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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第二章 冒険者編
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第38話

やっと物語が進行します。

卵の育て方。

①温める。

②魔力を注ぐ。(EXなら1日10000ほど)

③愛情をこめる。


以上。


との事だった。

ちなみに情報源は恭香です。



「ほれほれー、はやく大きくなるんじゃぞー?」


先程から白夜が魔力と愛情を込めている。

何だろう、子供が大きな卵を抱えて座っている様子は、なんだかとっても和むものがあった。



それにしても死神の野郎、とんでもねぇ置き土産を置いていきやがった......。片方はクラーケンの子供。もう片方は正体不明の謎の卵。どっちに転んでもやばい奴しか入ってねぇじゃねぇかっ!


はぁ、どうしよう? この中からゾンビとかリッチーとか、そういう仲間にしたくない系のグロいやつが出てきたら。今もなお愛情をこめている白夜の顔が一瞬で凍りつくに違いない。恐らくはトラウマもんだ。


まぁ、そんな時は骸骨と同じ牢獄(影の中)行きが決定かな?



そんな事に思いを馳せる僕であった。




☆☆☆



流石にここまで品質が高くなると滅多な事じゃ割れない、との事なので、僕はその卵を白夜に預けたまま出発することにした。


ちなみに僕たちが転移した場所からは一本だけ道が通っていて、その道を辿れば迷い人の案内所的な所に着くらしい。


......この世界、迷い人って珍しいんだよな?


なんだか妙に手馴れてる感じがするし、それにこの一本道で迷うって、この世界の人は大丈夫なのだろうか。


『いや、それだけ迷い人は重要だってことだし、この道は迷い人以外は使えないように魔法がかけられているだけだよ?』


......さいですか。



「恭香、一番近い街はどこなんだ?」


『えーっと、迷いの森のすぐ近くに街があるね、名前は、"パシリア"。迷い人が現れた際に訪れるための街、となってるよ?』


パエリアみたいな名前だな。



「うーん、迷い人って隠した方がいいか?」


「いや、隠さなくていいと思うけど、ステータスはLv.1の状態に隠蔽して加護も消した方がいいよ、絶対」


うーん、じゃあこんな感じか?



名前 ギン=クラッシュベル (19)

種族 吸血鬼族(真祖)

Lv.1

HP 100

MP 500

STR 200

VIT 80

DEX 200

INT 300

MND 60

AGI 150

LUK 100


ユニーク

真祖

影魔法Lv.2

アイテムボックスLv.1

吸血

眷属化


アクティブ

水魔法Lv.1

風魔法Lv.1

付与魔法Lv.1

鑑定Lv.2


パッシブ

小剣術Lv.3

危険察知Lv.1

全属性耐性Lv.2

混乱耐性Lv.2

アクロバティックLv.1


称号

迷い人


従魔

エンペラードラゴン



と、僕はこんな感じで。


何だろう、このステータス。

すんごい懐かしいというか、なんというか。



ちなみに白夜は、



種族 エンペラードラゴン (1082)

Lv. 799

HP 10000

MP 6000

STR 9100

VIT 5200

DEX 16500

INT 8000

MND 7500

AGI 21800

LUK 100


ユニーク

時空間魔法Lv.3

人化Lv.1

限界突破Lv.1


アクティブ

火魔法Lv.3

風魔法Lv.2

光魔法Lv.1

威圧Lv.2


パッシブ

爪術Lv.3

竜鱗

気配察知Lv.4

全属性耐性Lv.2

状態異常耐性Lv.1


称号

神童 超越者



うん、よく分からなかったけれど、初期の白夜と邪竜のステータスから考えたらこんなものではないだろうか?


『まぁ、妥当だね。すこし敏捷値が高い気もするけど、変異種だって言えばなんとかなると思うよ?』


「それにしても懐かしいのぉ、確かに妾にもこんな時代があったのじゃ......」


今のステータスからは考えられない低さ──当時はかなり高いと思っていたのだろう──を見て、思わず感傷に浸る僕たちであった。



☆☆☆



まぁ、そんなこんなで歩いていると、何やら少し話し声が聞こえてきた。


「こ、これってもしやっ!?」


『盗賊イベントとかじゃないからね?』



......いや、分かってたよ、うん。



もう少し歩を進めると、やはりというか、なんというか。やっぱり森から出てしまいました。それで? 話してたのは森を警備しつつ迷い人を捜索中の騎士さんってこと? 夢もクソッタレもない世界だな、ここは。



そこに居たのは二人の騎士だった。

二人もこちらに気づいたのかギョッとしている。


「──ッッ!? お前たち何者だっ!?」


騎士さんたちが剣を構えてそう聞いてきた。


「うわっ!? い、いや、なんだか目が覚めたらここにいたんですけれど......。って言うかここって、一体どこですか...?」


((さすがは演技がうまい)のじゃ)


うるせぇよ、ここで迷い人ってアピールしとかないとめんどくさい事になるだろうが。ここは全力で演技をするべき場面だろう。



「気付いたらここにいた...だとっ!? コイツはっ...」


「お前っ! ちょっと付いてこいっ!」


僕の姿を見て驚愕する騎士たち。

ん?僕の何を見て驚いたんだ?



