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第7話 まりょくのちしきを まなんだぞ

 目の前には、闇に閉ざされ、奥の見えない洞窟があった。

平原の小高い丘の裏、むき出しの地面に覆われた洞窟が。

ギルドで貰った地図の印の場所に間違いない。

俺達は、討伐が終わったゴブリンの巣の前に来ていた。


「ひゅう、わくわくすんな、おい」


 アクシルは口笛を吹いて棍棒を構えていた。

別に、今ゴブリンに襲われている訳ではないが、いつ襲われてもおかしくない雰囲気を洞窟は放っていた。

シャルアは俺の服の裾をしっかりと掴み、俺の後ろで洞窟の方を怯えた表情で見ている。

いっそのこと俺に抱きついても構わないんだぜ? ぐふふ。


「おっし、行ってみるか?」

「行ってみるつってもよ、こんなに暗いんじゃ何も見えないぜ?」


 いくら今が昼間とはいえ、奥深くまで続くと思われる洞窟は深い闇に閉ざされている。

辺りには平原が広がっていて、ここだけぽっかりと黒い穴が空き、異様な雰囲気を漂わせていた。

 

「くっそ、松明の一本でも買ってくりゃあ良かったな。

 シャルア、灯りの魔法とか使えねぇのか?」

「あっ、灯りの魔法ですね、ちょっと待って下さいっ」


 そう言うと、シャルアは魔道書をぱらぱらとめくる。

 

「えっと、えっと、ライトの魔法……。

 あ、あった!

 すみません、30分くらい待ってもらえますか!?」

 

 俺は溜息をつくと同時に、妙な安堵を感じた。

とりあえず、この薄気味悪い洞窟の探索はしなくて済みそうだ。

いくら討伐済みのゴブリンの巣の洞窟とはいえ、正直ちょっと怖い。

シャルアが30分かけてやっと唱えた灯りの魔法も、きっと吹いて消えそうなくらい心もとないに違いない。


「おう、分かった、それじゃあ詠唱が終わるまで俺が守ってやるぜ!」

「あー、ちょっと待った。俺達の仕事はゴブリンの残党狩りだろ?

 何も危険を冒してまでこの洞窟に入る必要はないんじゃないか?」

「えー、せっかくだから入ってみようぜー」


 お前は子供か……まあ、確かに俺の好奇心も疼きはするけど。

それでも、真っ暗な洞窟に入る恐怖の方が圧倒的に勝っている。


『賢明な判断だな』


 ……またどこからともなく俺の頭の中に魔王の親父の声が聞こえてくる。

さすがに三度目だ、俺の心臓も慣れてきたらしい。

一瞬どきりとするが、すぐに通常の鼓動に戻る。


『あんたの声が聞こえてきたった事は……魔物の残党はまだ居るのか?』

『そうだな、ゴブリンばっかりだけどよ』

『……そういえば、なんであんたの声は近くに魔物がいないと聞こえないんだ?』


 俺は初めて理性を伴った質問を魔王の親父にしたかもしれない。

今まではこんなに冷静に尋ねたことはなかったもんな。


『俺は魔王だ、つっても死んでるけどよ。

 つまり、あの世から魔物の魔力を通してお前に話しかけてるってことだ。

 あの世とこの世を繋ぐもんは色々あるが、俺はこの魔物の魔力を使ってる訳だ。

 なにせ俺は魔王だしな、魔物の魔力を扱う事は簡単だ。

 だから、魔物の魔力が無いところじゃ、俺の声はお前に届かねぇ』

『……なるほどな、じゃあ、あんたの声が聞こえて来た時は必ず近くに魔物がいるってことだな』

『ま、そういうことだ。魔物が放つ魔力に俺の声を乗せている訳だ』


 魔力……なんて言葉は今まで縁がなかったけど、なんだろう、オーラみたいなもんか?

あ、そういえば、ギルドで貰った……集魔のお守りだっけ、あれは魔力を吸収するとか言ってたな。

魔力ってのは、目に見えない不思議な力、といったところか。


『魔力の強い魔物……そうだな、サラマンダー辺りなら少しくらい遠くても魔力は届く。

 っつーか、お前、魔力の概念も知らねぇのか?』

『……悪かったな……』

『くっくっく、そうか、お前、魔法も使えなかったもんな、仕方ねぇか』


 なんか腹立つわ……。

別に? 魔法が使えなくても? ゴブリンくらい倒せましたし?

