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いずれ最強へと至る道   作者: 藍澤 建
第一章 始まりの物語
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第13話

ギンたちの会話その1


ギン「前から思ってたけど、恭香って理の教本っていう割には知らないこと多くね?」


恭香『し、仕方ないじゃないですか! 私を作ったのはかなりいい加減な神様だったのですよ!あの方は「あ、コレ面白い!」とか、「いや、流石にこれはやりすぎでしょ」とか言って自分基準で私の持ちうる情報を決めちゃったんですよ...』


白夜「ぬ? 恭香殿は神に作られたのか?」


ギン「いや、神以外にこんなロリっ子の精神宿った本、だれが作れるよ?」


白夜「たしかに」


恭香『誰がロリっ子ですかっー!!』

僕は本格的なダンジョン攻略に乗り出す前にいくつかやる事を思い出した。


ひとつは、


「なあ、さっき聞き忘れてたんだけど、白夜は何で人型に変身したんだ? 変身スキルって、確か自分の体積以下なら何にでも変身出来るはずだろ?」


そう、このことについてだ。


別に大した事じゃないが、それでも気になる事は気になるのだ。


すると白夜は、


「む? その事か。年老いた竜ならば念話で人間とも意思疎通ができるのじゃがな。妾は人間でいう所の10歳じゃ。主殿や恭香殿と話をするためには人型にならねばならなかったのじゃ」


と言った。



あれ? でも......


「小型のドラゴンに変身して、声帯だけを人間のものにかえればよかったんじゃ......」



そう、僕は言った。言ってしまった。



その言葉を聞いた瞬間、白夜の体はピタっと動きを止めてしまった。



数秒経って、彼女はしどろもどろになってこう言った。



「そ、そ、そんにゃこと分かっておったわ! は、はははは! こ、これはじゃな! え、えっと...、そうじゃ! 主殿は幼女が好きだと思ったからこんな体に...ぐはっ!」


「お黙りなさい、この虫けらの糞が。誰がロリコンだ誰が」



思わず白夜の横っ腹に見事なコークスクリューを打ち込んでしまった。流石にあれは竜であれども悶絶ものだろう。



だが、



「はぁ、はぁ、むっ、虫けらの糞だとぅ! な、なんという事だっ! もう先程から、生命体としてすら呼ばれていないではないかっ! その上この痛みっ......。くっ、主殿っ! 妾はっ! 妾はこんなご褒美をもらっていいのだろうかっ!?」



どうやら僕はこいつを舐めていたようだ。



次回からは鳩尾にコークスクリュー撃ち込んでやる。

そう決心した僕だった。





そんなこんなでふたつ目は、


「こいつのスキル、なにを共有するべきか......」


僕は未だ息を荒らげて横たわる白夜を眺めながら考えていた。


今のところ、白夜のスキルの中での候補は3つ。


限界突破

一定時間、全てのステータスを上昇させる。

スキル解除後にステータスが10分の1に減少する。

効果時間はスキルレベルに対応する。

Lv.1 2倍-1分



ダメージカット

その身に受ける全てのダメージをスキルレベルに応じて減少させる。

Lv.1 10%カット

Lv.2 20%カット



疾風迅雷

自らの身に雷を流し、風を纏うことによって身体能力を爆発的に上昇させる。

能力はスキルレベルに応じて上昇する。

Lv.1 1.1倍



の3つだ。



とは言ったものの、


「うーん、僕と相性がいいのは疾風迅雷かなぁ?」


『えぇ、そうですね。いくらダメージカットをしても今のマスターは重傷すら一瞬で回復しますからね、ほぼ意味が無いです。それに限界突破も、Lv.600を超えたら自動的に入手できますからここは疾風迅雷一択ではないでしょうか?』



吸血鬼との相性で言えば圧倒的に多い疾風迅雷なのだ。


白夜との戦いも、相手が速すぎて一瞬で終わってしまったしな。



「よし、ここは疾風迅雷を取ろう」



そんな感じで僕の共有するスキルも決まったのだった。





そして3つ目、1番気になるのはこれだ。


「なぁ、白夜。真祖のスキルには自動回復スキルも含まれているんだが、お前の本体の修復はどれくらい進んだんだ?」


そう、僕の真祖スキルには超回復のスキルが含まれている。


あれほどの怪我ならばある程度は時間がかかるだろうが、それでもあと数時間で完治するはずである。


何せ真祖の不死性を手に入れたようなものなのだ。


もしかしたらもう治っているかもしれない。



そんな気分で聞いたのだが......


