第一章一話 始業式
「あー、今日もいい天気だなー。」
「やだなー友美ったらオヤジ臭い」
「いやいや、祥子ちゃんが若々しいからそう言えるんだよ」
「まだ中学二年生の頭でしょうが。」
今日は第三空間歴13年4月9日。私は友達の高橋祥子ちゃんと新学期そうそう桜並木の通学路を歩いていた。
ではこの通学の時間を使って少し自己紹介をさせてもらおう。
私の名前は西野木友美。5月29日生まれの13歳。身長は155cm、体重とスリーサイズは秘密。茨城県天津市に住んでいます。趣味は読書です。
「あ、もう学校が見えてきたよ。」
と元気に私と会話している高橋祥子ちゃんは私と小学生の頃からの親友である。趣味は漫画を書く事。そのくせ将来の夢は弁護士という変わった子。眼鏡がチャームポイント。
そして祥子ちゃんの指す方向に見えてきたのは私たちの通う天津市立天津南中学校である。この学校は国内の中学校の中でトップレベルの設備を誇っている。普通の設備以外にも講堂や大図書館、なんと射撃場までもが存在する。このような施設は去年の秋頃から急に建設が始まり、春休みに入る前にはもう完成していた。なぜこんな特記すべきことが無い学校にここまでの設備が整っているのか。
そう、この学校には今年から実験的にある授業が行われることになっている。それが・・・。
「では次に魔術管理局の方より今年から取り扱う魔法学についての説明です。」
現在講堂で始業式の真っ最中。司会の先生が言い終わるのと同時に舞台袖から金髪の少女が出てきた。
「どうもこんにちは。私は魔術管理局第一空間広報課教育係のナンシー・エイリーです。第三空間で魔法が一般常識として認知し始めて13年がたちます。現在第一空間と第二空間の戦争は激化をたどる一方です。第二空間の軍本部は戦力補充を目的としこの第三空間からの誘拐事件があとを立ちません。我々管理局も全力をあげて捜査、対策にあたっていますが、戦争の終わりは全く見えない状況です。そのため今年より第三空間の住民で構成する『魔術管理局第三空間支部』をこの天津市を拠点として・・・」
あー、長い。魔法の授業に胸をふくらませていたのに、この長ったらしい話で全然内容が入ってこない。そもそもナンシーなんとかって人さ、どう見ても小学生中学年ぐらいだよね。身長も145cmくらいだし。なんかあの身長で熱く語られても全く説得力がない。
「では次に皆さんに実際受けてもらう授業について説明したいと思います。」
お、待ってました。
「授業は週一回学年ごとに行います。一学期はこの講堂での講義が中心となります。」
えっ、実際に魔法とか使わないの?なんのために射撃場があると思ってんだよ。
「また授業はこの私が教師をつとめさせていただきます。」
ぬわ、あの人が授業するの!?授業中寝ててもばれなさそー。
「その他詳しいことは最初の授業でお伝えしようと思います。ではみなさんこれから一年間よろしくおねがいします。」
つかぬ間の拍手の後、彼女は舞台袖に引っ込んでいった。
「それでは次に・・・」
その後も校歌斉唱などが行われたが、私は魔法学についての考え事で忙しかった。
どうも踊り念仏7です。最後までご愛読して頂きましてまことにありがとうございます。
まだまだ力不足ですが今後も支えてくださったら幸いです。