……魔王の親父さんの力を使ってだけど。


『つまりは、お前達の世界で言う、魔法使いの能力だ。

 人間の魔法使いも一流の奴だと、精神統一すれば山の向こうのゴブリンの魔力も察知できるらしいぜ』

『へぇ~……って、詳しいな』

『俺を誰だと思ってるんだよ、魔王だぜ?

 俺が死ぬまでに何人の冒険者を葬ってきたと思っている』

 

 あ、忘れてた。そうだ、こいつは魔王の親父だったんだ。

こう……気さくに話しかけてくるから、その偉大さを忘れてた。

でも、こいつ本当に魔王の親父なのか?

姿も見えないし、ただただ俺の中で脳内会話で喋ってくるだけだし……。

でも、昨日のゴブリンは妙な力で倒せたし……。


『くっくっく、悩んでいるようだな。

 ま、お前のような初級冒険者がいきなり魔王の力を手に入れたんだ、迷うのも仕方ねぇな。

 魔力ってモノもまだ知らねぇみたいだったしよ』

 

「ライトっ!」

「うわっ!?」


 突然の声に俺は驚いた。やばい、また脳内会話に夢中になってた。

 

「できましたよ! 5分で魔法を唱えられましたよ!」


 気がつくと、俺とアクシルの間でシャルアが幼い子供が喜ぶように飛び跳ねていた。

 

「おおっ! 25分も短縮できたかっ、すげぇな!」

「はいぃ! 最初、間違ってホーリーライトのページを見てたんですっ!

 だから、詠唱に30分もかかるって勘違いしちゃってたんですっ!」

「なぁに、間違いは誰にでもあるさ!」


 灯りの魔法……ライト……ライト?

 

「えっ? 魔法どこ?」

「ほらっ、これですよ、これ!」


 シャルアは喜びの興奮冷めやらぬ表情で右手を掲げてみせた。

別段変わらない、小さな右手だ。

ちっちゃな手だなぁ、可愛いなあ、うふふ。


「おおっ! よーく見てみると、うっすらと光ってるじゃねぇか!」

「でしょ、でしょ!

 あっ、こうしたらどうですかっ」

 

 シャルアは何の躊躇いもなく、洞窟に入っていった。

さっきまで俺の後ろに怯えながら隠れていたシャルアとは全く別人だ。

怖いもの知らずとは、まさにこの事だな。

初めて唱えたライトの魔法、成功してよっぽど嬉しかったんだろうな。うふふ。

 彼女の姿は洞窟に入るとすぐに闇に覆われて見えなくなったが、右手だけが薄らと暗闇に浮かんでいるのが見えた。


「おーっ! 見えるぜ! ライトの魔法成功だなっ!」

「わーい、初めて唱えた魔法だったんですよー!」


 喜び勇んでシャルアは洞窟から出てきた。

ライトの魔法……ね……。

蛍の光でももうちょっと明るい光を出していると思うが……。


「もっと練習すれば、ちゃんと光の球が出せるようになるらしいんです!」

「おおっ、そいつはすげぇな!」


 喜びで目を輝かせているシャルアは……可愛いなあ、うふふ。

……いかん、せめて俺だけでも現実に戻ろう。

アクシルのリアクションもシャルアと同じものだし。

さすがに、さっきのライトの魔法で洞窟に入ろうなんて無謀なことはやめだ。

魔王の親父とも話せたし、付近に魔物が居る事も確定的だしな。


「とりあえずさ、この洞窟の外に居るゴブリンを倒そうぜ」

「えー、なんでだよ。シャルアの魔法もあるし、洞窟に行ってみようぜ」


 俺だってせっかく頑張って魔法を唱えてくれたシャルアの努力を無駄にしたくはない。

でも、いくらなんてもあの灯りの大きさは……さっきも、確か足元すらも照らされてなかったもんな。

あんな暗闇の中でゴブリンに襲われようもんなら、逃げることも出来ずに教会送りは想像に難くない。

俺は洞窟に入ることを思い止まるように説得するための言い訳のネタを魔王に相談を持ちかけた。


『なあ、具体的にどこに魔物がいるか、ってのを察知することとかできるのか?』

『ん~? どこから魔力が放たれているか、意識を集中させて探してみるといい。

 俺の力をやったんだ、すぐに分かると思うぜ』

 

 どこから魔力が放たれているか、か。

よくは分からないけど、俺は意識を集中させてみた。

耳でもない、目でもない……第六感的な直感に神経を研ぎ澄ます。

聞くこともできない、見ることもできない、何か気配のようなモノ……。

 そうすると、なんとなく……ではない、確実に付近に「何か」が居る事を把握できた。

洞窟の奥の方に、数匹の小さな気配……。

それと、この丘の向こう辺りにもいくつかの気配……これが魔力ってやつか?


