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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第一章 始まりの物語
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第26話

今回は作戦会議、からの......


時空間魔法をユニークに変更しました。

僕がSランクと同等にやり合うには、まず、僕がある程度強くなる必要がある。何せ相手は一国の全軍隊を1人で相手どれるほどなのだ。それにスキルのレベルも一通りは上げておきたい。何があるかわからないのだし。


「レベル上げ、って言っても強い奴は粗方倒しちゃったしなぁ...」


『スキルも格下相手に使っても経験値が少ないよ?』


「うーむ......」


僕たちがマップを使って確認できる大部屋は全部で5つ。

ひとつは僕が最初に目覚めたかなり小さめの部屋。

ひとつはキラースコルピオンがいた、大きめの部屋。

ひとつは邪竜がいた、更に大きめの部屋。

ひとつはオートマタがいたかなり大きめの部屋、現在地だ。

そして最後が、最北に位置する、恐らくこのダンジョンのボスが居るであろう超大部屋。

他の小さな部屋を少しずつ回って行くのも手だとは思うが、これもあまり効率のいい方法ではないだろう。やるならば僕と同等か、それよりも格上の敵との一騎打ちが望ましい。


「うーん、なにか無いものかなぁ...」


「うむ、主様よ。ひとつ提案なのじゃが」


白夜が提案? コイツは精神年齢は10歳だけど、それでも実年齢は僕達の中では1番だ。こういう時に限るとかなり頭が働くのだろう。


「おお! 流石に長生きして...」


「主様? ころされたいのかのぉ?」


「......すいません」


やっぱりコイツには年齢の話は禁句なのか......。


「まぁ、よい。主様じゃしのぅ。それで提案なのじゃが、主様は、自分より格上で、かつ死の危険が少なく、それも何度も戦える。そんな敵をお望みなのじゃろう?」


「あ、あぁ。最大限まで理想を求めるとそんな感じだな。でもこのダンジョンにそんな奴は居ないだろう? まさか時空間魔法でダンジョン外のそんな奴の所まで連れていく気じゃないだろうな?」


レベル上げのためとはいえ、1度でもこのダンジョンを出てしまうと、それはそれで何だか負けた気になってしまう。出来れば遠慮したいものだ。


「いやいや、主様よ。よく考えてみるのじゃ。このダンジョンの中における、自分より格上で、かつ意思疎通が可能で、何度も相手をしてくれそうな魔物が1人だけ存在するじゃろう?」



1人......? ってまさか!?



「カカッ! ようやく気づいたようじゃのう!」



僕より格上で、意思疎通が可能な相手。


そして、何度も相手をしてくれる、と言うのは『僕が勝って』ということでは無い。『僕が負けて』それでも何度も挑戦を受けてくれる、という事だ。


は、ははっ...そんな相手1人(・・)しかいないじゃないか.....。




「妾が直々に相手をしてやるのじゃっ!」




このダンジョンで間違いなく最強の存在と、僕は戦うことになったのだった。




☆☆☆



ダンジョンのボスであるSランクの魔物と戦うために、それよりも遥かに強いSSランクの魔物と戦うことになるとは、なんという皮肉なことだろう。


あのあと、僕は白夜に万能薬(神の毛)を使用して、呪いや傷などをすべて回復させた。あんなに強い強いと言っていた呪いが一瞬で回復した事からもこのアイテムのチートっぷりが伺えるだろう。残数8。



と、そんなこんなで元の姿に戻ってもらったのだったが...





「これは...凄いな......」



僕は思わず息を呑んだ。


傷がすべて回復した白夜を一言で言い表すならば『美しい』だろうか。全身を覆う白銀の鱗は白夜自身の魔力に呼応して輝いているように見える。すらっと伸びた首、そしてその先の顔からは人型の白夜からは感じられない気品さを感じられた。


前回の白夜は身体を丸めて居たので正確な大きさが分からなかったため、おおよそ体長50メートルと言った記憶があるが、それは全くの間違いだったと、ここに謝罪しよう。

白夜の体長は今目算しただけでも80メートルは軽く越しているだろう。仮に90メートルだとしても邪竜の3~4倍、といえばどれだけ格が違うか分かるだろう


初めて会った時は全身が煤けて血が滲んでいた上に、魔力が底をついていたため気づく事は無かったが、今の白夜は1度見ただけで格の違いを思い知らされる、オーラ、というか魔力なのだろう。それが溢れんばかりに滲み出ていた。


これがSSランク......か。

本当にコイツ1人で大陸くらい滅ぼせそうだよな......


