第203話
バレンタインデー目前ということで、特別企画。不定期開催一日二話投稿です!
完全なる不定期開催なので『明日もあったらラッキー』程度に思ってくだされば結構です。
......にしても、感想100超えちゃいましたね。驚きです。
その後も職場見学は続き、その工程のほとんどは滞りなく完了した。
一時は化物の雄叫びを聞いたとかどうとか、そんな根も葉もない噂が立ち込めたこともあったが、まぁそんなことが平和な職場見学にあるはずも無い。
閑話休題。
少し真面目な話をすると、オークに囚われていた少女達は何故かメテオリックが直々に『まだ手を出すな』と命令していたらしく、全員が全員見事に無事だったようである。
───その話を聞いた際に、何故か彼女らは仲間になりたそうな目で見てきたが、僕は容赦なく【いいえ】の選択肢を叩き込んでやった。よく知りもしないやつを仲間にするつもりは無いし、今のクランの全権は恭香へと委任している。頼むならば僕にではなく恭香にすべきだったな。
とまぁそんなこんなで僕らが学園へと帰ってきてから一週間ほどが経った。
───が、僕を取り巻く環境は少しだけ変わってしまった。
簡潔にいえば、僕とディーン達との仲が完全にひび割れたという事だ。
正確には、クラウドはまだ僕に対して絡んでくるし、ネイルはディーンたちと仲良くやっている。それにたまーにアンナさんもオドオドしながら絡んでくるから、きっとそのぎこちなさは時間の経過が埋めてくれるだろう。
───けれど、それとは別に明らかに職場見学の前と後で態度が変わった者が約三名。
ディーン・カリバー。
奴は僕に対してなにか思うところがあるのか、最近は完全に距離を置いている。
果たしてその思うところというのがなんなのかは分からない。もしかしたら「皆殺しにする必要はなかった」なんて言う綺麗事かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
───まぁ、いずれにしろ僕の知ったことではないが。
それに加えて、エリザベスと白髪褐色だ。
エリザベスは見たところ「ブルってる」と言われたことを根に持ち、その上で実際にブルってることを自覚しているからこそ引けに引けず、結果僕を憎むという現状になっている。
何だかマックスと同じ匂いがする白髪褐色は、僕のことを恨んではいなさそうだが、それでも確かな隔たりを感じた。
きっと今回の件で得るべき教訓は、
『強さは弱者にとって恐怖でしかなく、弱者にとって強者というのは憧れの対象であると同時に、恐怖する対象でもある』
という事に他ならず、もしも僕が誰かの掌で踊らされているのだとすれば、最近調子に乗っている僕の友好関係をズタボロに引き裂くという意図があったのだろう。
───まぁ、もしも万が一そんな奴がいたとしても、僕は絶対にそのシナリオを破壊して回ってやるがな。
とまぁ、僕はそんなことを考えながら、一人お茶を啜る。
場所は執行部の部室。
先程アイギスと浦町からは「少し諍いの仲裁のため遅くなる」とのメールが来たため、恐らくはもうしばらく一人の状態が続くだろう。
僕は茶請けをボリボリと口に入れながら、再びお茶を啜って、ほっと暖かい息を吐く。
───いや、分かっているともさ。
あれだろ? 皆が皆「は? 何寛いでんだよ、とっとと問題起こしてハーレム要員確保してこいよ」とか思ってるんだろ?
しかも察しのいい野郎は「今の今まで日常回はすべてカットされてきた......。ということは何か起こるに違いない」とか思っちゃってるんだろ?
