔力で創り出した木のつるが相手では身動きすら取れないらしい。




まぁ、豚やアーマー君に圧倒的な力量差を見せつけるためにも、まだまだ追い打ちするんだけれどね?



「『雷龍召喚』!」



瞬間、僕の掌から大量の雷が発生。


その雷は空中で形を変え、



そして────




「「「な、なんじゃこりゃぁっっ!?」」」





魔導Lv.1

『雷龍召喚』

魔力で生み出した大量の雷を龍へと変形。

その雷龍を魔力操作スキルによって操作する。

魔力を込めるほどに電圧が上昇する。




そこには身体中から雷を発する、()がいたのだ。


白夜のような、()ではなく、日本風な、()だ。



服すら広めてない連中が龍なんて広めるはずもなく、


初めて目にする圧倒的な存在に、全員が空を見上げて目を見開いている。




そして、




「戦闘中によそ見する奴らがAAAなんて勝てないぞ?」





そんな僕の声と共に、彼らは雷龍に飲まれて行ったのだった。

カッコつけてますけど、主人公も昼間じゃSランク下位ですからね?


しかもギリギリの。

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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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