第二章三話 管理局見学そのⅡ まずは周りから
私たちがまずナンシーさんに連れられて来たのは外だった。
「なんで外に来たんですか?」
と私はナンシーさんに聞いてみた。つくづく思うのだが145cmの少女に敬語を使うのは変な気がするが、一様教師なのだから仕方ない。
「外にも魔法に使う草、通称『魔草』を育てる花壇とかがあるからそこを案内しようかと。」
魔草?世の中には変わった植物があったんだ。
「これは第一空間から持ち込んだものよ。主に回復魔法の系統が得意な人がよく使うの。詳しくは次回の授業で話すわ。」
いわゆる外来植物ってやつか。
ここから畑までは数分かかるらしいのでその間に私が見たものについて簡単に説明するね。
魔術管理局第三支部は高い塔とその周りを丸く囲むように四つの建物が建っている。そして敷地も丸く囲むようにレンガの塀が建っている。そして・・・。
「ついたよ。ここが魔草を育てるビニールハウスよ。」
私たちは病院棟から東側に90度ほどまわった所にいた。そして私の目の前には、よく農家で見かけるビニールハウスが五列並んでいた。
「ここで魔草を育てます。」
「何でまたビニールハウス?」
祥子ちゃんがナンシーさんに質問した。そういえば祥子ちゃんの家は趣味としてガーデニングをやってたなぁ。
「そもそもここで魔草を栽培する理由は、こっちの空間で戦いが起きたときにすぐ対処出来るようにするためなの。でもこっちの空間の気候だと魔草がしっかり育たないの。」
「だからビニールハウスなんですね!」
祥子ちゃんは興奮状態にある。やっぱり植物についてになると気が入っちゃうのかな。
「ここはもういいかな?じゃあ中に入ろうか。」
えっ、ここに来るためだけに外に来たの!なんかバカらしい。
「本当はまだ反対側とかに色々あるんだけど企業秘密なんだよね~。」
わっ、いきなり口調変わった。
「それでは次は中に戻って施設内でも案内するか。」
そう言ったナンシーさんの後を、私達は追うようにもと来た道を歩いた。