中には「そろそろ強くなってんじゃねぇの? とっととチートになって無双しろよ」なんて考えている奴もいるはずだ。
───はぁ、別にたまには日常回だってあってもいいじゃないか。中には僕のファンだっているんじゃないの? 僕のファンにとって僕がダラダラと一日何をして過ごしているかなんて眉唾物のストーリーだろ。
まぁ、逆にファンでも何でもない奴からすれば心底どうでもいいことではあるが。
───だがしかし、流石に僕と言えどもたった一人で五千文字超を埋めるのは骨が折れる。最悪寝てるクロエを起こすまである。
えてして、面倒事をやり終えた直後はなにも面倒事がない状態に違和感を覚えるものだ。
もちろんオークたちとの死闘を繰り広げた直後の僕にとって、現状は右を向いても左を向いても違和感だらけであり、
───だからこそ、僕はあえて面倒事を引き寄せようと思う。
「あぁ、平和って素敵」
僕がそう呟いたのと同時に、なんの合図もなしに部室の扉がピシャリと開かれた。
☆☆☆
その扉の向こうに見えたのは、白髪甚平姿の学園長グレイスと、僕の担任兼、この部活の顧問である死神ちゃんであった。
今の今まで一度もこの部室を訪れたことのない二人が、揃いも揃って真面目な表情を浮かべているのを見れば......、まぁ、いくら間抜けな奴でも洒落にならない仕事だということは察することが出来る。
───いやだなぁ。今更だけど面倒事引き付けなきゃよかったなぁ。あんな魔法の言葉吐かなきゃよかったなぁ。
そんなことを思いはしたが、グレイスと死神ちゃんは問答無用で部室へと踏み込んでくる。
まぁ、流石に二人共土足で上がってくるようなことは無かったから良かったものの......、
「えー? 何ですかここー? 私こんな部屋があった事なんて初めて知りましたよー」
その二人の後から部室へと入ってきた女子生徒の声を聞いて───僕は思わず嫌悪に眉を顰めた。
少しウェーブがかった肩まで伸びるオレンジ色の髪に、控えめなそばかす。そして輝夜を連想させるような青い瞳。
見た目だけなら美少女と称してもいい───否、かなりの美少女だろう。
───だが、なんとなく僕にはわかってしまう。この女子生徒の中身はとんでもないゲテモノだ、と。
確かに決めつけは良くないが、日本でも僕はこういうタイプに絡まれたことがあったのだ。
キャピキャピとかわいこぶって、フラグも乱雑に建築して、男子達に「あれ、もしかしてコイツ僕のとこ好きなんじゃね?」とか思わせておいて、結局は男を金ズルとしか思っていない女狐野郎。
まぁ、人よりも相手の心理を読み取るのに長けた僕だったからこそ騙されずに済んだし、さらに言えば僕に絡んできた女狐があんまり可愛くなかったことも幸いしていた───当時、浦町や桃野と知り合ってて本当によかったわ。
───だがコイツはどうだろう?
紛うことなき美少女。ぶっちゃけ浦町と並ぶレベルの怪物だ。
僕がわざとそんな不躾な視線を送っていると、それを目ざとく察した女狐野郎は僕へと向かってあざとく微笑んだ。
うわぁ、初対面の男に対して「んふふっ♡」とか言って微笑んでるよ───てか何この子、ちと怖すぎじゃありません? 内面で何考えてるか分かったもんじゃねぇよ。
そんなことを考えている間にもグレイスと死神ちゃんは長机の僕の対面へと座り、オレンジ髪女狐も同じように僕とは反対の場所に腰を下ろした。
見た目だけなら長机を挟んだ僕の目の前に三人が座っているため、三対一で少しバランスが悪いようにも思えるが、今回ここに来たのは学園長や担任、顧問ではなく依頼人としてであろう。
だからこそ彼女達はこの机を公私の線引きとして利用したのではないかと思う。
───まぁ、だからといって僕が依頼を受けるとは限らないが。
僕はアイテムボックスから来客用に作っておいたお茶パックとヤカン、そして三人用の紙コップを取り出し、ササッと作って三人の前へと置いた。
「口に合わなかったら飲まなくていい」
何故か僕がそういった直後に鼻で笑ったであろう声が三つ聞こえた───ねぇ、今この部屋にいるの僕も含めて四人だけだからね? バレないだろうとか思っても普通にバレちゃってるからね?
