愛の旅行日記?
8月15日
「ばぁさんや、話があるんじゃが」
「なんですかおじいさん、今忙しいので話しかけないでください」
「あ、いや、でも…」
「私はおじいさんみたいに暇じゃないんです!」
8月17日
「ばぁさんや、話が…」
「私はおじいさんみたいに暇じゃないと言いましたよね」
「あ、はい、すいません」
8月18日
「ばぁさん、今日こそは話を聞いてもらうぞ」
「はぁ、いったいなんですか。10文字以内で話してくださいね時間がないので」
「旅行に行こう」
「どこにです?」
「熱海じゃ」
「はぁ…いやです」
8月19日
「なんでじゃ、なんでダメなんじゃ!」
「熱海ってただ温泉入って終わりじゃないですか」
「その温泉がいいんじゃろ」
「じじぃですね、普通旅行といったらハワイかグアムでしょう」
「そうかハワイかグアムか…それより今、じじぃと言ったか?」
「私そんなこと言ってませんよ」
8月20日
「ばぁさん、ハワイ旅行に行くぞ」
「まぁ、ハワイですか、ではすぐに旅行の準備をしましょう」
「明日には行くぞ」
8月21日 午前8:00
「ばぁさんや、この飛行機、落ちんよな?」
「おじいさん、考えが古いですよ」
「じゃが…」
「情けないですね」
7時間後
「やっとついたの」
「そうですね。おじいさん早くホテルに荷物を置きに行きましょう」
「あぁ、そうじゃな」
ホテル前
「さて、荷物も置いたし、さっそく観光に行くか」
「ついでにお昼も食べましょう」
観光中
「おぉ、なんだこの食べ物!?」
「ドラゴンフルーツですね」
「すごい名前だな」
「あ、おじいさん、あっちの方でココナッツ売ってるみたいですよ」
「おぉ、行ってみよう」
夜
「楽しかったな」
「そうですね」
「明日は海に行くか」
「海もいいですね」
「明日は思いっきり泳ぐか」
8月22日
「さすがハワイ、海がきれいじゃな」
「そうですね」
「さ、ばぁさんや泳ごうか」
「はい?なにを言ってるんですか、おじいさん」
「え、泳ごうって言ったんじゃよ」
「なに言ってるんですか、私泳ぐなんて一言も言ってませんよ」
「え、わし一人で泳ぐのか?」
「そういうことになりますね」
「そんな~、冗談がすぎるぞばぁさん」
「おじいさん、現実を受け止めましょうね」
いきなりとんで8月27日
「ばぁさんや今日で旅行も最終日じゃいい思い出を作ろう!」
「そうですね」
「ばぁさんは、どんなことしたいのかね?」
「何もないですね」
「ないのかね!?」
「えぇ、しいて言うなら、のんびり過ごしたいですね」
「まぁ、それもそうじゃなハワイに来た時から騒ぎっぱなしだしな」
「そうですよ、老体にむち打ってまではしゃぐ必要ないですよ」
「よし、そうと決まれば、今日はとことんくつろぐぞ」
「えぇ、そうですね」
8月28日 午前10:00
「ばぁさんや、この飛行機落ちんよな?」
「またですかおじいさん…」
「じゃが…」
「情けないですね」
9時間後
「さぁ、帰って来たぞ我が家じゃ!」
「つきましたね」
「おぉ、ばぁさんや、これからもよろしく頼むぞ」
「それはできません」
「え、ばぁさんやそれはどういう事じゃ?」
「とりあえずこの離婚届に名前とそのほかの事を記入してください」
「え、こうか?」
「えぇ、そうです。でここに印鑑を押してさい」
「おぉ」
「これでいいです。じゃあこれは私が役所に出しときますので」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
「すいません、もう我慢の限界なんです」
「そんな…」
「そもそも、あんたみたいなじじぃにいつまでも付き合ってられるかってのが本音ですが」
「ばぁさん…考え直してはくれんかのぉ?」
「無理ですね。それに私、付き合ってる人がいるので、それではさようなら」
「ば、ばぁさ~ん!!」
おしまい
読んでくださりありがとうございます
新年あけて一発目の作品です
グダグダ感満載です
こんなんでも楽しんでいただけたら幸いです