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第三章一話 4月10日

朝の目覚めは最悪だった。


昨晩

私は祥子ちゃんと管理局を後にし家に急いだ。途中の会話は無に等しかった。

「じゃあまた明日。」

「うん、おやすみ。」

という別れの挨拶が唯一の会話だ。

帰宅後、母にご飯をすすめられたが、食べ物を喉に通す気分ではなかったのでパス。お風呂に入れば少しは気が楽になるかと思いしばしの入浴。しかし気が晴れるわけもなく、担任の入江先生の宿題をやるわけもなく、入浴後、すぐに布団の中に入って寝る体制に入った。ちなみに妹はもう寝ていた。

私はしばらく布団の上で天井とにらめっこをしていた。寝付けない理由はもちろん今日のことだ。愛ちゃんとまいちゃんは無事だろうか?その事ばかりが頭の中を駆け巡っていた。


そして今日、4月10日。いつの間にか私は眠っていたようだ。いつも通りに6時の目覚ましで目を覚ました。昨日のようなショックはいくらか薄らいだが、まだいつも通りじゃないことに変わりはない。しかし今日も学校がある。何もしないわけにはいかない。いつまでも布団の中にいると一葉のドロップキックを喰らうことになる。それはさすがにゴメンなので、私は制服に着替え、洗面所で洗顔を済ませてからリビングに向かった。

「おはよう、よく眠れた?」

コーヒーを飲みながら私に挨拶をしてきたのは、父の和真。天津市市役所に勤務している43歳。けっこうマイペースだけど仕事場だとそれが評価されてか結構上の位になっているらしい。

「ご飯できてるから早く食べちゃいなさい。昨日の夜は何も食べてないんでしょう?」

と私にご飯をある意味強制しているのは、我が家の一般主婦の青実。特記することなし。

そして・・・、

「昨日は遅かったねお姉ちゃん。どしたの?そう言えば昨日一葉ね学校のクラス替えでね・・・」

と口をよく動かすのは私の妹である一葉。私より2つ下の小学六年生。天津市立天津第二小学校在学。大切な妹です。うむ、私に似て結構可愛いな。

以上、私友美の家族構成でした!

という元気もなく私はテーブルの上にあったパンを一枚口に加えて、

「みんなおはよう。私今日は用事があるからもう行くね。」

本当は用事なんて何も無い。ただ早めに行って一人教室でいたいなーと思っただけだ。

「あらそう。部活?」

まあ、こんなこと滅多にないから母は不安なんだろう。

「まぁそんなところ。」

私は簡単に誤魔化しておいた。

「新学期から朝練か。現代中学生も大変だな。気をつけろよ。」

「うん、行ってきます。」

と軽く会釈してリビングを後にした。

「帰ったらトランプしよー?」

と妹からのお誘いが聞こえたので、

「早めに帰れたらねー。」

と返事をしておいた。

早朝6時30分、私は天津南中学校に向けて家を後にした。

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