『どうだ、分かったか?』

「なんとなく……洞窟の外にもゴブリンの気配がする」


 俺は魔王の親父にでもなく、アクシルにでもなくそう言った。

 

「うおっ!? マジか!?」


 アクシルは慌てて辺りをきょろきょろと見回した。

今俺達がいる洞窟の前からは見えないな。

気配……魔物の魔力は、ちょうどこの洞窟のがある丘の裏側から感じられる。


「お前の直感は最近よく当たるもんな!

 それで、どこだ? この洞窟の中か?」

「いや、この洞窟がある丘の裏の方……かな……?」


 思わず俺はなんとなく言葉を濁すように言った。

確かに魔力は感じるけど、そこに本当にゴブリンがいるという確証はない。


「よっしゃ、それじゃあ準備運動といくか!」


 アクシルは意気込んで棍棒を持ち直す。

本当は、アクシルは洞窟に入ることに少しビビってたのかもしれないな。

洞窟に背を向けると、彼はどこからでもかかって来い、と言わんばかりに棍棒を構えた。


「よし、ちょっと行ってみるか。

 シャルア、俺の側を離れるなよ」

「は、はいぃ……」


 このセリフ、一度は言ってみたかったんだ、うへへ。

さっきまでのライトの魔法成功の喜びはどこへやら、ゴブリンがいると分かるとシャルアは急にしおらしくなった。

俺とアクシルは、それぞれの武器を構えながらゆっくりと洞窟を迂回し、その裏側へ回り込む。

気配は……ゴブリンの魔力は徐々に強く感じられてくる。


「……いた……!」


 アクシルは押し殺した声でそう言った。

俺のところからはまだ見えていないが、本当にゴブリンがいたのか。

魔物を察知する能力、本当に身に付けちまった様だ。

こりゃ便利だぞ。……特に薬草集めしてる時に。


「まだこっちには気付いてないみたいだな、先手必勝、いくぜぇ!」

「バカっ、待て、敵は……!」


 俺は言いかけたが、すでにアクシルは戦闘態勢万端で、ゴブリンに突撃をかけていた。

いや、ゴブリンではなく、ゴブリン達に。


「ゴブリンは一匹だけじゃないんだぜ!?」

「うおっ!?」


 俺の忠告を聞いてか、実際にゴブリンの群れを目視してか、突撃体勢のアクシルは急ブレーキをかける。

そう、ゴブリンは一匹だけじゃなくて、数匹居たんだ。

先に忠告しておけば良かった……と思ったが、時すでに遅し。

群れを成しているゴブリンは俺達の大声に気付き、一斉にこちらを向いた。

その数……ぱっと見は5,6匹はいる。

もしかしたら、近くの岩陰なんかに他にもいるかもしれないが、そこまで魔力を詮索する余裕はない。


「ちっ、待ち伏せとは卑怯だぜ!」


 お前の奇襲攻撃も卑怯だと思うが。失敗したけど。

さすがにこの数は……逃げるか?

いや……試してみるか?

魔王の力ってやつを。


「さすがにこの数は分が悪いぜ、逃げるぞっ!」

「待てっ! 俺が試してみる」


 そう言ってアクシルを制したが、俺の心臓は早い鼓動を打っていた。

アクシルは驚いた様子で俺を見ている。

ようし……昨日みたいにやればいいんだよな……。

ゴブリンの群れに居た一匹が、襲いかかって来る。


「魔王の力を……」


 俺は小さな声で呟く。

俺は魔王だ……俺は魔王の力を持っている……。

そう、自分に暗示をかけるように意識すると……本当に、力がみなぎってくる……!


「ナメるなよ!」


 襲ってきたゴブリンに向かって、俺は殴りかかった。

俺の意識よりも圧倒的に速いスピードで、俺の拳はゴブリンを殴り終えて振り切っていた。

凄まじい形に変形した俺に殴られたゴブリンの顔、そのままゴブリンは地面に倒れ込んだ。

そして、ゴブリンの体は地面に完全に倒れ込む前に塵となって、消えた。

 ……できた……!

これが……魔王の力か……!

