Recording:1
声に恋をしたことがありますか?
このお話しは、非現実的なようで、現実に起こりうる
そんな恋物語
あなたの事をなにも知らない
ましてや、会ったこともない
私は・・・
-声に恋してしまったの-
『みなさんこんばんは、今日もTラジオ、やっていきたいと思います』
「あ、もうそんな時間なんだ」
私、日向 春は欠伸をしながら伸びをする
ふと、時計に目をやると針は22時を指していた
「今日もいい声だなー・・・・」
私はこのラジオを毎日聞いている
ラジオが好き?内容が好き?
違う。
この人の声が好き
このラジオでパーソナリティーを務めるTさん
素性もなにもかも知らないけれど
一目惚れならぬ、一声惚れをしたのだ
それから半年、ラジオを聞き続けている
「あーもー、なんでこんなにいい声なの!?かっこいいよおおおお!」
『えーっと・・・じゃあそろそろ、俺の出番かな?(笑)あーあー・・・』
「きた!この瞬間のために生きてる!!!!」
そう、このラジオの目玉・・・Tさんの生歌タイム(笑)
『今日は、あれだ、えっとー・・・○○って曲にしよう。え?似合わない?そんな馬鹿な!』
「○○!?すごい好きな曲だ・・・・」
『~♪』
あ・・・声に合ってる。
やばいって・・これやばいよ・・・
「やっぱり、好き・・・」
歌声が、その一言一言が、私の耳に届くとき
胸が、ドキッと弾む
「はあ・・・なんなのよーこの感じー・・」
『いやー、歌詞に愛してるってあるけど、照れますよねー(笑)え?やっぱり似合わない?そんな馬鹿な!』
「Tさんかわいい!」
『そうそう、今日はお知らせがあります!Tと一緒に生トーク!というコーナーが来月から始まるんですが、リスナーのみなさんと電話をしながら
いろいろな話題について、一緒に盛り上がれたらいいと思います!!!』
「えええええええええええええええええええ!Tさんと生電話!?!?!?!」
うわー・・・したい・・・話してみたい・・・・
『応募先は、こちらの・・・』
「あ!メモ!!メモしなきゃ!!」
でも私、話せるかな?
私の好きになった声
それを身近で聞くことになる・・・・
「あああああああああああああああ!もおおおおおおおおおおお!」
と叫びつつ、次の日ちゃっかり応募はがきを出した私でした
ここまで読んでくださりありがとうございます
初投稿ゆえ、文才がないですね;
これからもがんばって連載するので
よろしくおねがいします