式部ピンチ!!
「貴方はどちら様?」と式部に優しく言われた僕は困った。調査する為に来ました。なんて言っても分からないだろうし。思わず僕は「貴方の書いた源氏物語が大好きなんです。」と大きな声で言った。すると式部は驚いたように「なんで貴方が源氏物語を知ってるの?私が書いているのは一部の人しか知らないはずなのに・・」まずいことを言ってしまった。もう「その一部の人なんです」と言うしかなかった。すると式部は為時の元へ行き小さな声で何かを相談していた。すると笑顔で「何日間か滞在してなさんな」と言った。
そして式部に宮中を案内してもらった。そうしたら式部は何か思い出したような顔をして「そうだ、今日は下関に行って旧友に会うんだった。」と言った。一緒に行かないかと誘われたが疲れていたので残ることにした。そういえば平安に起きた壇ノ浦の戦いっていつだっけ?1185年4月25日だったな・・・ん・・今日は何日だったっけ?僕は近くの女の人に聞いた。「えーと今日は4月25日だったっけかしらねー。でも貴方なんで。?」言い終わる頃にはもう僕の足は勝手に動いていた。まずい今下関に行くと式部は壇ノ浦の戦いに巻き込まれる可能性が・・僕は必死になっては知ったがなかなか見当たらない。だが僕は決して諦めなかった。というより足が言うことを聞かずどんどんと加速していくだけだった。
そして僕は見つけた。式部を。ありったけの声で叫んだ。「式部様、お待ちを」そして壇ノ浦のことを全て話した。そして不思議そうに僕に言った。「縷々雅さん、貴方は一体何者なの?」