「主殿、済まないが、あの傷はなかなか治りそうにないぞ」



白夜は予想に反してそう言ったのだった。



☆☆☆



『それは呪いですね』


恭香がそう言った。


「呪い?」


『えぇ、テイムをした後に白夜ちゃんの傷を見る機会があったので間違いありません。確か、相手の生命体を削る、という類の呪いだったはずです。それも回復魔法が効果をなさない程の強力なものです。ですがその呪いでも流石に真祖の回復力には勝てなかったようで、ほんの少しずつ回復していますが、それでも完治には時間がかかりそうですね、それも恐らく年単位の』


「そ、そんな呪いにかかってたのか?」


「うーむ、もしかしたら妾が興奮して頭が真っ白になっていた隙に受けたものかもしれんのぉ」



ダメダメじゃねぇか。


「それでも40メートル級には変身できるのじゃから心配はいらんぞ? それでもステータスのは7割は出せるのじゃ。今の人型でも5割は出せるしのぉ」


た、確かにあのステータスの7割や5割もあれば充分すぎるけど...。



『まぁ、それでも一応心配ならば国のお偉いさん達にお願いすれば、宮廷魔導師や教会の司祭様なんかを呼んで解呪できるんですけどねぇ。......脅しますか?』



いきなり恭香が物騒なことを言ってきた。



「ちょ、ちょっと恭香!? 何いきなり物騒なことを言ってんのさ! そんな事しないし、そもそも不可能でしょ!? 前に国を相手にするなら始祖からだ、って言ってたじゃないか!」


なんてことを言うんだ全く......。


今の僕じゃ、国を相手に勝てるわけ......




『今のマスターなら、全力で行けば国のひとつくらい滅ぼせますよ?』


「じゃな、流石に四大王国は無理じゃろうが、他の小国くらいなら意外といけるとおもうのじゃ」



...は?



☆☆☆



前に恭香が言っていたことをおさらいしよう。


吸血鬼というのは基本的に、ほかの種族と比べても戦闘能力が高い、ということが特徴的らしい。


その戦闘能力とは、



吸血鬼=同レベルのヒューマンの4人パーティと互角


デューク/ダッチェス=冒険者在中の村程度なら滅ぼせる


真祖=冒険者ギルドのある街程度なら滅ぼせる


始祖=国の全軍を正面から打ち破り、かつ国を滅ぼせる


神祖=大陸を滅ぼせる。



らしい。


これは完全におさらいだ。


問題はこの後だ。



恭香はあの時言い忘れていたのだ。





今言った強さの基準は、







基本的にこちらは素手で、魔法やスキルなどを一切使わなかった場合の話だ






という事を。




でもまぁ、流石にSランク──冒険者はランクGランクからSSSランクまであるらしい──以上の冒険者がいる場合を除いて......の話らしいが。



僕はその話を聞いて唖然とした。



そして思ってしまった。



僕、ユニークスキル結構持ってるし、加護も2つあるんだから、これ本気でやったら国落とせるんじゃないか?


と。



☆☆☆



そんなこともあったが、用事をすべて終えた僕たちは、やっとこさ本格的にダンジョン攻略を始めることにした。



「それで、何処から探索するか...だな」


僕はマップを可視化して、2人に見せながらそう言った。


僕たちが今いるのはちょうどダンジョンの真ん中付近の大部屋だ。ちなみに大部屋なのに何で中ボスとか居ないのか?と聞かれると、


「うむ! こっちにワープしてきた時に、なんか腹の下で潰れちゃったのじゃ!」


との事らしい。元気が良くていいですね。



話し合いの結果、まずは少し東にある、この部屋の次に大きな大部屋に移動することになった。



あ、ちなみに白夜の時空間魔法のワープを使えば地上にはすぐ出られるらしいけど、僕はあえてここを正攻法で脱出したかった。


何故かって?



「ボスならば何かドロップするかもしれない!」



という事だ。



という訳で、僕たちはドロップアイテムを求めてダンジョンを攻略していくのだった。

以前お話した、ヘルズヘイム、グランズ、エルメス、ミラージュを四大王国と呼び、その国境付近などに他の小国が広がっています。

もう少し戦いに慣れたら小国くらいは滅ぼせるかな?


また、やはりこの世界にも冒険者は居るようですね



超越者

Lv.500→600へ変更しました。

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【新連載】 史上最弱。 されどその男、最凶につき。 無尽の魔力、大量の召喚獣を従え、とにかく働きたくない主人公が往く。 それは異端極まる異世界英雄譚。 規格外の召喚術士~異世界行っても引きこもりたい~
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