末路
「無茶苦茶じゃねぇかよぉ・・・。」
水浦だ。力を持って調子に乗ってたんだがよ。残念ながら理不尽に玩具を壊されてフィーバータイムは突然終了のお知らせだ。
たくっ、不幸な人生続きだったから、ちょっと調子に乗っただけじゃんかよぉ。
チッ、いつまでもこんなリモコン持ってても仕方ねぇ。
ポイッとリモコンを捨てた俺はその場を去ろうとする。
が。
“ガチャ”
「動くな。」
俺はあっという間にスワットっぽい特殊部隊に囲まれた。
・・・どうやら俺の命運はここまでらしい。
とりあえず大人しく手でも上げておくか。
んで、下手に出て質問してみよう。
「あ、あの、一つに質問して良いですか?ここ現場からかなり離れてるんですけど・・・どうやって場所が分かったんですか?」
ここデパートの屋上のフードコートなんだが、特殊部隊が集まると壮観だなぁ。
「早乙女財閥を舐めるなよ。総勢1000人で、しらみ潰しに探したんだ。アポなしで!!民家も含めてなぁ!!」
お、俺舐めてた。早乙女財閥舐めてました。とりあえず町内ぐらいは出ておけば良かった。
ふぅ~仕方ねぇ。
「分かりました。俺、大人しく捕まります。」
更に近づいてくる特殊部隊。びっくりするぐらいフードコートの景観に合って無いな。
まぁ、これからは真面目に働くかぁ・・・と見せ掛けて、隙あり。
俺は特殊部隊の一人から腰の銃を抜き取った。
相変わらずコレだけは俺得意。
“カチャ”
「銃なんて初めて持ったわ。」
「き、貴様ぁ~。」
俺一人相手に特殊部隊の面々が慌てふためく。
「あははは‼・・・はぁ、嘘冗談だよ。」
“ボトッ!!”
俺は盗んだ拳銃を早々に地面に落とした。
素人の俺が特殊部隊相手に戦えるわけ無いじゃん。
「確保ぉぉおおお!!」
大袈裟に隊長みたいな奴が号令掛けると、隊員みたいな奴等が俺を取り押さえた。
「痛い!!痛い!!手首捻らないでぇ!!」
結局の所、俺はスリ師に落ち着くしか無いのか、あ~最悪だわ。
とりあえず今度から上手い話には気を付けよう。