僕のそんな心の声が通じた訳では無いだろうが、期せずして反応が被ってしまったことに羞恥心を覚えた彼女らは、少しあたふたとした後に間を紛らわせるために目の前に置かれたお茶を啜った
───瞬間、カッと目を見開く三名。
そう、このお茶パックはなんか紐のついてる三角錐のようなありふれた形状だが、けれどもこれを作ったのは料理スキルに自信のある僕で、しかも材料は超高級なものを使用している。実際には王城で賓客たちに振る舞われるものよりも遥かに美味いだろう。
───ま、鼻で笑うような奴らにはもう二度と出さないがな。
「それで、今回は何の用なんだ? 歯車が二人も揃ってるんだからそれなりにまともな依頼をしに来たんだろ?」
僕はあまりのお茶の美味さに一気に飲み干して放心している三人へと向かってそう切り出した。
然して、その質問に帰ってきた彼女らの答えとは......、
「「「あ、相談とかもういいですから、お茶もう一杯下さい」」」
───もちろん、僕は考える素振りも見せずに断った。
☆☆☆
高等部三年生、リリー・ガーネットはそれはそれは色々な男子に手を出していた───僕も勝手に決めつけるのはまずいと思ってすこし口撃力を押さえていたが、残念ながら僕の予想はあっていたようだ。
誰かと付き合うところまでは行かずとも、それなりに浅く広く仲良くしているそうだ。
───が、それをよく思わない者もいる。
まぁ簡潔にいえば、好きな人を取られた女子や、結局金ヅルとして捨てられた僕の同類たちだ。
特に女子たちからの嫌われようは酷いもので、女子たちは結託し、このリリー・ガーネットを何とか陥れようと策を練り、そうしてつい最近になってやっととある策を実行に移した。
その策はあまりにも愚かで醜悪で、誰ひとりとして幸せになれない最低な方法で、聞いた僕でさえ全ての元凶であるリリー・ガーネットに同情してしまった。
僕が聞いた話をまとめると、こうだ。
まず金ヅルとして利用されていたブサ男の中でも一番執念深く気持ちの悪い者の靴箱へと、ガーネットが書いたように偽装したラブレターを入れた。
内容としては『伝えたいことがあります。学校では恥ずかしいので放課後に校舎裏まで来てください』的なことだったらしい。
すると僕らブサイクな童貞としては盛り上がっちゃうわけで、意気揚揚とその待ち合わせ場所へと向かうのだ。
───が、もちろんその場にガーネットは訪れない。
そして次の日、肩を落として学校へと向かうと、自らの下駄箱の中に同じような封筒が入っているではないか。
その中を確認すると『ごめんなさい、恥ずかしくて。今日こそは行くので待っていてくれますか?』という手紙が入っていた。
するとやはり童貞はそれに従ってしまうわけだ。しかもその童貞がかなりのひねくれ者だという。
───まぁ、俗に言うヤンデレ系ストーカーというやつだ。ちなみにランク付けするとすれば、スメラギさんよりもかなり上位の奴らしい。なにそれ怖い。
そうして毎日毎日それを繰り返せば、タダでさえひねくれた性格が更にひねくれまくり、最終的にはガーネットへと直接干渉し始める。
そうして今現在、リリー・ガーネットは覚えの無いストーカー被害にあっており、毎日毎日物が無くなるのは当然として、一人で夜道も歩けないほど生活が圧迫されているらしい。
その上、主犯の女子生徒数人は捕まったものの他の主犯たちの尻尾は掴めず、正確に誰がガーネットをストーキングしているかも分かっていないのだという。
───とまぁ、ここまで説明されれば、彼女らが僕へと何を依頼しようとしているのかは理解できた。
「今回お前に頼みてぇのは、このリリー・ガーネットへと嫌がらせを行っている女子グループの摘発と、ストーカーの説得及び捕縛。そしてそれらが終わるまで本人を護衛すること。それらの三つを正式に『執行機関』へと依頼したい」