(この世界では存在しない黒髪だからだよ。紺色とかはあるんだけど、それでも完全な黒は存在しないからね)


(うーん、この世界には髪を染める塗料とか無いのか?)


(うん、以前の迷い人たちは本当になにも広めなかったみたいでね。ある事はあるんだけれど、それでもマスターみたいに完全に黒にすることは不可能だよ)


(わ、妾は銀なんじゃが...大丈夫かのぅ?)


(いや、それは僕がなんとか誤魔化すから、白夜は"うむ"とだけ言っておいてくれ)


(う、うむ。わかったのじゃっ!)




そんな脳内会話をしている間にも、どうやら目的地へと到着したらしく、騎士に「少しここで待っていろ」と言われた。


そこはどうやら迷いの森の駐屯基地のようで、他の騎士たちもあちらこちらに見られる。へぇーやっぱり騎士って強そうだなぁ....。


そんな事を思いながらも何処かへ去ってゆく二人の騎士のうち、強そうな奴の方を鑑定してみた。



名前 カムナッカ(35)

種族 人族

Lv. 58

HP 320

MP 60

STR 240

VIT 350

DEX 160

INT 105

MND 150

AGI 175

LUK 24


ユニーク

なし


アクティブ

剣術Lv.2

槍術Lv.2

風魔法Lv.2

身体強化Lv.2

馬術Lv.3


パッシブ

剣術Lv.2

槍術Lv.2

馬術Lv.3

危険察知Lv.2



称号

エルメス王国騎士




「......」


(いや、これでも充分強いからね? 一般人なんて殆どが1桁か2桁前半なんだから)


いや、そう考えたら確かに強いのだろう。


だけど...


(Lv.1の僕よりステータス合計低いんだよなぁ...)


仮に2人とも運を抜かして考えたとしても、それでも僕より低い......よな? 計算が間違ってなければそうなる。


僕のステータス、もっと低くした方が良かったか....?









あと、お前、名前どうした?




☆☆☆



「ガハハハッ! なんだ? 今度は本物が出てきたのか?」


先程の騎士達が新しいおじさんを連れてきた。

なんだがとてもガタイが良くて、赤い髪をしたおじさんだ。なんだか鎧の形まで違うし......

うん、今のうちに鑑定しておこう。



名前 ブルーノ(42)

種族 人族 (ハイヒューマン)

Lv. 328

HP 4200

MP 600

STR 3050

VIT 4100

DEX 960

INT 320

MND 690

AGI 2400

LUK 32


ユニーク

なし


アクティブ

火魔法Lv.2

水魔法Lv.1

身体強化Lv.3

鑑定Lv.2



パッシブ

剣術Lv.3

槍術Lv.3

馬術Lv.4

気配察知Lv.3

危険察知Lv.3

混乱耐性Lv.3

痛覚耐性Lv.2



称号

エルメス王国三番隊騎士団長




たっ、隊長!?

なんだかマジな人が出てきたぞ...?


(それだけ迷い人は重要だってことだよ)


な、なるほど。


というか、この人けっこう強いな......

多分だけどAAの下の方にはいるんじゃないか?

さっきのカムナッカとは全然格が違う。

というかハイヒューマンに進化してるし......。



そんなことを考えていると、彼は鑑定を使ったのか、


「ほう? お主、迷い人で間違いないようだなっ!」


と言った。


瞬間、辺りでこちらをチラチラ見ていた騎士たちがびっくりした様子でこちらをガン見してきた。まぁ、確かに100年に1度立ち会えるかどうか、という迷い人が現れた現場に居合わせたのだ。そりゃ思うところもあるだろう。



まぁ、そんなこんなで僕たちは迷い人として認められ....



たら良かったのだが。




「ただ、お前()。ステータス隠蔽してるだろ?」






迷い人と認められたはいいものの、また、新たな問題が起こりかけていたのだった。

懐かしいステータスですね...


さて、何故ステータス隠蔽がっ!?




...いや、従魔のことろ見たら分かるでしょ。


おバカ三人トリオでした。

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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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