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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第一章 始まりの物語
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第24話

僕はあなたの犠牲を決して忘れない。


ぴろりん!レベルが上がった!

ぴろりん!レベルが上がった!

ぴろりん!レベル.........



「お前の髪の事は忘れないよ」


『か、可哀想に......』


「うむ? スキンヘッドの方が似合っておるのじゃ」


白夜の一言がトドメになったのか、元ロングヘアーの現スキンヘッドが光の欠片となって散ってゆく。ん? でもコイツって変異体じゃなかったっけ?


『あぁ、身体はもうとっくに朽ちていたんだと思うよ? 身体を魔力で補っていたから身体から2型みたいな終わり方何じゃないかな』


「あぁ、道理で魔力が少なかったわけだ」


ただでさえ少ない魔力を体の構成に使ってたのならMP1ってのもうなずけるな。まぁ、魔力があったとしても結果は変わらなかったと思うけど。

って、今回はドロップアイテムあるのかな...?

完全に忘れてたけど、コイツも2型ってことになるならドロップアイテムとかあるはずだろう? 中ボスなんだし。


そんな願いが通じたのか、僕達の目の前には2つの宝箱が現れた。


「おお! 今回も2個あるのじゃっ!」


『め、珍しいね。連続かぁ...これもマスターの運が関係してるのかな?』


「ん? 僕の運がどうかしたのか?」


『いや、今のマスターの運ってどうなってるかなって』


あぁ、そう言えばまたステータス確認してないや。


「『ステータス』!」



名前 ギン=クラッシュベル (19)

種族 吸血鬼族(真祖)

Lv. 389

HP 2500

MP 25060

STR 2350

VIT 1550

DEX 2500

INT 5100

MND 3700

AGI 2560

LUK 488


ユニーク

真祖

マップ

影魔法Lv.3

アイテムボックスLv.2

影の王Lv.2

経験値3倍

吸血

眷属化

疾風迅雷Lv.1(共有)


アクティブ

創造Lv.2

水魔法Lv.3

風魔法Lv.3

付与魔法Lv.2

鑑定Lv.3

威圧Lv.1

テイムLv.3


パッシブ

小剣術Lv.3

複合魔法Lv.1

並列思考Lv.2

危険察知Lv.2

全属性耐性Lv.1

混乱耐性Lv.3

痛覚耐性Lv.1

毒耐性Lv.1

アクロバティックLv.1


称号

迷い人 創造神の加護 死神の加護 白銀竜の主 竜殺し 魔の真髄


従魔

白銀竜プラチナドラゴン




うわぁ、今回もひどいのとになってるなぁ......


まぁ、なんだ。

魔の真髄ってなんぞや、ついでに竜殺しも見とくか。


竜殺し

竜を1人で討伐した者の証。

竜に対する攻撃力が1.2倍。

竜からの攻撃2割カット。



魔の真髄

魔の真髄にふれた者の証。

MP、INT、MNDに補正大。



うわぁ、道理でこのステータスか。

というか、このMP25000って、ちょっと度が超えてません?白夜のMPの4倍以上だよ? なんだかもう、『魔力切れ』なんて言葉とは無縁になりそうだな......。

そういや、恭香は運がどうとか言ってたな。


「えーっとな、運は今488だぞ?」


『──っ! は、はははは、マスターは運のステータスがとんでもない事になってるの、気づいてる? 多分、運だけなら下級神越してるよ?』



...はっ?




☆☆☆



この世界において、『運』とは生まれた時に決まっている物であり、それは一生を通して変わらないものである。

もちろん加護だとか、埒外の力が働いた場合は別なのだが。

そして、この世界の人の運の平均。


それがおよそ、『20』である。


そして下級神が平均『400』であるらしい。



それに比べて僕が『488』(成長途中)である。




僕の本当のチートは運でした。



ということらしい。


「ん? ちなみに1番運が高い神様でどれくらいなんだ?」


『えーっと、運命神様で、最低でも(・・・・)5000越えらしいよ?』


やっぱり上には上がいるのだった。

って言うか5000って...運だけで勝てるんじゃないか?

はぁ、やっぱり神様は格が違うね!

それに匹敵する神祖もだけどっ!