俺は握り締めた自分の右手を見て、確実に、何かの力が沸いてきているのを感じた。


「す……すげぇな、おい、ディール!」

「す、すごいですっ!」


 その声に振り返ると、そこには驚きと喜びの混じったような表情のアクシルとシャルアの姿があった。

 

「ははっ……やばい、俺、こいつら倒せるかもしんない」


 そう言って、俺は再びゴブリンの群れの方を向く。

一匹のゴブリンが倒され、敵の群れには若干の戸惑いの空気が流れているようだった。

しかし、所詮は下級魔物、すぐに二匹目、三匹目のゴブリンが俺に襲いかかる。


「魔王に逆らうとどうなるか……!

 分かってんだろうな! おら、おら、おらぁ!」

 

 襲い掛かって来るゴブリンを、俺は立て続けに殴りつける。

気持ちを魔王にシフトすると、敵の攻撃だけがゆっくりと時が流れるように遅く感じられる。

そして、俺の拳だけが早送りのようにゴブリンに打ち込まれる。

 これが武術の極みってやつだろうか。

通りで格闘のスペシャリストは敵の攻撃を簡単に避けられるはずだ。

動体視力、反射神経が極限にまで研ぎ澄まされたように相手の動きがはっきりと分かる。

俺に襲い掛かってきたゴブリン達は、俺の拳の元に塵に還っていった。


『くっくっく、また派手にやっているな。

 別にそんなに力まなくても、ゴブリン程度は簡単に倒せるぜ?』

 

 一息ついたところで、また魔王の親父の声が聞こえてくる。

高みの見物か。まあ、この力も魔王の親父のものだから皮肉も言えないけど。

もっと簡単に……か。

俺は残った二匹のゴブリンを視界に入れた。

さすがに仲間達が次々にやられていくところを目の当たりにしてか、二匹は逃げ腰で俺を見ていた。

俺は、ロウソクの火を手で扇いで消すように……その二匹のゴブリンを手で扇いで消すように、力を込めて手を振り上げた。

その瞬間、ぎゃうっと断末魔を上げて二匹のゴブリンは塵と消えた。

……すげぇ……これが……。


「おいおいおい、今のどうやったんだよ、ディール! すげぇなおい!」

「ディールさんすごいですっ! 今のは魔法なんですかっ!?」


 俺が魔王の力の余韻に浸ろうとしていた矢先に、アクシルとシャルアが俺の元へと駆け寄ってきた。

 

「うーん……俺にもよく分かんないけど、本当に手に入れちゃったみたい……魔王の力」

「なんだよ、魔王の力?」

「ほら、言ってたじゃん。一昨日だっけ、俺が変な夢を見たって話したの」

「ああ、そういえば言ってたなあ……あれって……マジだったのか!?」

「ああ……たぶんね……」

「くっそー、お前だけずるいな! 俺にもその力を分けてくれよ!」


 それを聞いて、俺は魔王の親父に質問をぶつける。

 

『この力を他の人に分けることってできるの?』

『くっくっく、できねぇよ。俺の力はお前だけのもんだ』


 そうだよな、そんな都合のいい話はないか。

 

「俺もまだ力の使い方はよく分からないんだ。

 色々とやり方が分かったら、力を分けてやるから」

「なんだよー、ずりぃな! 絶対だからな!?

 やり方が分かったら絶対に分けてくれよな!」

「ああ、分かったから……。

 あ、そうだ」


 俺は興奮冷めやらぬアクシルの首元のペンダントに目をやった。

集魔のお守り、といってギルドから渡されたペンダントの透明な水晶は、ほんの少し濁っているように見えた。


「なあ、アクシル、ギルドに貰ったペンダントってどうなった?」

「あん? あっ、あれか」


 アクシルはペンダントを外すと、手にぶら下げて見せた。

それに顔を寄せる俺とシャルア。

よく見てみると、貰った時は完全に透明だった水晶は少し黒く染まっていた。


「あっ、なんか少し黒くなってませんか?」

「だな、魔物を倒したらこうやって魔力がこのお守りに吸収されていくのか」

「そんな事よりよ、もっと魔物を倒そうぜ!」


 俺とシャルアは視線をペンダントからアクシルの顔に強引に移された。

無邪気な子供のような笑みを浮かべながら、アクシルは再びペンダントを首に下げる。

倒したのは俺なんだけどな……ま、いいか、報酬はパーティ単位だし。

 再び俺は魔物の魔力を詮索し始める。

近くにいくつかのゴブリンらしい魔力を感じる。

まだゴブリンの残党が居るってことだ。

アクシルは乗り気だし、俺も魔王の力は試してみたいし、俺達は魔物退治の仕事を再開することにした。


「よーっし……次は、こっちだ」


 俺を先頭に、俺達は次のゴブリンの魔力のする方へと向かった。


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