第29話
最北の大部屋のラスボスあらわる!?
今回はシリアス分強めです。
僕は今現在、黒狼モードで北へ北へと向かっていた。
あの後、僕たちはオートマタの大部屋に別れを告げてラスボス部屋まで移動することに決めたのだった。
え?白夜のお願い? あぁ、それなら、
「うむ! このお願いはまた今度に取っておくのじゃっ!」
との事らしい。何をお願いしてくるのかは不明だが、きっと僕が嫌がるような事はしてこないであろう。僕は白夜がそういう女の子だと信じているよ。うん。
『それにしても、なんか不気味だな...』
『う、うん...そうだね』
「さっきから魔物に一体も出会ってないのじゃ」
あの大部屋を出て1時間が経とうとしていた。
それなのにも関わらず魔物が居る気配が全く無いのだ。
気配察知Lv.4の白夜や、僕のマップですら一体も感知できないのだから本当に不気味で仕方がない。
それに、今までの大部屋には敵であることを示す赤い点が描かれていたのにも関わらず、今向かっている最北の大部屋にはそういった生物の反応がひとつもないのだ。
魔物の消失。
マップに映らないボスの存在。
そして...
僕の頭の中には危険察知の警鐘が鳴り響いていた。
☆☆☆
そのまた1時間後。
僕たちは最終目的地である最北の大部屋の前にいた。
「なぁ、今まではこんなもの無かったよな...?」
『う、うん。何だか不気味だね...』
その大部屋の入口には、今までは大部屋には存在しなかった大きな扉があったのだ。
その扉は黒一色で塗りつぶされており、その中心には、巨漢の鬼、大きな蠍、禍々しい竜、髪の長いの人形がそれぞれ描かれていた。この4体は恐らく大部屋の中ボスたちだろう。巨漢の鬼、恐らくオーガの上位種かな? コイツが白夜のいた部屋の中ボスだったとすれば話が噛み合うだろう。
僕たちが扉に近づくと、僕の身体から3つ、白夜の身体からは1つの人魂が姿を現し、その扉のそれぞれの絵に吸い込まれていった。恐らくはそれぞれのボスを倒した証明かなにかだろう。きっとこの扉は4体のボスを倒さなせれば開かないものなのだろう。まぁ、それは別にどうでもいいのだが......
突如、ゴゴゴゴゴッ、とまるでこのダンジョン自体が揺れているのではないか、と錯覚する程の大きな揺れが起こり僕たちは思わず体勢を崩す。Lv.500超えのパーティですらこれなのだから、恐らくはマグニチュード9.0くらいの大きさなのではなかろうか?
「だ、大丈夫かっ?」
『う、うん。私は大丈夫。白夜ちゃんは?』
「妾も何とか大丈夫なのじゃっ! それよりも主様っ!後ろを見るのじゃっ!!」
──ッッ!?
それはあまりにも突然だった。
僕はこれまでの間、常にマップを確認しながらここまで来ていた。にもかかわらず魔物の気配は1度として無かった。だからだろうか。油断していたのは。
「ぐふっ!」
僕の身体は何者かによって吹き飛ばされ、咄嗟に腕のみを竜へと戻した白夜によって受け止められた。
「主様っ、これはちとまずい事になったぞ!」
「くっ! あ、ああ。今回は白夜にも手伝ってもらうぞ! でないと恐らく......」
僕は吹き飛ばされた瞬間に相手のステータスを覗き見ていた。
種族 レッドオーガ(隷属)
Lv. 382
HP 12000
MP 0
STR 9800
VIT 8900
DEX 520
INT 80
MND 420
AGI 4200
LUK 21
ユニーク
剛拳Lv.3
アクティブ
闘気Lv.3
威圧Lv.3
自己回復Lv.3
パッシブ
棍棒Lv.2
体術Lv.3
腕力強化Lv.4
危険察知Lv.1
称号
破壊王
たしかに強い。
攻撃力がかなり高く、近接戦闘では確実に不利だろう。
まぁ、それでも今の僕なら余裕で勝てる相手。
コイツが1体だけならば。
いつの間にか開いていた黒色の扉からは続々と敵が出てきているところだった。それも、
種族 キラースコルピオン(隷属)
Lv. 420
HP 5080
MP 690
STR 5200
VIT 7620
DEX 4900
INT 265
MND 7500
AGI 3480
LUK 69
ユニーク
致死毒保有
アクティブ
土魔法Lv.3
威圧Lv.1
パッシブ
堅殼Lv.4
全属性耐性Lv.3
毒耐性Lv.5
気配察知Lv.3
気配遮断Lv.3
痛覚耐性Lv.2
称号
破国の死神
種族 グレートドラゴン(邪竜) (隷属)
Lv. 582
HP 3600
MP 18600
STR 4300
VIT 3200
DEX 6900
INT 9100
MND 8400
AGI 12600
LUK 38
ユニーク
狂化Lv.3
アクティブ
闇魔法Lv.4
風魔法Lv.3
威圧Lv.3
パッシブ
竜鱗
爪術Lv.3
危険察知Lv.2
気配遮断Lv.4
闇属性耐性Lv.4
毒耐性Lv.2
称号
魔道王
種族 オートマタ・レプリカント (隷属)
Lv. 650
HP 11800
MP 60
STR 10100
VIT 20900
DEX 5680
INT 2
MND 10900
AGI 3900
LUK 6
ユニーク
神の髪Lv.1
限界突破Lv.1
アクティブ
闘気Lv.4
並列思考Lv.2
自動回復Lv.3
パッシブ
体術Lv.4
称号
拳聖 超越者 鉄壁 レプリカント
「......ちょっと強くなり過ぎじゃないか?」
『ひっ!? さ、蠍っ!?』
「くっ、しかもこれだけじゃ無いのじゃろう?」
今現在もこの大部屋からは何体もの魔物が出てきていた。それらの全てが、レッドオーガ、キラースコルピオン、邪竜、オートマタ・レプリカントなのだ。まさに地獄絵図。はは、もしかして今回だけでLv.MAXまで到達するんじゃないか?
まぁ、それも
種族 ナイトメア・ロード(6982)
Lv. 999
HP 18900
MP 50600
STR 12800
VIT 9820
DEX 41600
INT 49900
MND 12890
AGI 6400
LUK 58
ユニーク
隷属化
悪夢の世界
限界突破Lv.1
アクティブ
火魔法Lv.4
闇魔法Lv.4
複合魔法Lv.3
パッシブ
鎌術Lv.4
気配遮断Lv.2
並列思考Lv.3
火属性耐性Lv.4
闇属性耐性Lv.3
光属性耐性Lv.4
痛覚耐性Lv.5
毒耐性Lv.3
称号
悪夢 滅亡の使徒 超越者 大陸落とし 魔の深淵
生きていたらの話だが。
ナイトメア・ロード(SSS)
確実に白夜より強いです。
その上AAAの大群も+α。
...ちょっとピンチ過ぎやしませんか!?