僕は死神ちゃんやグレイスの立場や能力を鑑みた後に、依頼主が名字持ちだということも考慮すると、一つため息を吐いて首を縦に降った。
「わかった。それだけ大事になるとそれなりに報酬は考えておけよ、グレイス」
「なぁっ!? よりにもよってワシに請求するのかのぅ!?」
結果、僕はガーネットの依頼を受けるハメになった。
───この時、ほんの少しだけ『ガーネット』というのはどこの貴族の名前なのか気になったが、彼女への興味という感情が欠如していたため、その疑問はすぐに霧散し、僕の頭の中から消失した。
☆☆☆
その依頼を受けた理由としては、グレイスは完全な力仕事専門だろうし、死神ちゃんは神の一角として下界に対して必要以上に関与できないだろうと思ったからだ。
まぁ、だからこそそういうことに長けていそうな僕へと白羽の矢が立ったという訳だろうが......、
「せーんぱいっ、先輩って好きな人いるんですかぁ?」
「おう、居るぞ?」
「実は......私もいるんですよ、好・き・な・ひ...」
瞬間、ある程度まで威力を抑えたエアブレットをガーネットのおでこへと全力で放射した。
バコンッ、と音がして、「ひきゃっ」と可愛らしい悲鳴が聞こえ、ガーネットはおでこを押さえて倒れ込む。
───そう、リリー・ガーネットはなんとこの僕を落とそうとしているのだ。正確には落として金ヅルにしようとしているのだ。
先程まではグレイスも死神ちゃんも居たためあまり本性を見せなかったが、男と個室に二人きりになればそれはもはやガーネットの独壇場だ。
そうしてガーネットはここぞとばかりに僕へとアタックし、結局正体不明の攻撃をおでこにくらいまくって畳の上を転げ回っている。
ちらりとスカートの中身が見えそうになってはいるが、その時に限って隠れて笑みを浮かべているガーネット。
つまりはパンチラさえもガーネットにとっては男を落とすためのテクニックでしか無く、果たして羞恥心を持っているのかは疑問だが、とにかく金ヅル作り職人と言っても過言ではないだろう。
───まぁ、僕にはそんな攻撃は通じないがな。
思い出すは白夜や輝夜が風呂に突入してきた時の映像や、常に下着で生活している暁穂の姿。そして極めつけはエロースが掘り当てた温泉で見たあの二人の全裸。
あれらに比べればこんなビッチのパンチラなど僕が興奮するに値せず、一応じっくりと見てはいるが、興奮度でいえばスマホ見てる時に端っこの方に現れるエロ広告を見ているのと同じ感じだ。
───まぁ、本人に言ったら結構傷つきそうだから言わないけど。
パンツをもろにガン見しているのに全く興奮していないという様子に気がついたのであろうガーネットは、少し頬を赤く染め、不貞腐れたような顔をすると、先ほどまでのキャピキャピっぷりはどこへ行ったのか、少しだけ素で話しかけてきた。
「それにしても先輩。先輩のこと良く分からないですけど、私の依頼きちんと解決してくれるんですか? 今見てた感じだとあんまり強そうに見えないんですけど」
やっとガーネットが依頼の話をする気になったところで、僕はアイテムボックスから一枚の紙と筆記用具を取り出した。
「今回の依頼に関してだが、まず一つ確認しておきたいのが、お前をよく思っていない女子たちの中に『ニアーズ』が存在する可能性はあるかどうか、ってことだ」
「えー? 私って手を出し......好きになっていい相手とダメな相手の区別くらいきちんとつきますよー?」
.........色々とツッコミたいところではあるが、けれどここはあえて無視しよう。こいつはビッチなのだと割り切れ僕。