そんな事をしみじみと思う僕だった。


「って言うか、何だか前の時よりも強くなったんじゃないか? 一応僕の従魔ってことで経験値は貰ってたんだろう?」


『うむ、確かにあの時と比べたらかなり魔力量が上がった気がするのじゃ』


『うーん、もしかして加護でも貰ったのかな? 何だか明らかに強くなり過ぎてる気がするんだけど...』



何だか色んな予想が飛び交ったが、やっぱりここは白夜のステータスを確認してみる事にした。



名前 白夜 (1082)

種族 白銀竜プラチナドラゴン

Lv. 809

HP 28200

MP 16800

STR 19000

VIT 10600

DEX 24000

INT 15600

MND 18000

AGI 46000

LUK 250


ユニーク

時空間魔法Lv.4

限界突破Lv.1

ダメージカットLv.3

疾風迅雷Lv.3

忠誠心Lv.4

真祖(共有)


アクティブ

念話Lv.1

火魔法Lv.3

風魔法Lv.3

光魔法Lv.2

威圧Lv.4


パッシブ

爪術Lv.4

竜鱗

気配察知Lv.4

全属性耐性Lv.4

痛覚耐性Lv.4

状態異常耐性Lv.3

呪い耐性Lv.3


称号

竜神の加護 神童 耐え忍ぶ者 超越者 ギンへの忠誠 魔導王




ステータスおよそ2倍に竜神の加護が来ました。


......これ、SSS行くんじゃないか?


『い、いや、流石にここまでとは思わなかったけれど、それでもSSの最上位止まりかな......? もしかして呪いってステータスを抑える力もあったのかも......』


さらっと心を読むんじゃない。


『ねぇ、マスター? 新しい称号とユニークスキルの内容見といた方がいいんじゃない?』


「......まぁ、そうだな」


さらっと聞き流されたが、それでも気になったので僕は称号とスキルに鑑定をかけたのだった。隠し能力とかあっても困るしね。



竜神の加護

竜神の加護を受けた証。

全ステータス大幅上昇。

(会得経験値3倍、Lv.MAXにて進化可能)



神童

天才と呼ぶのも烏滸がましい程の才能を秘めている証。

この称号を得る者は過去も含めて1握りしかおらず、

その才能は神にすら匹敵する。

(レベルアップ時ステータス増加量大)



忠誠心

特定の相手への忠誠を誓った証。

念話のスキルを会得。

自分が得た経験値に応じて、主も経験値を得る。

(自分の経験値を分け与えるわけではない)

Lv.1 経験値の10%

Lv.2 経験値の20%

Lv.3 経験値の30%

Lv.4 経験値の60%



......どこから突っ込めば良いのでしょう?


竜神の加護は、全ステータス大幅上昇と経験値3倍も分かる。


...Lv.MAXで進化って、なんぞや?

進化がありそうなのは分かってたけど、まさか条件が竜神の加護を得ることだなんて思いもしなかった。というか、Lv.MAXって数字で言うとどれくらいなんだい? 恭香さん、どうせ聞いているんだろ?


『......Lv.1000の事ですよ』


へぇ、あと191か、まだまだ遠いけれど、きっと白夜の事だからすぐに進化してしまうのだろう。何せ神童ですから。


「というか、白夜って僕に忠誠心なんて持ってたんだな」


『なぁっ!? 当たり前じゃろうがっ! 妾がどれだけ主様に尽くしたと思っておるのじゃっ!?』



白夜についての記憶を遡る。



忠誠を誓った直後に僕の睡眠を妨害。


翌朝目覚めると主を布団にして寝ている白夜。


僕の半裸をガン見。


なにかにつけ僕に対してボディタッチをしてくる白夜。


『ころされたいのかのぉ?』という声がフラッシュバック。




「......おまえ、僕の事大好き過ぎるだけだろ?」


『同感だね』


『なぁぁぁぁっ!?!?』


瞬間、白夜の白銀の鱗が真っ赤に染まる。

わかり易すぎだろう......。


僕は今流行りの鈍感タイプや難聴タイプのハーレム系小説の主人公ではないのだ。彼女が多少なりとも好意を寄せている事くらい、なんとなくだけど分かっていた。


「いや、でもこれは忠誠心じゃなくて...」


『初恋の相手にどう接すればいいか分からないけれど、とりあえず好きな人にべったりとくっついているだけの10歳児......にしか見えなかったよねぇ』


『なにぃぃぃぃっ!?!? そ、そんなわけあるわけないのじゃっ!! わ、妾はただ単純に、主様にちゅ、忠誠をな? って何じゃその生暖かい目はっ!? くっ! そ、そんな目で妾をみるなぁぁぁぁ!!』


美幼女に好意を向けられて多少なりとも嬉しいが、それよりも白夜自身をこうやって虐める方が断然面白いと感じるドSな僕と、その相方であるところの、友人の初恋を応援したいがそんな事よりもその姿が面白すぎてそれどころじゃないドSな恭香が、そこには居たのだった。


次回、もしかしたら白夜メインの閑話を挟むかもしれません。

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[気になる点] 一部抜粋 神童 天才と呼ぶのも烏滸がましい程の才能を秘めている証。 「おこがましい」は身の程知らず等のマイナス寄りなので、 神童 1000人の天才の中の1人の才能を秘めている証。…
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