第二章五話 事実
「え、なんで?だってさっき殺して・・・。」
そこで私は思い出した。たしかあの男の人はナンシーさんの魔法で体内から破裂したんだ。その光景があまりにもショッキングで私は記憶を失ったんだ。
「実はあの後、爆発した時の煙で視界が悪くなったの。敵を倒したからゆっくりでもいいかな~なんて思ってる隙に増援が来て・・・。」
ナンシーさんの声がどんどん小さくなっていく。
「全部私が悪いの。反省したって二人が戻ってくるわけでもないし。あなたたちに今後どんな顔を向けていけばいいのか・・・。」
「なにそんなにくよくよしているんですか!」
ここでいきなり祥子ちゃんが机をたたいて怒鳴りだした。
「なに今頃そんなことで悩んでいるんですか!そんなことしてる暇があったら二人を一刻も早く助ける努力をしたらどうですか!?」
「祥子ちゃん・・・」
と私は止めに入った。しかし
「いいえ、その子の言うとおりね。」
ナンシーさんは静かに言った。
「ちゃんとしなきゃだね。君たちの先生なんだから。」
先生という不釣合いな響きに私たちは思わず笑みをこぼした。
ナンシーさんは時計を見て
「じゃあ君たちはもう帰りなさい。捜査は管理局に任せて。」
ナンシーさんはさっきと打って変わって明るい表情をうかべた。しかしすぐに緊張感ある顔に変わって、
「ねえ君たち、明日の放課後に職員室に来て。今日のことも含めて話があるから。」
「「はい!」」
と私たちは勢いよく返事をして管理局を後にした。
「彼女たちをここに連れてきたのは正解だったようね。」
二章END