「その女子グループ及びストーカーがニアーズでないのならまず護衛に関しては安心してくれていい。最悪の場合、風紀委員長にでも手伝いを頼めば誰かがお前を害することは出来なくなる」
───まぁ、別に僕だけでも十分な気もするが。
そう言うと同時に、僕は真っ白い紙に次々と情報を書き足してゆく。
「ガーネット。お前の依頼を極端に言えば、学園生活を安全に嫌われることなく暮らしたい、というものだ。そしてその目的へと至る道を阻むのがその女子グループとストーカー。だからこそ、お前は周囲に悪評が立たない程度に懲らしめて排除したい」
僕はそう呟くと一応ガーネットへと確認の視線を向ける。
ガーネットも一瞬固まっていたが、僕の言葉を理解したのか「察しが良すぎますよ」とか言いながらそっぽを向いた。
「お前にストーカーがいたという事実は覆せない。下手に隠蔽でもすれば、それはそれで後々面倒なことになるかもしれない。ストーカーについて公にした上で悪評が立たないって状態は、その負の感情をお前以外の誰かに押し付けるか、それ以上の正の感情を皆に植え付けなければならない」
そうなると、だ。
僕は少し自慢の模写を披露しながら白紙にちょっとした図を書き込んでゆく。
「選択肢としては、そのストーカーに擦り付ける。女子グループに擦り付ける。そして───僕に擦り付つけるか、だ」
僕が書き込んだ小太りの男の絵、女子達が数人集まった絵、そして僕を模した人形の絵を見たガーネットは、僕の言葉を理解して目を見開き顔を上げた。
「そ、そんなの出来るわけないじゃないですか!? って言うか何言ってるんです!? 仮にも私は先輩を利用しようとしている訳ですよ! 先輩もそれくらい分かってるんですよね!?」
───いや、十分すぎる程にもちろん分かってるさ。
コイツが僕を利用して自分が今いる現状を解決させようとしていることくらい、僕への依頼料をコイツが背負わなかったところで完全にはっきりしていた。
───が、だからこそ彼女の言う言葉には矛盾が発生していた。
「なんだよガーネット、お前って結構優しい奴じゃん」
「は、はぁ? いきなり何言ってるんですか、気持ち悪っ!」
文字列だけ見ればかなり辛辣なことを言っている気もするが、今のガーネットの言葉には明らかに照れ隠しが混じっていたかのように思えた。
───そんなこと出来るはずがない。
それはきっと僕へと全責任を押し付けて一人で楽をすることなんて、出来るはずがない。そういう意味での言葉だったのだろう。
そうして『利用している』と明言したことによって、僕はコイツが心の奥底で、僕にこの件に関わらないで欲しいと考えていることに気がついた。
辛くて、苦しくて。
誰かに助けて欲しいけれど、自分の責任を自分で取ろうとしている。
だからこそガーネットは一度として『助けて欲しい』とは口にしていないし、赤の他人である僕を巻き込むことを拒絶している。
───誰よりも優しくて、常に孤独な女の子。
僕はふっと笑うと、立ち上がってガーネットを見下ろした。
「悪いなリリー・ガーネット。僕はお前の悩みを解決することに決めちゃったみたいだ」
思い出すはあの場所へと置いてきた僕の大切な仲間達。
もしも彼女達が、ここで素直に手を引いてしまうような僕を見ればなんと言うか、まるで手に取るように分かってしまう。
───もしかして......、はっ、偽物っ!?
念話でも使われたのではないか、そう思えるほどのしっかりとしたその言葉に思わず苦笑を浮かべると、僕はしっかりとガーネットの瞳を見つめてこう言った。
「何よりも、裏でコソコソしてるその馬鹿どもを、僕は一発ぶん殴ってやりたくなった」
───少し怒っている、僕がいた。
新ヒロイン候補、リリー・ガーネットです! 彼女は"根は優しい偽ビッチな後輩"をイメージしてみました。
次回は夕方ですね、お楽しみに。