そんなかんなですっかり忘れていたドロップアイテム。

白夜がまたこっちをキラキラした目で見ていた。

「まぁ、2つもあるし、先に選んできていいよ」


「ほ、本当かのぉ!? 主様大好きなのじゃっ!」


「これ、お年頃の女の子がそんな事言っちゃいけませんよ」


ってももう聞いてないみたいだけど。

2つの宝箱の前で目を輝かせている白夜は、本当に歳相応の女の子に見えて、思わず可愛いと思ってしまう僕だった。


まぁ、可愛いと思うだけで、性欲は湧かないんだけれど...


『!?』

心を読まないでください恭香さん。


『嫌だなぁ、読んでないよぉ』

...え?


「なに? 僕たちってもう以心伝心だったの?」


『いや、マスターのレベルが上がった事で私の出来ることも増えたってだけだよ、今回は魔力を消費してマスターの心を読んでみました♡』


くっ、嫌な能力だ。


『そんな事言わないでよ! って、あれ? 白夜ちゃん?』


え?白夜がどうかしたのか?

そっちを見ると宝箱が片方空いており、白夜は何だか肩を落としてこちらへ向かってきていた。その手にはドロップアイテムであろうピンク色の糸の束を掴んでいて、地面に引きずって歩いている。


「ど、どうしたんだ?」


「う、うむ、実はな......」


白夜は僕にその手に握られたものを見せてきた。


「──っ!? こ、これはっ!?」


もしや、『あれ』かも知れない。

いや、でもあれは......


僕は恐る恐る鑑定してみる。



神の髪の束 品質SSS


俺っちの髪、有効活用してくれよ?

使用すると身体の全ての異常を回復させる。

その効果は最高神の呪いすら解除する。

(傷や状態異常、呪いにHPやMPまで全快するぜっ!)


残り使用回数 10回




「「『くっ...アイツはいい奴だったっ!』」」


僕たちは(彼の)甚大な被害と引換に、超絶チートアイテムを手に入れたのだった。



☆☆☆



「気を取り直して、もうひとつの方を明けてみよう」


「『うん』」



薄情なヤツらだった。


「うーん、この大きさだと、中に入ってるのはかなりの大きさになるんじゃ...」


『うーん、多分だけど、昨日倒した邪竜の爪が2つは入るんじゃないかなぁ...』


ちなみに邪竜の爪ひとつで勉強机2つ分くらいです。


「うーむ、そうするとかなりの量になるのかのぉ?」


「何だかワクワクしてきたな!」


皆がワクワクしている中、僕は恐る恐るその蓋を開けてゆく。




『は、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!?!?!?』


そして恭香の絶叫が響き渡った。


「お、おい! どうしたんだ!?」


「き、恭香殿? もしや、これがどうかしたのかの?」


恭香が驚いたもの。それは恐らく、白夜が指さした先──宝箱の中の黒い金属──についてだろう。


全世界の理を知り尽くしている(結構抜けてるけど)恭香があれほどまでに驚いたのだ。初めて白夜と出会った時もあそこまでおどろかなかったぞ?


僕は思わず鑑定を使ってしまった。


それは誰にも責める事は出来ないだろう。



「ぐッ!ぐあぁぁぁぁっ!!」


瞬間、僕の両目に信じられないほどの痛みが走る。それは、僕が吸血鬼になった時や、白夜に両断された時よりも遥かに強い痛みだった。


「主様っ!? な、な、一体どうしたのじゃっ!?」


『ま、まさかっ!? これを鑑定してっ...!?』



僕は咄嗟にアイテムボックスから万能薬(神の毛)を取り出して使用した。すると目から痛みが消えてゆき、数分後には元通り見えるようになった。さ、流石だなっ...。


「主様っ!? だ、大丈夫なのかっ?」


『くっ.....私が取り乱し待ったばかりに...ごめんなさい』


「い、いや。今回は僕も不用意過ぎた。次回から気をつけるってことにしよう。そんな事よりも、今はこれについてだ」



そう、この金属。


僕が鑑定を使った瞬間、僕の両目に激痛が走ったが、それでも何も見れなかった訳ではない。



鑑定の結果はこうだった。




形状記憶合金ブラッドメタル 品質EX

形状記憶合金の中でも最高級のもの。

その硬度は最高金属であるヒヒイロカネをも上回り、その魔力順応度はミスリルをも上回るが、持ち主以外の魔力は一切受け付けない。元々の体積よりも小さいものになら変形出来......





今回はドロップアイテムが豊作でしたね。

※毎回ではありません。今回は運が良かっただけです。


間違いを訂正しました。

面積→体積です。

教えて頂きありがとうございます。

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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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